アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

キンシャサノキセキ

2008-02-26 22:00:54 | 競馬
キンシャサノキセキの過去を振り返る
久々にキンシャサに乗ることになった。
その素質はG1級と言われ、
たびたびその片鱗を見せているのは間違いが無く、
よって毎回人気して、そんでしょっちゅう裏切っている馬w


そもそも、どうなると引っかかってしまうのだろう?


デビューから順調に2連勝。
2戦目のジュニアカップは1分33秒6の好時計で、
3戦目のアーリントンカップで1番人気に推された。
内容は、外枠からずっと外々を走ってくる形で、
内の馬に外に追われるようなシーンもあって、
それでいながら自分から動いていったこともあって失速。
前に壁が無くて、やや行きたがっていたように思う。
外へ外へという感じがする走りだった。



4戦目は豊を鞍上に迎えてマーガレットS。
同レースにはアンカツはヒトリムスメで参戦して3着。
その日の自分の記事を振り返ると、
とても風が強い日で、重馬場だったという記録。
キンシャサは外から凄い勢いでやってきて、
そのまま外に吹っ飛んで行った、とあるw
この時には既に、怪しさの片鱗はあったってことだな。
しかし、引っかかってどうこうなったわけではない。



5戦目はアンカツが初めて騎乗してのNHKマイルC。
この時のレース後のアンカツコメントだ。

「今日は少し気合いをつけて行った。
道中もそれほど行きたがる感じではなく、良い感じで行けたと思う。
1頭になるとフワッとするところがあり、
フサイチリシャールを目標にして動いたけど、
フサイチが思ったより早めに下がってしまったから・・・。
弾けそうなところがあっただけに・・・」

・・・あれ?そんな素振りは微塵もなし。
気合いを入れた、という言葉すら出ている。
今これをやったら、まさに吹っ飛んでいってしまうわけだがw
このレースを見て、G1を取る馬だと確信。
意気揚々と記事を書いている俺がいる。悲しいぞw



6戦目は休養を経て準OPのアイルランドトロフィー。
このレースが激しい気性難を見せた最初のレース。
レース後のアンカツコメント。

「向正面でゴチャついて、おしくら饅頭のようになって、
2回くらい馬がカーッとなってしまった。
悪いところに入っちゃいましたね。
最後もなだれ込んだだけで弾けなかったね」

最初にブラックバースピンとぶつかったんだよね。
それでかっと来て引っかかってしまった。
なんとか宥めながら行ったけど、
最後の直線ではシンボリウエストと接触するところもあった。
なんか、ちょっとしたことでエキサイトするところがあるんだよなあ。



7戦目の桂川S。
非常に速いペースを中団からスイスイ浮上していく形で、
そのまま直線かなり外目へ持って行きながら桁違いの加速。
この馬の全能力が発揮されたレース。何度見ても凄い走り。
そして今に至る過剰人気の元となるレースだ
このレース、かかったという感じは無く、気持ちよくグイグイと前に進んでいる。
それもそのはず、道中のラップが超高速平均で、

12.0-11.0-11.3-11.2-11.2-11.1-11.3

淀みというものを知らない、超ハイレベルのレースだった。
この流れになるとキンシャサは折り合いがつく。
逆に言うと、これくらいの流れにならないと気に入らないのだろうかw



8戦目は一気にG1挑戦のマイルCS。
このレースはハイペースの変則ラップとなった。
11秒前後の流れで進んだ後、いきなり12秒に落ちて、
そこからまた11秒前半の流れへという、とても対応しにくい流れ。

12.3-10.6-11.1-12.0-11.5-11.6-11.2-12.0

秋山が騎乗したキンシャサは、
5番手から抜群の手応えで、桂川S同様の行きっぷりで直線まで来た。
アンカツが乗っていたのはマイル王ダイワメジャー。
アンカツがキンシャサを警戒していたのは明らかで、
直線に入ってすぐにキンシャサへ向けて馬体を併せに行っている。
さすがにメジャーの迫力に圧倒されたか、そこで止まってしまったが、
ハイレベルの争いで戦えることは明白となった。
重賞勝利、G1制覇は時間の問題のはずだったのだが・・・w



そして問題の9戦目、京都金杯。
アンカツのコメントは
「話にならないくらいに行きたがった」
というものだった。道中のラップを振り返ると、

12.3-11.2-11.7-12.2-11.6-11.0-11.6-12.3

このレース、3ハロン目に入るあたりで行きだし始めてしまっているわけだが、
桂川S、マイルCSと比べてはっきりとした違いがある。
それは2ハロン目からのラップが平均より遅めになっていることだ。
特にマイルCSと比べると良く分かる。
最初速くて、中が緩んで、ラスト4ハから速くて、最後沈む。
ほとんど同じようなラップを刻んでいるんだけど、
2ハロン目、3ハロン目だけがはっきりと違う。

マイルCSの走破時計は1分33秒2
京都金杯の走破時計は1分34秒3
トータルではマイルCSのほうが時計が1秒1速いわけなんだけど、
2ハロン目、3ハロン目だけで、京都金杯のほうが1秒2遅いのだ。
ここで緩んだ分が、そのまんま全体に出ている。
そして現実にキンシャサはここで行きたがっている。
つまりキンシャサは、

2~3ハロン目の時計が22秒後半になると引っかかる

のだと結論つけたいと思う。

この先はアンカツが乗っていないので省略させてもらうが、
各レースの2ハロン目と3ハロン目の合計と、レース内容を記しておきたい。



アーリントンC. 22秒6 かかり気味 外々を行き過ぎて失速
マーガレットS 22秒9 かかり気味 外々を回って吹っ飛んだ
NHKマイル.  22秒1 かからず  折り合って大外を伸びた
アイルランドT. 22秒5 かかる    他馬と接触が原因
桂川S      22秒3 かからず  気持ちよく進んで圧勝
マイルCS.   21秒7 かからず  好位から伸びかかった
京都金杯    22秒9 かかる    レースにならず 
阪急杯     22秒1 かからず  後方待機に成功 わずかに伸び切れず
谷川岳S    21秒3 かからず  2番手で折り合って楽勝
セントウルS  21秒2 かからず  中団からジワっとしか伸びず
キャピタルS.  22秒0 かからず  好位から堂々と押し切る
京都金杯    22秒8 かかる    レースにならず

どうだろう。とりあえずそう言えると思う。



だからどうなんだってことなんだが、
つまり今回はローレルゲレイロがいるので、
引っかかって負けることはまずないだろう、
ということを言いたい。
望むのは、桂川Sのようなむしろ厳しすぎる展開だ。
前走、東京新聞杯で最初から11秒前半のラップを刻みまくったゲレイロなら、
きっとその期待に応えてくれると思う。