サナリ日記

貧乏でもがんばっている編集プロダクションの日常

斡旋

2007-02-15 16:57:10 | Weblog
先週末ラジオを聴いていたら、

「住宅情報誌を読んでいたら“駅から5年”と書いてあった」

という話が流れてきました。
とっても面白いけど、職業柄全然笑えません。
今週は、製作中の本の校正を念入りにしました。



ここ数日、知り合いの編集者、上田さん(仮名)から何度も連絡がありました。
上田さんは、「社長の親友」であり、私の「麻雀仲間」でもある人。
つまり、私がいま在籍しているビンボー会社は上田さんの紹介です。

上田さん、楽しい会社を紹介してくれてありがとう。
毎日笑いに包まれてます。


さて、何度も連絡があったので折り返ししてみました。

新人編集者:「何度も連絡いただきましたが、何か事件ですか?」

上田さん:「この間飲んだときのこと覚えてる?」

新人編集者:「ええ、覚えてますよ。4人で飲んだときの事でしょ?」


先日、社長と私と上田さんとイラストレーターさんで飲みました。
社長は1軒目で撃沈。
その社長を引きずって2軒目にはしご。

帰りは社長と一緒にタクシーに乗ったのですが、
社長がタクシーの中で「吐きそう」を連発して、
運転手さんを泣かせてました。


上田さん:「2軒目のお店にいたお客さんがお前に一目惚れしちゃったんだって」

新人編集者:「へー。それで?」

上田さん:「もう一度逢わせてくださいと、毎日電話してきてさー。頼むから1回だけ逢ってやってくれない?社長も一緒でいいから」

新人編集者:「いつから斡旋業者になったんですか。で、年齢は?外見は?仕事は?収入は?」

上田さん:「40歳代、ちょっと太ってる、IT関連、かなりいいらしい」

新人編集者:「全部抽象的ですね……」




ということで、恒例の「社長に相談」だ。


新人編集者:「上田さんが私に紹介したい男の人がいるそうです。どうします?」

社長:「年齢、職業は?」

新人編集者:「40代、IT関連ですって」

社長:「なんだよ、若くないしITなんてダメだ。外見は?」

新人編集者:「少しデブ」

社長:「……。お金は持ってるのか?」

新人編集者:「収入はいいそうです」

社長:「トータルでダメ。そんな男に嫁にやるわけにはいかない」


気分はすっかり父親。

社長:「それにしても、お前の美貌は健在だったな」

え、終わってると思ってたんですか……?


社長:「もう少しランクを上げて相手を探そう」

え、低いランクで探してたんですか……?


社長:「いや~、まだまだ捨てたもんじゃないなぁ」

え、捨ててたんですか……?


社長に結婚相手探しを頼むのは危険だ。