早苗饗や碧き眼もゐる木曽の宿
さなぶりや あおきめもいる きそのやど
<この俳句の作句意図>
偶々訪れた木曽谷では、もうすでに田植えが終わり棚田の上には燕が颯爽と飛び交っていた。江戸の昔に戻ったかと見まがう宿には外人さんの泊まり客もおり、囲炉裏を囲んで宿の若主人が何やら説明をしている。
早苗饗(さなぶり)とは、田植えが終わった祭りのことで、田の神が田植えを終えて帰られるのを送る祭りなのだという。
自分の生まれた国のことでもまだまだ知らないことが多い・・・
・季語は、早苗饗(さなぶり)’で、夏’です。