わたしの山日記 **山川陽一の環境レポート**

あの山あの峪、かつての美しい自然がすっかり変わってしまったのを見る度に胸が痛む。何とかしければいけないと思う。

49.山岳競技に思う

2006-12-15 07:51:07 | Weblog
私の山仲間には山岳競技に熱を入れている人や競技団体の関係者も結構いるので、いささか言いにくいのだが、私個人の意見としては、山を競技場にはしてほしくないと思っている。
山を走ること自体を否定しているわけでは決してない。自分自身も、かつて何回も青梅マラソンを走ったりしていたので、走ることにアレルギーはない。私の山仲間でも、山を歩くことから山を走ることに喜びを見出していったひとは何人もいる。個人で、あるいは少グループで、山野を走り回るのは楽しいし、すばらしい。競技者の立場に立って考えてみると、仲間内だけでなく他流試合で力を試してみたくなる気持ちもわからないわけではない。ただ、長谷川恒男カップとか、富士登山競走とか名うって全国から大々的に選手を募集しておこなう大会には、問題が多い。昨年、奥多摩71.5キロを一昼夜かけて走る長谷川カップが大雨の中で強行され、選手に脱落者とケガ人が続出した。私の友人も、天候には勝てず、途中でギブアップしたり腕を骨折したりして帰ってきた。怪我をするのは自己責任だとしても、雨中泥道の踏みつけや踏み外しなどは、登山道をめちゃめちゃに壊す。多人数の競り合いは、一般の登山者にも大きな迷惑を及ぼす。
ちなみに、今年の長谷川カップの参加者は2018名、富士登山競走の参加者は2463名だった。

同じように問題があると思うのは、全国高校総体(インターハイ)の一種目になっている登山大会であろう。これは、選手4名で登山隊を編成して解散するまでの3泊4日を、行動(体力、歩行)、生活技術(装備、設営撤収、炊事)、知識(気象、自然観察、計画記録、救急)、態度(マナー)について、付き添いの審判員によって100点満点の減点法で採点されるのだが、会社の人事考課に似て、果たして、山での生活がこんな仕組みで公正に採点できるとは信じがたい。また、採点して順位をつけること自体意味があるとも思えない。登山という行為がスポーツのひとつだということを否定するつもりはないが、それは勝ち負けや評点を競うスポーツとは異質なもので、競って順位をつけること自体なじまない世界ではないか。
数年前も、早池峰でおこなわれたインターハイで、コース整備のため登山道沿いの貴重な蛇紋岩が砕かれたり、競技中の登山道の踏み外しが問題になったことがあった。
競技に参加する選手たちは、みんな熱くなっているから、それによって引き起こされる自然への影響や一般の登山者への迷惑について考えながら行動せよ言っても、多分それは無理な相談である。主催者側でありかたを再考してほしいと思っているのは、私だけではないだろう。

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