中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

「乳幼児医療費の窓口無料」の署名で保育園訪問

2007年01月22日 22時27分21秒 | 活動日誌
        (ストック 県労連の旗開きでいただいてきました)


 「乳幼児医療費の窓口無料と年齢引き上げ」の署名を広げていただくお願いに、長野市内の保育園、幼稚園を訪問しました。私が代表になっている「子育てネット」の取り組みです。
  
 かつて、30人学級実現の一番大変な壁を破る低学年への導入の時は、「子育てネット」は短期間で全権でがんばり、最後の最後まで県教育委員会と交渉をかさね、実現に貢献した経験を持っています。
 月に一回学習会を重ね、年に一回大きな集会を開くなどの取り組みをしています。
 
 今日は、大橋保育園園長の山森先生がご一緒してくださって、何と心強かったことか。子どものためのことならいつも応援してくださる先生です。全財産を、ひたすら保育園のためにつぎ込んできた方です。
 私は、もう20年来のお付き合いをさせていただいております。

 県議候補の和田あき子さんも同行しました。和田さんは、今まで党県議団事務局として、乳幼児医療費窓口無料化の請願、陳情の交渉の段取りを取ってきてくれましたので、ぜひ実現したいと一緒に回りました。
 そして大橋保育園は、和田さんの子どもさんが通った保育園なのです。

 署名はどこでも快く引き受けてくださいました。

 E幼稚園では、先生方がとっても明るいので驚きました。園長先生が「自慢は職員です。私が何もできないものですから、職員ががんばってくれています」と言われます。この園長先生にしてこの職員、とさわやかな気分になりました。

 この園は、玄関に入ったとたん、「本物」が伝わってくるポリシーが溢れています。
 玄関前の広いホールには、私も座りたくなるような木製の動物椅子とテーブル。モビールのように飾ってある動物の人形も、素朴で手が込んだ木製の作品。

 園長先生が「ご案内しましょうか?」
 「いいえ、まだ廻る所がありますから・・・」と言う山森先生の言葉が終わらないうちに、私はもう靴を脱ぎ始め「お願いします」
 でも、見学してよかった、と後のみなさんの感想でした。「ほっ」

 カメラを車に置いてきて残念。

 広い廊下の隅にままごと遊びの畳を敷いてちょっと囲んであるスペース、廊下に箱おいてある積み木は「作らせました」と木製のもので、10キロいりのりんご箱2個ほどの大きさの箱に2個づつ、各部屋ごとに。

 一番驚いたのは、「自由に使っていい部屋」。
 汚しても散らかしても、何してもかまわない部屋で子どもたちがやっていることは、絵画、粘土いじりなどの創作活動。中途の作品が散らばっていました。
 ほんもののパレットも子どもが充分使えるだけ用意してあります。「カメラを忘れてしまった!」と思った部屋でした。

 「これはどうしても私が欲しかった部屋、ここだけリフォームするのに1800万円かかりました」と園長先生。

 園庭には数本のどんぐり(かな?)に木に囲まれて世界の幼稚園創始者、フレーベルが子どもと戯れている像がありました。
 もちろん、良く見る像のように高い台の上に飾られているのではなく、「カレーの市民」の彫刻のように、自然に囲まれた中で地面で子どもと遊んでいる像です。

 園長先生の子どもへの熱情の裏付けがここにあると、納得しました。


(行動終わり大橋保育園の前で  和田さん、山森先生、私)


 保育や幼児教育の理論はいろいろあって、フレーベルもそのひとつ、素晴らしいものが秘められています。「子どもに最高のものを与えたい」、このことが痛いほど伝わってくる園でした。

 公立園も行きましたが、私は、公立こそ職員や親、専門家の知恵で、夢ある居場所にするよう、予算をつけなければ、と思いました。
 
 E幼稚園と、老朽化した公立保育園の落差にがっくり。そして、公立保育園は「新築した園は統廃合されるのでは・・・」と民営化を心配しています。


 建て替えたJRの駅のように、どの駅も同じ。大型店の並ぶバイパス通りにように、全国どこも同じ街並み。コンビニで食べるものもみな同じ、保育園もそうではちっとも面白くない。
 
 だから、公立こそ現場を大切にした個性豊かな保育の保障を、苦労している私立には(幼稚園もふくめて)充分予算措置して、公立と同等に子どもを見れるようにすること、これって当たり前なことなのに。

 民営化で、理想的な保育や幼児教育が追求できるわけがありません。経費削減が目的なのですから。
 
 「認定子ども園は、幼稚園でやっても補助金がつくわけではありません。危ないことはやりません」「小学校が30人なら、保育園は年長で30人はやり切れませんね。せめて25人に」との園長先生の話もありました。
 国が子育てにお金をかけることをケチったら、未来はありませんね。

 乳幼児医療費の窓口無料、実現に向かい、がんばろう。

 

コメント
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