バイカウツギが咲きだしました。俗にいう「卯の花」です。夏ですね。
孫は、10月1日生まれですから、ちょうど丸8か月になろうとしています。
今日初めて、おなかを付けたままの非交互性のズリバイを30センチほどしました。ストラップのたくさんついたカギの束が気に入ったのです。
なんとか手に入れたいと、一生懸命さでいっぱいの表情で必死でした。そして鍵束を手に入れた時の、それはそれは満足そうな幸せいっぱいの顔から「やったぜ!」と聞こえてくるようでした!
その表情の変化にとても感動しました。
今までは、ほしいものに向かって思い切り手を伸ばして必死の顔つきで頑張りますが、足のけりより手で突っ張る力が強いため、反対にバックしていくので、しまいには「キャー、ギャー、ウエーン」と大騒ぎでした。
こんな時、何とかはいはいさせようと興味のあるものを遠くにおいて誘うことは誰でもよくやりたくなることですが、しかし、がんばってもがんばっても手に入らないことが繰り返されると、あきらめになってしまいます。
「最近接領域」といって、目標は遠すぎても、また実力より低すぎても、意欲は十分にはわかないのです。一歩先の目標を最近接領域と呼んでいます。だから、達成感を味わうように、意地悪もほどほどにしないとね。
孫はピボット(転回)は自由自在、めまぐるしく動きようになって、気が付くととんでもないところへ行ってしまっていましたし、片手の支持も強くなっていました。「前進までもうすぐだな」と思っていましたら、今日のズリバイです。
そのうちおなかを上げた四つ這いになって、一瞬ですが、前へも後ろへも行けずにスゥイングする時があって、ふっと手が出て前進を始めます。
片手への体重移動はなかなか難しいものなのですよ。
はいはいの前提の能力は、「手でものがつかめる自由がある」ことです。だから「あそこのあれをつかみたい!」との要求が湧きます。獲得した能力は当たり前の力となってゆき、次々と新しい能力を引き出す源になるのです。弁証法ですね。
あ、もしかして「共産党も負け続けているから意欲がわかないということ?」と重ねた方がいたとしたら、そういう一面はあるかもしれませんが、それは違います。
私たちは科学的社会主義を理論的根拠とした「未来を見通す力」を持っていますから、負けの理由を分析し、「遠く見える」目標を確信し、学習の力で困難を切り開くことができます。