踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

鈴蘭

2009年05月11日 | 俳句

鈴蘭や人恋ふ鐘の霧ケ峰
  すずらんや  ひとこふかねの  きりがみね

<一言>
最近はごく身近な場所でスズランの花をよく見かける。昔は信州の霧ケ峰辺りまで出かけてやっと目にしたものだが、いまや場所も季節さえも無視していろんな花が見られるようになってしまった。これは喜ぶべきか憂うべきかとんと解からなくなってしまった。
ともあれ、霧ケ峰や美ヶ原へ出かけて、山野辺に咲く小さな釣り鐘のような鈴蘭を見つけた時の感動をもう感じられなくなってしまったことだけは確かだ。
そう言えば、霧ケ峰の鐘は、濃霧で迷いそうなハイカーを救うための鐘、いわば山の上にある音の灯台とでもいうべきもの。その鐘に小石を投げ付けて鳴らしたものだが、若気の至りというか、今は懐かしい思い出である。

・季語は、鈴蘭’で、夏’です。

コメント
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