アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

先週の反省

2011-01-17 23:22:11 | 競馬
土曜 京都
5R アドマイヤカーリン 2着
「本当はハナには行きたくなかったが、展開のアヤだから仕方ない。
 1頭になるとフワフワしていたね。
 直線も止まっていないし、まだ芯が通ってない感じ。
 これからしっかりすれば、もっと良くなるはず」
スタートはそこそこ、気合を入れて前へ。
珍しいくらいに出して行って、馬も徐々に反応。
かかるところがない馬であることと、
現在の馬場状態と、過去走と違うことをしようという意図と、
まあいろいろと考えての先行策であろう。
2番手に上がったところで仕掛けるのをやめて待機した。
当たり前だが、逃げるつもりなどさらさらなかったであろう。

100m過ぎて、外からヴァレノーヴァが1馬身出ており、
2番手に収まれそうな感じで、思い通りの位置をとった感触があっただろうが、
残念ながら、ヴァレノーヴァの鞍上の藤田に行く意思はなかった。
むしろ手綱を絞っているため、完全に前に出ていたヴァレノーヴァはペースダウン。
こちらもペースダウンしているんだけど、基本性能が違いすぎて、
結局こちらが先頭を奪う形になってしまった。
1000m通過が62.5、カーリンとしては好位差しの競馬をしているのだが、
レースレベルが低すぎて先頭を走ることになったのは不運だったな。
(OPでは今回の動きくらいで、ちょうど中団後ろから差しの位置取りになる)
そして、こちらしか見ていなかったライバル・ダノンシャークの福永は、
早々に位置を押し上げてきて3番手の外にいた。

4コーナーに入ったあたりからペースアップ。
11.6-11.3と加速して行ったのだが、
ここをダノンが外から持ったままで並びかけてきた。
1頭で目的もなくフワフワしていたカーリンと、
こちらを目掛けて上がってきたダノンでは行き脚が違う。
直線に入ってすぐ、ダノンのほうが半馬身くらい抜け出した。
これが来てからちょっとだけ闘志に火がついたようで、
ジリジリと差し返してクビ差まで行ったがそこまで。
勝ったダノンのほうにはまだまだ余裕があった。

逃げたことが敗因というより、こちらが前にいたことが敗因。
同じような実力の馬が戦ったら、後ろにいる馬が勝つのは当然。
同実力の戦いで先行が有利というのは幻想。だいたい仕掛けが遅いほうが勝つ。
3着のジェントルマンとの差を前走より開いたあたりは、
前走よりもしっかりと走れたという証だろうけども、
まだまだこれからだなという感じだね。

それから、これは一つだけ俺が思う仮説だけど、
自身の左前側を抑えられていると力を出し切れない感じもする。
ヨレられなくなるから、思いっきり走れなくなる感じがしてならない。
まあ、なければないで吹っ飛んで行くんだけどもw



6R テイクザサン 2着
「ビシッとやっていなかったし、体力もつききっていない現状。
 まだ素質だけで走っている感じだね。
 力があることは馬自身が証明してくれたし、
 これから良くなってくる馬だと思う」
フワッと出て、少し仕掛けられて前に。
すぐに反応して好位に押し上げると、4番手で待機した。
すぐに折り合いがついており、気性は良さそうだ。
スローペースを4番手で楽に追走していたが、
逃げ馬がスローで逃げるのに対して2、3番手の2頭が行かないため、
3角過ぎ辺りからちょっと進出を始め、
4角ではエカルラートの内をすくうように進出。
逃げるナムラの後ろに忍び寄って追い出されたが、
むしろ突き放される一方の展開に。
派手に追うわけにもいかず、リズム良く鞭を入れながらの追撃。
最後までジワジワと伸びる程度で2着入線した。

勝った馬が結構強かったこともあり、
とりあえず今回は2着で文句なしといったところ。
420キロを切って出てきた馬体はやはり小さく、
なるほど、これは強い追いきりが出来ないわけだと納得。
アンカツの言うとおりに、素質だけで走ったという感じだろう。
今回のレースは、相当に強い負荷になったはず。
まずはこれから数日間、体調を崩さないかどうかだな。
これまでの経緯からすると、そう簡単には次走を迎えられないと思うが、
1ヶ月くらいで出てくることが出来たら、なんとかやっていける。
いつ調教を再開できるかに注目していきたい。
能力に関しては、やはりありそうだ。
少なくとも、牝馬限定の未勝利で苦戦するような馬ではないな。




9R セイクリッドセブン 10着
「折り合いに専念させたが、
 結果として2角から急激にペースが落ちただけに、
 そこで位置を押し上げておけば良かった。
 先行馬が有利な今の馬場、それにこの落ち着いた流れでは厳しかったが、
 よどみないペースで末脚を生かせればもっとやれる」
まずまずのスタートだったがすぐに後方に。
フワッと乗ったほうが良いという指示のある馬なので、
その通りに進めての後方3番手から。
だったが、アンカツの言うとおりに2角から13秒ラップが4度。
今の京都でこんなことになって差しが間に合うはずが無い。
この馬なりにしっかり走ったが、やむを得ない結果。

道中の手応えなんかを見ると、馬は走る気に満ちており、
正常なレースでならすぐに結果を出せそうだ。
京都開催後半は逆に差し一辺倒の馬場になるので、
今回のことは忘れて次走で期待すべき馬だろう。




10R レインボーペガサス 2着
「押っつけると掛かってしまうけれど、
 今日は出たなりであの位置が取れたからね。
 切れる脚がないので、今日は前々で先行ペースに乗れたのが良かったね」
好スタートから軽く促す感じ。
2歩目からサッと加速してすぐに先頭に立つような勢いに。
クレバートウショウ、アマノトレンディー、ミッキーパンプキンと並んだが、
真ん中から一番脚色が良かったクレバーを行かせて、
隣のミッキーには行かせずに2番手を確保するように動いた。
クレバーの真後ろにつくと、抜群の行きっぷりを見せている。
いつでも捕まえられるといった感じで進み、3角からさらに少し接近。
1馬身弱の差で4角を回って直線に。
コーナーの立ち上がりはクレバーが少し速かったが、
すぐにクレバーを目標に追い出されてあっさり差すと思える格好。
しかし、最後まで序盤の差が詰まらずにゴールまで行ってしまった。

クレバートウショウは何気に底が見えていない馬なので、
変な馬に負けたって感じじゃないことは救いなんだけども、
これだけ楽に進んで目の前にいた馬を交わせないってのはちょっとショックだね。
やはり全盛期の力の6割もないという感じだ。
屈腱炎だからそれもやむを得ないなと思うけれど、
これから順調に使って行って、どれだけ戻ってきてくれるのか。
とりあえず、現時点では大きいところへの期待感は少し薄れてしまった。
前走の負けがありえないことを示せたことだけは良かったけど。

まあ、再度書くけど屈腱炎から1年半の休養を経て立ち直ってきた馬。
頑張って走れていること、それだけで偉大なことだ。
近いうち、さすがにOPくらいには上がれるとして、
この先引退までどれくらい頑張れるのかは分からないが、
何とか無事に競争生活を全うして、タイトルの一つでも手にしてくれたら。




11R アンダーカウンター 5着
「ひと脚使ってくれているが、外を回る展開だった分、
 ラストは同じ脚色になってしまったね」
上々のスタートを切って、軽く促す程度で様子見。
馬が自然と位置を下げていったので、
それに従って中団の一番後ろのインに収まった。
行きっぷりは抜群で、その闘争心を宥めながらの追走。
道中の雰囲気は物凄く良いように見える。

目の前にずっとメイショウセンゴクがいて、
これが反応が鈍くて動かない感じだったからだろうけど、
3角からすぐに外のほうに持ち出して行く作戦を取った。
これが結果的に裏目。
それほど速くなかった流れから4角で馬群が団子になり、
雁行状態に近くなってしまったために、
外に持ち出していったアンダーは当然その外に追いやられた。
かなり外を回って、しかし勢いはつけて直線に入れており、
追われて手応え通りの伸びを見せ始めたんだけども、
ラストで脚をなくして止まってしまった。
ちょっと外を回りすぎたね。

結果論から言うと、3角で斜め前にダノンカモンがいたんだけど、
これの真後ろに入っていれば、後ろをついて3着があったかもしれない。
まあ、見た感じいかにも詰まりそうな並び順なので、
安全に外に持ち出したことは悪いことじゃないんだけどね。
あの手応えでいて詰まってごめんなさいじゃあ、ちょっと勿体無さ過ぎる。
馬が走りやすい環境は作ってあげたが、
展開に上手く乗っかることが出来なかったというところだ。
肝心な馬の調子は抜群に良くなってる。不振は完全に脱した。
次あたり頭まであるかもしれないので注意。








日曜 京都
5R アドマイヤスキップ 1着
「軽い走りをしていて、チップの攻め馬より芝が良さそうなタイプ。
 レースではハナを切ってもムキにならず、
 後ろから突かれて少しずつ行くという感じだった。
 今の段階でも良い持久力がある。
 これから成長すればもっと良くなりそう」
しっかりとゲートを出て、仕掛けられるとすぐに加速した。
スタートを出る松博厩舎の若馬に続けて乗ってて、なんか怖いなw
返し馬から軽さを感じさせる馬であるということで、
俺が思っていた「重そうだなあ」という感想は的外れも良いところw
額面上からはパワーのありそうな馬と受け取ったのだが、
まったく逆で、軽い芝で大成しそうな馬ということ。
なるほど、そうであるならチップ(CW)の調教は動かないわけだ。

2ハロン目に少し脚を使って枠なりに先頭に立つと、
後は12秒台後半から13秒のラップで淡々と。
先頭に立っていても気負うところが一切なく、
後ろから突かれてペースを上げていた、という事で、
これは非常に数少ない「逃げ馬にしても構わないタイプ」なのだが、
これから先の教育方針にも注目したい。
とりあえずは1つ下げて競馬してみたいところだろう。

4角前からペースアップして、直線の半ばまで11秒台。
11.8-11.9とペースをあげて後続を振り切っての逃げ。
ここで、後ろからはステラロッサだけが猛追してきているわけだが、
ここからラスト1ハロンの伸びが見た目とは違って凄かった。
ラスト1ハロン、実は11.4で切れてるんだよな。
追い詰められたが渋太く粘って振り切ったってのが見た目だが、
実際には「抜群の切れ味を見せて追撃を振り切った」ことになる。
そして2着のステラロッサはもっと切れていたって事だな。
特にラスト100mからの追い込みが急だった。
2着馬の鞍上の川田曰く、
「あまり早く先頭に立つのもどうかと思って待つ余裕があった。
 結果的に勝ち馬に渋太く振り切られてしまった」
ということであるから、相当な自信を持っての騎乗で、
その鞍上の自信に違わぬ素晴らしい切れを見せたステラロッサに対して、
切れ味を武器に粘り返したと言うことが出来る。
スキップは、見た目以上に切れ味のある馬であるようだ。

これでまだ調教はほどほどだというのだから、
これから先、G1級に強くなる可能性があるかもしれんね。




8R キョウジ 2着
「楽に良いポジションにつけられたけど、
 最後は反応の割に捉え切れなかったなあ・・・」
これまで8戦して、1角で最も前にいられたレースで9番手。
そんな馬なので、予想でも中団からと組み立てていた。
相手は序盤に動けない馬が多くレースレベルは低めに感じたので、
出来たら中団の前を・・・と思ってはいたが、
まさか3番手に取りついてしまうとは、ただただビックリした。
テンの2ハロンは24.3だったので、
最初の流れが特別に遅かったというわけではない。
今回のキョウジは、馬生で初めて行く気を見せたと言って良いだろう。
凍結防止剤がまかれた重い馬場だったことは良かったかもしれない。

馬場が非常に重く、ペースは13秒平均。
ずっと同じペースで進んでおり、この馬場なら流れは平均程度だろう。
前を行く本命馬ローレルレガリスの気配は当然良く、
これをがっちりマークして行く形で3角、4角と進んだ。
3角から12.4-12.5とペースアップして直線に入っており、
ここで少しレガリスに置いていかれる感じに。
さすがに力上位の馬で、やっぱ駄目かという感じだったが、
少し離されてから、またジリジリと詰め寄る感じでゴールに雪崩れ込み。
なかなかタフなところも見せてくれたと思う。
これは先々に繋がる好内容だったのではないか。
ダートは芝よりも先行できるほうが有利だからね。

上々の内容だなあと満足していたのだが、
アンカツの感触はちょっと違う感じでもう一回ビックリ。
道中から楽に勝てそうな手応えだったみたいだね。
むしろ負けたことにビックリしている感じだ。
外野からは分からない、乗り味の良い馬なのかもしれないね。
そういうことなら、まさに慣れの問題なのだろう。
先行したのは今回が初めてのことだからね。
もう1戦試してみて、タイプを見極められると思う。
次も確実に勝ち負けになるし、乗って欲しい馬だ。




12R アイソトープ 4着
「引っ張っているうちは良い感じなんだけど、
 追い出すと突っ張るような感じで走ってしまうんだ。
 相手なりには走ってくれるんだけど」
戦績通り、勝ちきらせるのは本当に難しい馬なんだけども、
距離短縮と脚質転換が功を奏して変わると思っていた。

・・・変わらんがなw

今回は直線の入り口で突こうとしたところを、
外にいたメイショウデイムに叩かれたのが痛かったんだけど、
それはそれとして、さらに脚を溜め込む形になってスパートしたので、
伸び始めたときの勢いはかなりのものだった。
少なくとも、3着のオオトリオウジャは交わす勢いだったのだが。
ゴールでの着差はクビだけど、最後は交わせる感じが全く無かった。
バテたというところは全くなく、歩調をあわせているだけ。
今回は上位2頭が先に抜けたので3着争いになったが、
タイミング良く行っていれば上位2頭との争いになって、
そして華麗に先着を許していたことだろうw
昇級してから、着こそ4着、6着、4着とやや落ちているが、
本質は500万時代とあまり変わらない感じになってきている。
ピリッとしたのは脚質転換した後の2戦だけだったねえ。

また何か違うことを探す作業が始まるかもしれないが、
生暖かい目で見守って行きたいw