アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

今週の騎乗馬

2011-04-07 23:36:24 | 競馬
土曜 阪神
6R 3歳500万 ダート1400m ナガラダンディ
小原厩舎、ルールオブロー産駒の3歳牡馬。
人気を背負った初戦で大したことの無い負け方をしてしまったので、
2戦目はメディアの印よりは過剰に売れたけどもそれでも2番人気。
続けて変な走りはしないでくれよと思っていたが、
相手に合わせて楽な競馬で勝ちあがった。力が違う内容だったね。
レースレベルは低かったが、ダンディは本気で走ってない。
前2戦とも軽いウォーミングアップ。これからが本番だ。

とにかく調教の動きが素晴らしい馬。
最近の栗東坂路は時計が出すぎるようになっているので分からないけど、
馬場が重かった正月開催に51秒4を叩き出した馬。
これで走らないはずがない。どの条件で走るかを見ていくだけだ。
一般的に栗東坂路でテンから速い馬はダート馬か短距離馬だが、
前半を宥めて終いにグンと来る馬はクラシックを戦うこともある。
ダンディはこれまでは完全にダートの短距離馬という感じだったけど、
最近、前半をセーブして終いを伸ばす調教を出来ており、
そのうち1800mあたりも使っていきたいんだろうなあと思う。
まだキャリアが浅いので、大事にしていきたいところだが、
とりあえず今回は順当に200mの延長となる。
これは特に問題なかろう。どれだけ走れるか楽しみだ。

大半の馬のキャリアが浅く初対戦となり、力量の比較は難解の一言。
タイセイファントム、コスモケンジの2頭が一応中心だろうけど、
特に速い時計を持っているわけでもなく、勝てない相手とは思えない。
調教の良さを出せばそのまま好勝負に持ち込めるんじゃないかな。
おそらくだけど、あんまり人気しないと思うので楽しみだ。




10R 大阪ハンブルクC 芝2400m ジャミール
松元茂厩舎、ステイゴールド産駒の5歳牡馬。
昨年1年のうちに、重賞で4回以上連に絡んだ馬は5頭しかいない。
まず現役牝馬最強のブエナビスタ。3勝2着3回。
それから短距離王キンシャサノキセキ。3勝2着1回
続いて昨年の3歳女王アパパネ。3勝2着1回
最強世代の一角ローズキングダム。2勝2着2回。
そして最後に我らがジャミールだ。2着4回。何のタイトルも無いw
主なタイトルが「迎春S(1600万)」のままでこれらに並んでいるんだから、
大したものだとは思うが、そろそろなんとかしたいところ。

有馬記念は、使い込んできた上で急遽の出走、そしてテン乗りだったので、
全く度外視して構わないだろう。
調教に乗った福永が「乗りやすい」と言っていた地点で、
はっきり言って終わっていた。悲しい話だがそんな馬じゃないw
有馬の前にも書いたが、乗りやすいって事は非常に軽い調教をした証だった。

主戦に戻って、レース条件をOP特別に落として改めて。
試行錯誤しているが、とりあえず先行策はこの馬にはないね。
よほど他馬が行かない時か、自身が最初から妙に速い時は別だろうけど、
そういう馬じゃないことはもう嫌というほど味わっている。
中団より後ろに構えて終いに徹して、早く抜けず気を抜かせないように運ぶ事、
この馬に騎乗時の鞍上の仕事はほぼそれに尽きる。
後ろから運ぶことで標的をしっかり定めることが重要だ。

で、これまでも並びかけるところまではとにかく速いわけだけど、
今回は調教で過去最高と言えそうな動きをしているのがこれまでと違う点。
並んで終わりとならず、突き抜ける可能性があるのではないかと、
期待・・・そう、期待している。
今回はこれまでで一番期待している。
ビートブラック、ヤマニンエルブ、キタサンアミーゴ、フォゲッタブルが相手だが、
これらを圧倒することがあれば、G1でも楽しみだ。

ちなみに、言うまでもないかもしれないが父親のステイゴールドはもっと酷かった。
主な勝ち鞍「阿寒湖特別(900万)」でずっとG1を戦ってたが、
惜敗を積み重ねながら6歳の夏になってようやく最初の重賞を制している。
そして7歳になり、最後の最後で世界のG1を制して引退したスーパーホース。
度々書いているようにジャミールにはまだまだ時間的な猶予があるわけだけど、
そうは言っても父は4歳時からG1で馬券に絡み続けていた。
そろそろG1で馬券に絡むためにも、ここらで変なレースは出来ないところ。




12R ニュージーランドトロフィー 芝1600m オメガブレイン
古賀慎厩舎、キングカメハメハ産駒の3歳牡馬。
無事に出走となった。マイルC出走を賭けた一戦になる。
まずこの馬の良いところをいくらか挙げられる。
スタートはそれほど速くないけど、そこから鞍上の指示に柔軟に従ってくれる。
2走前は出遅れたがそのまま後方でじっと待って終いに賭けれたし、
前走は鞍上に仕掛けられて位置を取りに行って、
さらに早めに動いて出し抜けを食らわすような感じで勝っている。
レースに行って気負うようなところが見られないのは良いね。
特に気を抜くところも見られないし、いわゆる乗りやすい馬であると思う。
それから、一瞬の脚が凄いとは思わないけれど、
長く良い脚を使ってくれるタイプのように思われる。
負けた2走前の3着、外から1頭だけ追い込んでのものだったが、
一気にはこなかったけど、ジリジリと詰めてきたのは印象的。
外で伸びたのはこの馬だけだったからね。我慢強さも感じる。
まだまだキャリアは浅いが、なかなかセンスのある馬だと思う。
後は走破能力がどこまで通じるかに尽きるだろう。
前走の時計なら、そのまま好勝負できそうな感じはするが。

相手は非常に強いと思われる。相当に揃った感じ。
まず王者グランプリボスが参戦。良い迷惑だw
スプリングSを見れば一目瞭然、世代で頂点を争う力を持つ。
マイルになれば、タイトル通りだけども頂上の馬だろう。
次に、2戦連続でグランプリボスの2着であるリアルインパクト。
馬群で我慢して狭いところを割ってくる根性のある馬。
混戦で力を発揮するタイプだろう。実績通りに手強い。
それから、自身の荒さゆえの不運なのか、素質馬ラトルスネーク。
明らかに自滅の形で次々と勝てるレースを落としている馬。
まともならこの馬がここで本命だったかもしれない存在で、
これも普通に走られたら脅威。まあ、今回も自滅の可能性が半分かw
続いて若葉Sで差し届かず3着のダノンシャーク。
人気を分け合ったユニバーサルバンクとの戦いをしていたら、
予想外にレベルが高かった前の馬に負けてしまった感じで、
これも安定感抜群の強敵だろう。
さらに共同通信杯3着のディープサウンド。
前走はいきなり逃げを打ったが、今度はオーソドックスに来るだろう。
もう1頭、桜花賞を除外されたドナウブルー。
フィリーズレビューは明らかにこの馬が1番強かった。
これもラトルスネークと同じで自滅の可能性が高いが、
まともに走ったら相当なものであろう。

ここまで6頭。まだ面白い馬がいて厳しい戦いになりそうだが、
これらを押しのけて3着に入れたら、マイルCは非常に楽しみになるし、
勝負にならないようならG1に出ても仕方ない(出れないが)わけで、
まずは良いレースになることを祈ってレースを見よう。






日曜 阪神
11R 桜花賞 芝1600m マルセリーナ
松田博厩舎、ディープインパクト産駒の3歳牝馬。

アンカツ手記・木曜日----------------------------------------

数あるG1の中でも、桜花賞は最も相性が良いレースです。
ここ5年間に3勝し、昨年も2着に入りました。
これもチャンスが大きな走る馬に恵まれたおかげ。
今年のマルセリーナも、十分に勝機があると思っています。

6日の併走追い切りでは、ラストに身上とするパンチ力を発揮して併走先着。
先週の水曜日に、僕が跨って確かめた好調さを、
しっかりキープしているのが分かりました。
松田博さんも「良い調教が出来た」と合格点を弾いています。

2歳から3歳にかけての牝馬は、繊細で変動が激しくて、
コンディション作りに苦労するものです。
その点、マルセリーナの場合はほとんど誤算がなく、
ここまで順調に来ることが出来ました。
これは大きな強みです。

跨っていつも思うのは頭の良さ。
若い馬にしては、無駄な動きをほとんどせず、
オンオフの切り替えが上手に出来ます。
レースに行っても、学習能力の高さが頼もしい。
まだ3戦ですが、いろんなレースを体験させて、
全て僕の注文に応えてくれました。

一言で言うと競馬が上手。非凡なセンスは天性のものでしょう。
今回の戦法についても、自然体で臨むつもりです。
他の馬を気にすることもなく、回るコースにもこだわりがありません。
スムーズに流れに乗って、末脚勝負に持ち込めれば、と考えています。

ディープインパクトの子は、一瞬の脚を武器にするイメージ。
マルセリーナの場合は、末脚に持続力があり長く良い脚を使うことが出来ます。
直線が長くて馬の実力が出しやすい阪神外回りコースは理想の舞台と思います。

上位数頭は横一線の混戦模様というのが僕の認識。
大混戦から、僅かの差でも最後に抜け出せるように力いっぱい戦います。
皆さんの応援、よろしくお願いします。

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これまでマルセリーナについていろいろと書いてきたが、
アンカツの感想とほぼ合致していて納得。
まずレースセンスが非凡だよね。
新馬戦でこの厩舎の馬の割には動き気味に進められて、
基本的にセンスが良いんだろうというようなことを書いたが、
レースを使うごとに、センスが良いと思う走りを披露してきてくれた。
頭が良いという言葉はぴったりと当てはまりそうだ。

ディープの子供に対する印象はやはり、軽さが前面に出ているという感じだが、
このマルセリーナは違うとずっと言ってるね。
重厚さがある、という表現を使えば良いだろうか。
スタミナ比べになったり、ゴール前での競り合いになった時に、
簡単に脆さを出すのが現在のディープ産駒の共通点だけど、
マルセリーナにはそういう面が一切なく、
安心して乗れるタイプであるということが言えそうだ。

過去にアンカツが乗ってきたどの馬にも似ていない気がする。
強いて言うなら、亡くなってしまったけどアドマイヤキッスだろうか。
自在の差し馬で軽さと重厚さを合わせ持ったセンスのある馬、
という感じで、とにかく欠点らしい欠点は見当たらない。
後は、他馬との力関係一つだろう。
気になるのは、必勝宣言を出しているホエールキャプチャとの差がどうなのかだ。


現在の桜花賞は、ゆったりしたコース設定もあってスローになりやすいが、
今年のメンバーには短距離の先行馬が結構揃っており、
そこそこ流れそうな感じがする。例年以上には速くなりそうだ。
マルセリーナはそれほどスタートの速い馬ではないので、
ゆったりと出して、あまりに遅すぎたら少し仕掛けるくらいで良い。
中団の8~12番手くらいに位置取る感じで十分だろう。
アンカツの言う通り、自然に出て自然に進めばそうなる馬だ。
おそらくだけど、枠的にホエールキャプチャが仕掛けて前にいると思われるので、
最後はこれ目標に追い込みをかけるだけで良いんじゃないかと思う。
すんなりと行けばこれとの一騎打ちで倒せると考えているがどうか。




12R マーチS ダート1800m タガノジンガロ
松田博厩舎、キングカメハメハ産駒の4歳牡馬。
パワーストラグルの回避はあるかなとは思っていたが、
それでももう1頭の回避がないだろうから除外だと思っていたら、
カジノドライヴが東京のアハルテケSに回ってくれたおかげで、
滑り込みでの出走が叶った。これはついていた。
調教では絶好の動きで、今の調子ならという感じだ。

交流重賞のいくつかがなくなったりしたことが重なり、
メンバーがとんでもなく濃くなってしまっている。
ハンデ戦なのに、54キロ以下が2頭しかいないという異常事態。
牝馬のブラボーデイジーは実質57キロであるから、
16頭中14頭が56キロ以上であり、
そのうち8頭が57.5キロ以上を背負うという凄いメンバーに。
57.5というのは、OP以上のレースを複数制さないと背負わされない斤量。
この斤量だけ見たら、生半可な走りじゃ無理だぞと言える。

ただ、実際に相手を1頭ずつ見ていくと、
現在のダート戦線の頂上を争っている馬はいない。
マチカネニホンバレとクリールパッションがフェブラリーSで健闘した程度。
南部杯を制したオーロマイスターがゆっくり復調中。
ブラボーデイジーとラヴェリータが牝馬戦線の上位馬。
キングスエンブレムが頂上を狙い損ねてからの再起戦。
ダイショウジェットはいつだって人気を落としてから走るだけ。
これらの実績馬よりもやや実績では落ちるが、
前走はG3でハナ差2着のインバルコが一番確実に良化しているのだろうか。
これとジンガロの充実度が際立っているように感じるね。

今回の相手が、ワンダーアキュートよりも強いのかどうかを考えるのが良いか。
ピイラニハイウェイとマチカネニホンバレが近走でこれと好勝負しており、
その2頭に平安Sで先着しているインバルコあたりが手強いことになる。
それから、キングスエンブレムの底がまだ分からないというくらいか。
どうにもならないって相手は見当たらないと思う。
ワンダーアキュートより少し弱いくらいの馬が8頭くらいいる。
そんなレースであると思われる。
・・・戦えないわけじゃないが、なんか嫌だなw