中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

半日を本屋さんで過ごしました。痛快「下流の宴」。志位さんの「地底の歌」。

2011年06月22日 19時54分18秒 | 活動日誌

 

真っ白なホタルブクロが沢山咲きました。

 

 オフでした。映画を見ようかなとも思ったのですが、それで一日の半分はなくなってしまうと思ったら、それももったいなくてやめました。一日家にいて、諸雑用をこなし、昨日新しく買った本を読み、できればエッセーの原稿書きをしようと計画。

 銀行にいく用事がありましたから、さっさと済ませてしまおうと出かけたのがいけなかった。帰りに欲しい本があったので本屋に立ち寄りました。そこで足止めになって半日過ごし、結局何もできなかった。

 でも欲しい本も買ったし、読んだ本は違うけれど本屋で数冊立ち読みもしてきたから同じかな。立ち読みした一冊は「下流の宴」の原本です。今テレビで話題ですね。

 友人の言葉によれば「あのお母さんのばかげた考えには笑ってしまうけど、私たちの心の隅にもどこかにあると思うのよね。極端ではあるけど、それを突っついているから、笑いながらも考えさせられるよ」と。私もそう思いますね。「負け組になりたくない」気持ちは、競争と「自己責任」の教育を反映して誰もが持たされやすくなっています。だからみんな反発と共感の両方の気持ちで見てるのかもしれませんね。

 さて「下流の宴」の結末は、ここでは内緒にしておくことにしましょうね。私が考えていた顛末になりましたね。皮肉たっぷりで、痛快!!

ギボシ 先日の訪問先で

  さて、昨晩の「綱領講座」は「現在の日本社会の特質 3」と題して、「ルールなき資本主義」を中心とした講義でした。

 最初に志位さんが「地底の歌」を歌ったのには驚きました。

 改訂になる前の綱領では、「日本独占資本」と「アメリカ帝国主義」を二つの敵として、経済も政治も両方を支配しているとしていました。これは時代が変化した実態にそぐわなくなったので改訂され、現実に即した深い分析がされて綱領に新しい息を吹き込み、たたかいの指針を明確にしました。

 古い綱領の元で作られた荒木栄の傑作が組曲「地底の歌」です。三池炭坑労働者のたたかいを歌い上げたもので、私の大学生時代は、やはり荒木栄の組曲「子どもを守る歌」とともに、仲間が集まればよくよく歌った曲です。

 歌詞はとっても具体的で荒々しいのですが、それがむしろ感動を呼び起こすすばらしい作曲になっています。「子どもを守る歌」もすばらしいけど、音楽的には「地底の歌」の完成度ははるかに高いものがあると私は思っています。

 落盤で仲間を殺された怒りを「奪った奴はだれだ!! 三井独占!! 殺した奴は誰だ!! アメリカ帝国主義!!」と表現するところがあります。「奪ったやつを 殺した奴を 赦さないぞ  断じて赦さないぞ・・」

 志位さんはこの箇所を歌って綱領の説明をしたのですが、歌ってきたものにとっては、大変わかりやすかったですね。とてもいい声で歌ってくれました。しっかり歌ったら、すばらしい歌い手なのでは・・・と思いました。うーん、良かった。「綱領講座」に遊び心が良かった。

 講義で私が印象的だったのは、労働運動の転機となったロシア革命ですが「フランス革命は自由権を、ロシア革命は社会権を」との説明でした。言われてみればその通りで、スッキリとしました。

 このとき志位さんが紹介してくれた本、「人権宣言集」を探しに本屋に行って引っかかったわけです。

 1919年のILOの創立から、あと数年で100年を迎えようとしています。日本は「8時間労働制」の批准をまだしていません。恐るべき後進国と言わざるを得ません。

 

 

コメント
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