さなだアセスメント!

真田自治州の別館。
レビュー内容へのツッコミ・コメントは Twitter @sanada_noriyuki にどーぞ。

きらら No.168

2017-11-09 03:02:52 | きらら
きらら168号(2017 年 11 月号)の表紙は、こはる日和。@ねこうめ。
こはる+さおりの小野坂姉妹による、ハロウィンコスプレ……相変わらず姉の方のチチがすごい(小並感)
てゆーか、そのチチを活かすならサキュバスのコスにすべきだよね。魔女コスじゃなくってさ。



☆今月のビッグ・スリー!
 ・スロウスタート(篤見唯子)
 ・棺担ぎのクロ。懐中旅話(きゆづきさとこ)
 ・泣きむしストラテジー(西巳しん)
 
 今月号のビッグ・スリーは上記の3作品。
 次点は甘そば:好内容であるコトは間違いないんだけど、レビューするにはちょっと重すぎる。
 あと、なんとなく「終わりそう」な雰囲気の作品が多いような気がする……ミラク休刊(+移籍)のアオリなのかね?
 
 
 @SS
  夏休み明けの一発目。
  
  冠は夏休み中に背が2センチも伸びたそうで、いつになく興奮気味。
  だがちょっと待ってほしい。ロリの背が伸びるというのは、アイデンティティの喪失ではないだろうか(ぁ
  まあ、冠は極端に小さな方だったし、2センチ程度では大差ない気もするけどね(笑)
  
  他方、たまては横に少し伸びた模様(ぁ
  コッチは2キロ増とのコトだけど、元のサイズを考えると2キロって結構ヤバいんじゃない?
  元の体重が40キロ台中盤だと仮定すると、5%弱の増量……あ、ホントにヤバい奴だコレ(戦慄)
  
  栄依子のアドバイスもあり、花名を巻き込んでスクワットをしてみることに。
  スクワット自体はフツーなんだけど、気を紛らわすために披露した冠+栄依子のフリートークが地味に面白い件(笑)
  冒頭の「なんでやねん」は卑怯だわアレ。私だったら笑ってスクワットできんわ。
  
  なお、花名は1回もスクワットをできなかった模様。
  元より運動神経に難がある娘だけど、筋肉なさすぎにも程があるだろうよオイ。
  ……浪人中にヤバい薬に手を出していたとか、そーゆーオチじゃないよね?(※個人の妄想です)
 
 
 @クロ
  クロの足取りを追う女性記者のお話。
  
  この女性はタブロイド紙の記者のようで、怪奇的な事件を扱う部署に属しているとのこと。
  棺桶を背負った旅人(=クロ)という分かりやすいゴシップを記事にしたいようだ。
  東スポなら1面担当に相当する重要なお仕事ですな(笑)
  
  序盤の描写は、記者の心象描写にマスコミ批判を混ぜた社会派っぽい内容。
  取材時にバイアスがかかっていて、情報提供者の発言を勝手に解釈するシーンとかはまさにソレだよね。
  面白おかしくするためなら何をやっても良い……あー、コレは立派なマスゴミ様ですわ(※個人の感想です)
  
  ただ、クロの足取りを追ううちに、思ったよりもオカルト要素が少ないことに気付いたようだ。
  そこからは純粋な興味で(=バイアスをかけずに)クロの辿った道を追うようになってきているのがイイね。
  ちなみにこの取材の過程で、過去に登場したゲストキャラたちがぽつぽつと登場している。
  丘の魔女とか、椅子の話の女性とか……こーゆー形での再登場というのは、個人的にアリだと思う。
  
  順調に進んでいた取材は、しかし、ある点を境に目撃情報がぷつりと途絶えてしまう。
  棺桶を背負った旅人も、人語を介する蝙蝠も、双子の幼い旅人たちも。
  クロたちにいったい何があったのか。ついに旅は終わってしまったのか。
  アオリにも「終末」の文字が躍り、いよいよ物語の完結が近づいてきたようだ。
  
  いやー、コレは気になるヒキですな。
  来月号の発売日が待ち遠しいったらありゃしないわ(※最新号は本日発売です)
  そろそろ「クロの本当の名前」の予想もやっておかないとなぁ……とりあえず、次号を待とうか。
 
 
 
 @泣きスト
  予告通りの最終回。
  
  つくしの策により、魔界への帰還を一時的に延長することに成功。
  クレアも一旦は人間界に残ることを選択したものの、魔界にもしがらみはあるワケで。
  命令違反をして残るべきか、それとも、魔界に戻るべきかってのは究極の選択だよなぁ。
  
  牡丹の「クレアが後悔しない方を選びな」って台詞が実にあったかい。
  ホンネでは離れたくないけど、ソレを言ってしまったらクレアの判断が鈍るからね。
  クレアのコトを本当に大切に思っているからこそ、口を衝いて出た言葉なんじゃないだろうか。
  
  最終的に魔界に還ることを選択したのは、クレアの合理的な判断によるモノだろうね。
  このまま命令違反を続けて人間界に残ったら、魔界に戻るコトはほぼ確実にできなくなる。
  魔界に還ったら、時間がかかるかもしれないが、人間界に戻れる可能性がある。
  両方のしがらみを守るためには、魔界に還る以外の選択肢は無かったんじゃないかなーと。
  
  いやー、それにしてもラスト4ページの完成度が素晴らしいね!(興奮)
  特にラストシーンは秀逸。作品を通して設定されていたテーマもちゃんと回収してるしね。
  この終わり方が出来るなら、もーちょっと続けて2巻まで行って欲しかったわ。
  いやはや、きらら本誌は見切りが早いというかなんというか。勿体ないねぇ。



☆アテンション!
 ・放課後すとりっぷ(若鶏にこみ)
 
 今月のゲストは5作品。
 どの作品にも見どころがあって、いわゆるトコロの「ハズレ無し」状態だった。
 いち読者としては嬉しい限りなんだけど、ココから1作品に絞るのにメッチャ難儀したという……(笑)
 
 そんな中でアテンションに選んだのは、放課後すとりっぷ@若鶏にこみ。
 先月号の感想でも触れたけど、作品の醸し出すニオイが真田にマッチしているんだろうなーと分析してみる。
 ……でも、真田がこうやって推す作品って、えてして連載化には至らないんだよねぇ(自虐)
 
 
 @放課後
  絵画モノと見せかけた青春ジュブナイルの第2回。
  
  個人的に好きなのは、林檎のモノローグが入るシーン。
  モノローグの内容自体はアレなんだけど、こーゆー「誰にも言えない独白」っぽいのが割と好き。
  なんつーか、まんが的というよりは小説的だよね。地の文章で独り語り……みたいな?
  きらら系ではあんまし多用されないスタイルなんで、希少感もあるかも。
  
  掛け合いは全体的にカオス気味だけど、それが却ってイイ味を出している印象。
  ホラ、リアルJKって喫茶店とかでワケの分かんない会話している時があるじゃん?
  5~7ページの会話なんてまさにソレなんだよね。流れは理解できるのに意味分かんないあたりとか(笑)
  こーゆー「何気ないリアルっぽさ」が気に入っているポイントなんだろうなーと思ってみたり。
  
  個人的に不満があるとすれば、林檎が♀キャラだってコトかな。
  今のままでも十分面白いんだけど、林檎の代わりに♂キャラというパターンもアリだったと思うんだよね。
  もし他の人に見られたら……というドキドキ感もアップするだろうし(色んな意味で)
  まあ、ソレだと掲載誌が変わっちゃうかもしれないし、今がベストと言われたらそんな気もするんだけど(苦笑)



☆CO-HYO!
 まずまず好調。
 
 連載陣・ゲストとも充実しており、実に抜け目がない印象。
 きらスタがお休みという点を勘案すれば、ほぼ「完ペキ」といって差支えの無いデキだったのでは。
 
 ただ、上でも書いたように「終わりそう」な作品が多いのがチト気がかりではあるかなー。
 ちなみに、今月号時点で真田が「終わりそう」と感じている作品は↓の通り。
 
  クロ(次の巻で完結の予定)
  オリーブ(ここ最近は元気なし+急展開)
  甘そば(超高速展開+来月号から3号連続カラー)
  セピア(来月号で最終回)
 
 甘そばの連続カラーは、ラスト3話連続カラーなんじゃないかと邪推してみる(ぁ
 テーマ性の強い作品だし、長期連載化するよりは1巻で〆た方がキレイに纏まると思うんだよね。
 そんで、3月号から幸腹の大学生編がスタートする……と(※真田のいつもの妄想です)
 
 閑話休題。
 こんだけの作品が「終わりそう」ってのは、いち読者としては少し心配。
 ミラクから一部の連載を巻き取るとはいっても、雑誌のカラー維持を考えると……ね。
 とりあえず「当面の展開からは目が離せない!」と煽って、お茶を濁しておこうか(苦笑)
 
 こんな流れの中、泣きむしストラテジー@西巳しんが今月号で最終回。
 感想はビッグ・スリーの方に書いた通りだけど、正直、勿体ないよなぁという気がしないでもなく。
 2巻発売の告知は無いので、この最終回はキッチリと記憶に焼き付けておきたいトコロだね。
 連載お疲れ様でした。そして、次回作でのリベンジに期待しております。
 
 それじゃ、次号予告ッ!
 
 表紙&巻頭カラーは、スロウスタート@篤見唯子。
 カラーはSS、アイリーン、甘そば、新連載、ゲストの計5作品が予告されているゾ。
 
 新連載は、グラスのマーメイド@葵藍兎。
 いわゆるお仕事モノで、舞台はワイン販売店:中高生キャラ中心のきららにしては珍しいチョイスだね。
 話の回し方はそつが無いカンジなので、あとはワインに関する薀蓄をどれぐらい差し込めるかが焦点かな。
 女の子がキャッキャウフフするだけの内容になったら……ウチではあんまし取り上げないかも(ぼそ)
 
 一方、ハッピーセピア@大熊らすこが最終回。
 連載回数(+掲載ページ数)を鑑みると、単行本化は少し厳しいんじゃないかなーと予想してみる。
 特にやらかした印象は無いんだけど、読者の支持がそれほど得られたなかった……とか?(自信ナシ)
 ココから8ページで纏めるのは至難の業。どう終わらせるのかに注目したい。



ではでは、また次回の更新で。



真田紀行


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