散歩には出たが、一日中家にいた。
原稿書きとスケッチと読書。
読んだ本は大原富江著の「草を褥に 小説 牧野富太郎」です。
これは、心ときめく本でした。
大原富江さんはこのように書いています。
「牧野富太郎の生涯を書いた著作は何冊もあって、数え上げると相当の数にのぼるが、その殆どは、植物学者としての彼を描いたもので、いずれも、世界的植物分類学者といい、不世出の偉大な学者といい、ほとんど神格にまで称えられているものが多い。人間牧野富太郎を、私は描き切ってみたいと考えた」
まさにその通りで、この間、数冊だけですが私が読んだものは、彼の偉大さを讃える本でした。
研究熱心なあまりの浪費癖などには触れていましたが、例えば象徴的なことで言えば、結婚に関する事実に触れている本はありませんでした。
朝ドラでは、これは描き切れないだろうな、そして、事実を違えた脚本かも?
別物としてみることだな、と思った。
まあ、どのドラマもそうかもしれませんが。
大原富江さんのおかげで、牧野富太郎の人間臭さに触れることができて、なお一層、彼の偉大さが身近になりました。