歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

[2013英国旅:1-2] Kew Gardens Afternoon

2014年07月21日 | 英国 -england-
【1日目・その2】

ロンドン中心部から少し郊外。
Kew Gardens(キュー・ガーデン)」に向かいました。

世界遺産にも指定されている、世界最大の王立植物園です。
1759年に出来たそうな。



駅からの道すがら。





早速、花屋さんとか。



レストランとか。


スタバとか。




なんてことない住宅街なんだろうけども、新鮮。

同じような姿かたちの家が立ち並ぶ。
道はそんなに広くないし、路駐当たり前。

でも、日本よりも優雅さを感じるのは何故かしら。




庭先にブッドレアがもっさり。っていう光景も、よく目にしました。

自分が日本で作った庭にも、ブッドレアがあります。あっという間にどでかくなって。



 ↑
こんな。これイギリスじゃなくて、イギリス風アパートin JAPAN です。

イギリスに行ったことも無かった、2010年当時。初めて植栽計画(&施工)をやった現場。
なんでブッドレアを選んだのか思い出せないけど、、、今回イギリスの庭先のあちこちにこの花を認めて、

「ああ、自分、間違ってなかったんだ。」って、
じんわり、嬉しくなりました。




さて、話を戻しまして。

Kew Gardensのエントランス。



いざエンター。ついに来たのね、本場のイングリッシュガーデンに・・・!という興奮。




覆いかぶさっている木は、黄金アカシア・フリーシアではないかしらん?

先日訪れた蓼科のバラクラガーデン入口にも どどーんと立っていた、あの木。
(バラクラが、このフリーシアを日本に初めて紹介したんだとか。)

 ※バラクラに訪れた時(6月末)の記事はこちら→☆☆☆




まずは



広大な芝生の中に、



エディブル(食べられる)ガーデン。これはフェンネルですね。



農園っぽくなく、しっかり「花壇」になってます。




パーティーでもあるのかな?
と思ってよくよく見ると、



キッチンガーデンの展示でした。一番手前はマスタード。
林檎の木も生えています。

テーブルや食器に、食卓でおなじみのハーブや食材などが。



あと、マリーゴールドとか。

ポタージュガーデン(野菜を、草花や木と混ぜて植えた農園的庭)では、害虫対策などに有益なコンパニオン・プランツとしてよく植えられます。

「SMELL ME!」=嗅いで!って言ってます。




それから、一番古い温室。「Palm House」。ヤシの木が生えてる。





南国ゾーン。



へんな色づけがされた石がところどころに。
たぶん何かのしるし。


そして、



螺旋階段。

上る。



どでかいヤシなどを、上から望める。




どでかい。




降ります。


この歴史的な温室、肝心の建築外観をすっかり撮り忘れ。建築学科出身とは思えぬ失態。そんなことも気づかず、

なにしろすんごい広いこの植物園(132ヘクタール)

とにかく「先を急がねば!」と、広くて長~~~く伸びる道へ。




いろんな木が、どでかい状態で、あちこちに。



ちゃんと手入れされてる。でもちゃんと大きくて、自然体。

これはいちいち勉強になるな~と感心しながら、
けど、早足で。







Folly(フォリー)という、装飾的な建物。あずまや的なもの。よく見る。
17~18世紀によく作られたようです。



ジャパニーズ「Minka」。
こういうのもありました。



木がでかくて、良い。






太くて逞しい。



あれもこれも、美しい。


花も



もっさりしてて、良い。

サントリナ。コットンラベンダーとも呼ばれます。ふわっふわしてて超可愛い。


アジサイが盛りでした。

それに、



ひまわりも咲いていて、



バラも(まあまあ)咲いていて。


夏の初め。
暑いようで暑くないような、寒いような涼しいような、
ベストシーズンでした。



バラのパーゴラ・アーチ。




周遊は続きます。ロングロング。


池。人に動じない水鳥。カモ。



悠々としています。




かっこいい橋。

なにがかっこいいかと言うと、、



笠木が無い!

ルーバー列柱式の手すり。

いや、「手すり」部分が無いから、手すりとは呼ばないや。柵、ですね。

格好良い。




見えてきたのは、



背の高い鉄柱。



上れます。

そして、



樹冠を目の高さで周回できるという、「Treetop Walkway」。

上ったはいいものの、
私、高所恐怖症なので、恐ろしくって恐ろしくって景色なんて見てられるわけもなく、豪速でまっすぐ歩き抜いて
直ちに下りました。何のために上ったんだか。




なにしろ広いので、あちこちに色々、仕込んであります。

仮設のパビリオン。


写真の展示をしてました。




ロックガーデン。



荒野の渓谷的。



なるほどな植栽。
かっこいいわー。勉強になるわー。




うわ~~~。

いいわーー。

ひたすら、そんな感じの感嘆ばかり。



格好良い。







チルドレンは、とにかく可愛い。








温室内のロックガーデン。
サボテン。可愛い。



グラスガーデン。大好き。興奮。萌え上がる。






静寂の風景。

どんな場所も美しい。






なんだかぐっときた風景。



Peaceful.平穏。平和。

こういうのがある生活こそが、一番の贅沢だなあと思います。


そして



野良クジャク!



さすがに、動じない。

改めてみても、奇跡としか思えない、不可思議な羽根模様。

今まで生きてきた中で一番、クジャクに近づいた。






一番ぐっときた木は



この大木でした。

一番古い木でした。





全部は巡りきれない!

しかし、歩き疲れました!

ということで、

レストランで、遅めのランチ!



「Orangery Restaurant」。
修道院っぽい雰囲気のホール。



うめー~~



うめー~~~


いちごになんちゃらクリームチーズをのせて食べるの。



ビバレッジ。要するにドリンク。だけどあえてビバレッジと言いたい雰囲気。

さわやかなひととき♪


あっという間に食べて



食後のアンニュイ。






誘惑の お土産物屋さん。



鉢コーナー。


友人は、


これに決めました。格好良い。



そんな感じで、午後の日中をまるまるたっぷり、満喫。






帰路。再びロンドン中心部へ。





夜、今回の旅に踏み切るきっかけをくれた知人:花咲園芸のTさんと落ち合い、


Pubにて、夕食をご一緒させて頂きました。

Grocester Road(グロスター・ロード)のPub。





何頼んだか忘れちゃったけど(チキンだかのミートパイだったか)、美味しかった。グッド・ボリューム・マッシュポゥティトゥ。


これからどこ行くか、とか、このとき旅程はまだ漠然と(押さえた宿は半分)しか決まってなかったので、色々お話を聞く。

で、車で巡ろうとしてたルートがちょっと無謀(範囲広すぎ)だということも教わりました。

「とりあえずイギリスぐるっと周回しちゃえ」、と、軽く思ってたのです。

とんでもない、広い広い。でかい庭園一個見てたら半日終わるし。


おすすめのガーデンは?と訊ねて、

「Chelsea Physic Garden」という穴場を教わりました。

毎年開かれるChelsea Garden Showの会場から程近いところにある、薬草園というか、実用的菜園だそうな。

とりあえず、翌日まではロンドン滞在予定日。早速明日、そこに行くことに決めました。


そして、


‘事件’は起こったのです・・・。






 >>続く。>>




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