踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

初雪

2006年01月21日 | 俳句
初雪や鎮けさしみる雑木山

<この俳句の作句意図>
夜半から降り始めた雪がもう10センチほど積もっている。夕べまでは鳥の声や、風の音の聞えていた裏山も染み込むような静けさが広がっている。この冬初めて訪れた白い静寂。

・季語は、初雪’で、冬’です。
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蝋梅の花

2006年01月20日 | 俳句
蝋梅や目を伏せ過ぎし訪問着

<この俳句の作句意図>
蝋梅は早春、梅の花に先がけて香りの良い艶やかな花を俯き加減に開く、伏し目がちに通り過ぎた奥ゆかしき和服姿の女性のように・・・・・

・季語は、蝋梅’で、冬’です。
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春を待つ

2006年01月19日 | 俳句
春待つや顎(あぎと)を上げし畦の草

<この俳句の作句意図>
つい先日まで落ち葉の下に身を伏せていた草が、まだ風の冷たい空に向かっていつの間にか顎を持上げるように背伸びを始めた、春が近いのを敏感に感じ取っているのか気の早い犬ふぐりは、青紫の可憐な花を付けている。

吹く風や春は名のみの早春賦

・季語は、春待つ’で、冬’です。
写真は、まだ冷たい風にひっそり咲いた犬ふぐりの一輪です。
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新年会

2006年01月18日 | 俳句
碁敵も句仲間もいて新年会

<この俳句の作句意図>
囲碁の友達は、俗に「碁敵は、憎さも憎し懐かしき」などというように、負けた時は「世の中にこんなに憎らしいやつはいない」などと思うがすぐに又会いたくなる。俳句仲間は、相手の考え方や、心情まで察しようと思う為に無二の親友という感じがある、利害関係を持たないこういう仲間が集まる会社OBの新年会ほど楽しい飲み会は無いのでは・・・

・季語は、新年会’で、新年’です。
写真は、昨夜の憎き嬉しき中間達、
(個人情報保護法を考慮しました)
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寒中の花

2006年01月17日 | 俳句
山茶花や動かぬ雲の広がりぬ

<この俳句の作句意図>
夏の雲は「雲の峰」などといわれるように流動感が強いが冬の雲は「凍て雲」などといわれ、どんよりと空全体を蔽うように広がる、そんな中でも寒風に耐えて咲く山茶花、見上げる空に何を思うのか。

・季語は、山茶花’で、冬’です。
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どんど焼き

2006年01月16日 | 俳句
火の山の崩れてどんどどんどかな

<この俳句の作句意図>
どんど’とは旧正月の祭事で、竹や藁で作った小屋を燃やして注連縄やお飾りを焚く、この火で焙った繭玉を食べると無病息災が叶うと云われている。
私が子供のころはこの祭事を「道祖神」と呼び、町内ごとに子供が数人入れるほどの小屋を作り、子供たちがリヤカーを引いて、ど~~そうじんど~そうじん’と叫びながら家々を回り注連縄やお飾りを集めて回った、このとき貰えるお菓子や蜜柑や小銭の嬉しかったこと・・
家庭では、蚕の繭に似せた団子を作って山桑の枝に挿したものを神棚や、炊事場、玄関などに飾っておき、当日此れをもって集まり、燃える火にかざして食べた。
今はほとんど廃れてしまったのは本当に残念だ。

・季語は、どんど’で、新年’です。
写真は、八王子で行われたどんど焼’を報じた「読売新聞」から拝借しました。
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戻り花

2006年01月15日 | 俳句
街遠く望む小径の帰り花

<この俳句の作句意図>
いつもの散歩道の小高い丘から、新宿方面のビル街が遠望できる。いま眺めると、抜け出そうともがいた時さえあったはずの街に愛おしささえ感じる事がある。
寒風に耐え、道端に咲く一輪の躑躅の花は、暖かかった夏を思い返しての帰り花’なのか、それともこれから来る季節に焦がれる狂い咲き’なのだろうか。

・季語は、帰り花’で、冬’です。
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水仙の花

2006年01月14日 | 俳句
憂き我にかかる奢りや野水仙

<この俳句の作句意図>
今日は冬型の気圧配置が崩れてどんよりとした曇り空、まだ梅の花にも早く見るものも少ない季節の中、少し足を伸ばした散歩道で一足早く開いた一株の水仙に出会う。顔を近づければかすかな香り、今日は何か得をした気分。

・季語は、野水仙’で、冬’です。
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薺(なずな)

2006年01月13日 | 俳句
土つくる畠(はた)囲みける薺かな

<この俳句の作句意図>
寒中、春の種蒔きの為に、畑に堆肥や苦土石灰などを鋤き込むことを土をつくる’と言う、春を迎える前の大事な農作業である。ふと見れば、畑の周りに春を待ちきれないのか、気の早い薺が白い可憐な花を付けている。

・季語は、薺(なずな)’で、新年’です。
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歌会始

2006年01月12日 | 俳句
晴天の西へ広がる歌はじめ

<この俳句の作句意図>
今日12日は雲ひとつない晴天、テレビでは皇居で行われた恒例の歌会始が放映されている、お題は「笑み」で、詠みあげられる歌は東京より西の人の歌が多いようだ、この青空が大雪で難渋している西日本や東北の人々の上まで広がり、笑みを届けて欲しいものだ。

・季語は、歌はじめ(歌会始)’で、新年’です。
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