歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

音楽の奏でる結婚式の庭

2011年05月09日 | 造園 -creation-
5月8日、日曜日。
見事な五月晴れ。

知人の結婚式の、造園的空間演出をしました。


生演奏が奏でられる中での、手作り結婚式。


どうぞ、ご覧下さい。


* * * *


会場は、



こんな感じ。
某大学付属の式典用会館でした。




それでは、野口造園の新しい“歌庭”を。


まずは 
新郎新婦のお席卓上の、花です。







モッコウバラです。

白と 黄色の。






正面の見栄。

向かって左(=新郎)の方が、白。
右から、黄色。

つるを伸ばしてたくさんのちいさな花をつける、モッコウバラ。

ポット苗を机の下に潜ませ、
両端それぞれから伸ばし、絡まり合わせました。


左の方を、すこしこんもりめ。アシンメトリーに。




バルーンは、新郎の妹さんのお作です。



画家:和田英子さんの描いた鳥の、ランタン・コーンと。

コラボレイション。


ランタン・コーンは 各来賓席にも。



フェルトの花は、新婦の手作り。









新郎新婦席から。







次は、

数組の演奏家が 生演奏をするステージ。


ビフォーです。




スタンバイ、花。




途中経過は 当然撮ってないので、


アフターです。








こんな感じです。





ギターと歌のデュオ。





馬頭琴。


アンド、



ハープ。




ハープって、、、、美しいですね。とんでもなく。


あまりにも 様になり過ぎているもんだから、見蕩れてしまう。




tico moon という、ハープとギターのデュオの方でした。

あれ、友達が確かファンだって言ってたな、って憶い出す。




それぞれの演奏は、リハーサルで、ちょこっとずつだけ拝聴できました。

素敵でした。
やっぱり生の演奏は、大きくて厚くて、深く沁み込みます。




スピーカーの上にちょこんと乗っかっているように見えるのは、




ビバーナム・プリカータム(Viburnum plicatum)の、ピンク花。
ヤブデマリ(japanese Snow ball)の園芸種です。




そのほか、、、色々!

ぜんぶ紹介したいけど!

いかんせん、種類も数も豊富です。





色々、たくさん。


イメージは、

森の深い中に何故かぽつんとある、不思議な花畑。





包み込むように。





窓のむこうの、外の光、空気とも繋がるように。






ちなみに今回、ひとつの花も、切ってません。
全部、ポット苗のまんま。

「園芸テープ」という、麻ひもを編み込んだみたいな資材を敷き、
ポット部分はその下に埋め込む形にしました。
(その下には、薄いビニール敷いて、床が汚れないように。)

ふつうのお花屋さんだったら、
花材を切って、オアシスっていう、スポンジみたいなのに差して、
見事にアレンジメントするでしょうけど、

自分は、プロのお花屋さんみたいなことは(今のところまだ)出来ません。

オアシス使うとなると、水受けの皿みたいなのが必要になるし。

ポットそのままなら、あとで どこかのお庭に植えることも出来るし。

土に根を張った、元気な状態のまま。殺さず、生きたままで使えるから。

















お式は、長いようで あっという間ですね。



このお庭も、ただちに撤去。









往来。

一台の軽バンに、いっぱいいっぱい詰め込んで。


それはそれは、


幸せなドライビングでした。



カスミ草、ラベンダー、スズラン、ローズマリー、



色んな香りが満ちて。


その日。




壮大な夕焼けでした。




長い一日でした。

帰り路で、やっと、ほころんできました。


ゆっくり、じっくり、

「ああ、よかった。。」

って、
想いながらの、帰り道でした。






ということで。


素敵な結婚式。素敵な新郎新婦。


おめでとうございます。





そして、

ありがとうございます。



“不思議な森の中の、音楽の奏でる結婚式の庭。”


出来ました。





* * *


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3 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (fumika)
2011-05-10 08:13:53
楽器が弾けたなら、ぜひこのお花の中で奏でたい。
とても素敵なさわやかな風が通り抜けるような、歌庭、できたね。
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ステキ! (つつつみ)
2011-05-10 17:03:06
すごい!ステキ!!
お花たちが無理しない姿でのびのびして見える!
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Unknown (ngch)
2011-05-10 20:40:01
ふみかさん、つつつみちゃん、
ありがとー!

約1年間の造園実作修業を経たおかげか、
またひとつ、自画自賛したいニュー歌庭が出来たよ。

選ぶ基準もね、野放図なくらい伸びた、より自然な、元気な勢いのあるものを、と、あつらえました。

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