カズヤのぶろぐ

Samurai Tribe カズヤ。パルクールとかフリーランとかについて書いてます

仙台でParkourのトレーニング会を開催します。

2012年02月28日 22時09分52秒 | Parkour
宮城県仙台市周辺地域でのPARKOUR TRAININGを開催します。

PARKOUR未経験者、経験者、運動不足の方、単純に身体を鍛えたい方、興味ある程度の方など、自由に多くの方の参加をお待ちしております。

開催地、時間などはお知らせします。

場所使用のために、参加料を頂く場合もありますので、確認してから参加してください。また、その旨についてご了承ください。



3月

PARKOUR TRAINING 開催します。

 3月12日(月)
   19:00~21:00を予定
   七北田公園
   
 3月25日(日)
   13:00~15:00を予定
    榴ヶ岡公園



以下のサイトにて定期的に開催日時などを更新していきます。確認をお願いします。
http://www.justmystage.com/home/samuraitribe/class.html

Parkourを運動学、機能解剖的な視点で見てトレーニングしよう Vol.4

2012年02月23日 00時01分24秒 | Parkour
ヒトミさんからの意見を頂戴しまして。


「Wall run」


wall run は垂壁を駆け上がる際に用います。

ポイントは

①助走
②蹴る位置
③蹴る方向
④内的感覚
⑤ひざ蹴り
⑥手で擦り上げる

の六つです。


①助走
助走は早すぎても、遅すぎてもダメです。早すぎると壁に激突しますし、遅すぎても十分な高さに至りません。
ストライドも重要です。自分の軸足、蹴り足、その状況を常に同じ状態に持っていけるだけの経験値も必要になります。
自分の軸足、蹴り足の診方は分かりますか?簡単に説明しておきます。
立位をとり、上肢は体側に沿ってダランとおろしておきます。股関節、膝関節を90°に屈曲させ、片脚立ちになります。
その状態で閉眼します。その時に左右を診て、ふらつきが少ない方が軸足です。蹴り足はその逆足になります。
ちなみに、軸足、蹴り足どっちで蹴るだの、俺は違うだのの意見もあるとは思いますが、それはそれでお願いします。
次の蹴る位置で説明もしますが、助走~軸足で踏切り~蹴り足を壁に持っていく、までの流れを自分で、毎回、確実に同じ状態に
持っていけることが助走においては必要かと思います。


②蹴る位置
蹴る位置は目安として、自分のヘソあたりがチョウドイイかと思います。
低いと、下に蹴っちゃいますし、高いと十分に加重できません。蹴る方向については次で述べます。
ステマのブログにもありましたが、股関節90°位のつま先がちょうどヘソあたりにくるんです。実は。
壁を登っていくにあたり、脚が壁に当たりつま先に加重されるところがミソなんです。


③蹴る方向
④内的感覚
ここでは、③④と同時に起きているので、同時に説明します。
蹴る方向は垂壁に対して垂直に蹴ります。あわよくば、わずかに、若干ななめ上にあがっていくような蹴り方が理想かと、個人的
には思っています。ロールを思い出して下さい。スーパーボールです。壁にななめにあたったスーパーボール。アレ、めっちゃ弾
んで行くよね。あれをやるんです。
垂直に当たった運動エネルギーを上に持っていきます。下に蹴った場合、クライムアップでもあるように運動エネルギーは作用・反作用
を得られず、下方へ流れます。垂直に蹴った場合、真逆に帰ってきます。じゃあ、上じゃねーじゃん!ってあなた。
そこで身体の中で起きている運動エネルギーの連鎖を使って説明します。ここからは内的感覚に当てはまります。
壁にアプローチし、接地したつま先から~足関節~膝関節~股関節へぶつかったエネルギーが移動します。
その時、どこかの関節が衝撃を吸収しきってしまうと上方へ向かうエネルギーも吸収されてしまうため、壁からくるエネルギーを
取りこぼしなく上方へ変換させる事が重要です。そのためには、プレシジョンで説明した脚の裏のアーチを活用します。あれがバ
ネとして活用するといいですね。その勢いは股関節から体幹を通じ、上方へ移動させるエネルギーへと変換させていく事ができま
す。接地から、接地した側の上肢を上方へ伸ばし、体幹が伸展していきます。脊柱が伸展し、骨盤が前傾方向へ動いてくる事で脚
から来たゑベルギーが骨盤で回転し、上方向へ変換されます。つまり、脚~骨盤~脊柱というながれでエネルギーが移動するので
す。それを意識してエネルギーを逃さず上方向への浮力とします。イメージとしてはスーパーボールのように跳ね上がる感じですが、体内の運動エネルギーとしては跳ねるというより、方向を変えるといった感じですかね。
その感覚を掴めるように、何度も何度も反復していく事が必要かと思います。


⑤ひざ蹴り
上方向へ上がった浮力をさらに上げるために、軸足側でひざ蹴りします。クライムアップでも説明したので、ここは省こうかと思います。


⑥手で擦り上げる
この手の動きは2つの意味が有ります。
ひとつ目は壁との距離を図り、適切はスタンスを保つために使用します。
ふたつ目は壁に手をつき、上へ登る感じで手で壁を擦ります。
この二つの意味が有ります。
それ以外はちょっと湧かなかったんです。


以上の六つのポイントでWallrunを試してみてください。
他にもたくさんポイントがあると思うので、是非、閲覧者の方々の意見も教えてくださいな。
頑張ろうぜ!!


Parkourを運動学、機能解剖的な視点で見てトレーニングしよう Vol.3

2012年02月20日 11時32分05秒 | Parkour
PKロール


Parkour Roll(PKロール)以下ロールとする。

Parkourの基本動作の一つとされている?大切な動きの一つですね。

これは自論ですが、ロールは

・受け身ではありません。

・衝撃や勢いを無にするものではありません。

じゃあなんなの?と聞かれて

強いて答えるならば

「着地の勢いを次の動作に円滑につなぐための動き」

だと、私は考えています、と答えます。


では、ポイントと注意点等を考えてみたいと思います。

まぁ、普段からやっている方は分かると思いますが、決して簡単なものではありません。

痛いし、スランプに陥る事も多いし、なんか説明しにくいし。

でも自分が数年考えて辿り着いたポイントはコレです。


①下ではなく、前です

②プレシジョンからの~

③後ろ斜め上へ振り返る

④面で。

⑤手で押す


です。




①下ではなく、前です

まず、テイクオフの話です。ロールは前述にあるように次の動きにつなぐ動きです。
走りまわっているさなかにロールするとなると、必然的に下方向ではなく、前方向へ
移動している勢い(ベクトル)は残存します。つまり、ドロップでロールはしません
。あれはランディングしてください。その方が効率が良いです。でも、ランディングが
効率悪いわけではなく、移動方向に合わせた着地が効率が良いと言っているのです。
前方へ移動するわけですから、前に跳んでください。下方向へ落ちるのとは訳が違い
ます。



②プレシジョンからの~

着地の瞬間の話です。みなさん、ランディングの形から、ロールしますか?
まぁ、もちろんしている方もいるかと思いますが、私はロールするという時にはどち
らかというとプレシジョンの形に近い形で着地に入ります。
で、なぜプレシジョンの形かというと、着地から次の動きに移っていく点に意味が有
ります。ステマのブログでもありましたが、イメージはスーパーボールです。アレ、
よく跳ねますよね。あれです。
着地して、前方へ跳ねるんです。前下方への勢いを前方へ変換していきます。ランデ
ィングの形や、ドロップした際の運動方向では前方向への運動方向の変換はほぼ困難
です。出来たとしてもエネルギー効率が悪い。
あと、プレシジョンの回でも触れましたが、腕の振り。
着地の際に腕は前方にありますよね。その形から、前に跳び込むようにしてロールに
入っていきます。つまり、ロールはプレシジョンの延長上に有ると、私は考えていま
す。その方が、プレシジョン、ロールとその時に状況に合わせて動きを変化させられ
るからです。そして、同じ動きから派生させた方が、相互性に富み、多様な変化をそ
の時々で素早く出来る事が言えます。別々な動きだと、根本が違いすぎですぐ変化出
来ないし、したとしてもやっぱりエネルギー効率が悪いと思うから。
ジャンプ~プレシジョンっぽく着地~前方に腕を振りながら~そのまま跳び込むよう
に前方へ~続く…みたいな流れです。



③後ろ斜め上へ振り返る

②に引き続きます。これは我らが先輩 Diskさんから教えて頂いた事です。
スケボーかスノボーやる人なら分かると思うが、頚~上部体幹~下部体幹の順で捻る
とエア状態でのスピンはやり易いのです。
どういうこと?って人は実際に動いて下さい。
椅子に座って頚~体幹を一本の木のように固めて、せーの!で振りかえるのと、頚~
上部体幹~下部体幹の順で順序立てて振り向くのでは、後者の方が可動性が上がりま
せんか?
コレは人の筋連結や骨などの構造的な性質により、説明できます。(長くなるからし
ないけど)人は目~頚~脊柱~胸郭~骨盤と連携して動き始めます。つまり、目と頚
が先行して動くのが動物的な動きなわけです。これを無視した動きというものを人は
出来ます。でもそれはやはり、自然な動きとは異なるわけですから無理が生じやすい
のです。自然に出来ない(辛い)訳です。
ロールに応用するならば、②のジャンプ~プレシジョンっぽく着地~前方に腕を振り
ながら~そのまま跳び込むように前方へ~…からの続きです。
自分のまわり易い方向の側の上肢をガイドに回り始めます。その際に、思い切って頚
を「後ろ斜め上へ振り返って」みてください。ニュルンと、回れませんか?
回れた人は良かったですね。回れなかった人は自分でも研究してみてください。
頚を先行動作としてガイドにすることでその後の体幹の運動を発現し易くしたわけで
す。これでいよいよ回り始めましたね。



④面で。

回り始めたらもう止まれません。止められません。
ここで大事なのは、点ではなく、面で「回り続ける」ことです。タイヤをイメージし
てください。ちなみに私の場合は、左回りなので
左上肢からニュルンときて~左肩外側後面~右腰背部~右臀部外側~右大腿外側後面
の順で、回ります。その「~」の部分も常に地面に面で接してください。タイヤの面
ですよ。平面でいった時は衝撃が全部背中に来て皮がズルむけになるか、肩甲骨や脊
柱の棘突起が折れます。
必ず、団子虫のように、タイヤのように最後まで形を崩さず、回りきってください。



⑤手で押す

いよいよ回りきりそうですか?そうですか。良かったですね。
回ってきて、大腿くらいまで来たら、丸みを解いてきます。その際、地面から立ち上
がらなきゃならん訳です。回っている回転は回っている形と同様に慣性の法則が働く
ため、その運動エネルギー方向を変化させる必要があります。それが起き上がりのタ
イミングです。回ってきて、起き上がってくる際に両手で地面を押し、跳ね上がりま
す。その勢いがあれば有るほど、浮力が働き、脚への負担は小さくなり、回転エネル
ギーを前方向へ変換し易くなります。跳ねあがるようにして起き上がり、前方向への
勢いを殺さずに走ります。つまり、ロールした後は止まらないんです。止まるって事
は勢いを殺せず、自分の中で吸収しています。インナーマッスルを鍛えている方は逃
がせるだろうけど、よほどでない限りは負担にしかなりません。前述しているように
勢いや衝撃を消すものではありませんので。あくまでも勢いの運動方向を変化させ、
次の動きに活かしていくための動きがロールと言えるのではないでしょうかね。



ロールのポイントについて説明してきました。でも、注意として。
これは、ポイントであり、やり方ではありません。
やり方を知りたい方はパルクール教室や長くやっている方から教わるなりしてくださ
い。


ロールは奥が深いと同時に難しい。内的感覚を忘れないように反復し、どんな勢いで
も対応出来るほどの技量になってください。
人間が学習をするためには、反復が不可欠。
「出来ちゃった」ではなく、「出来る」技にするべく、反復してください。
怪我のないように。
他に良いやり方が有ればぜひ、おしえてくださいー!
では互いに頑張りましょう。

Parkourを運動学、機能解剖的な視点で見てトレーニングしよう Vol.2

2012年02月01日 09時51分42秒 | Parkour
今日のテーマは「クライムアップ」

クライムアップのポイントは

①握り

②蹴る方向

③猫背~良い姿勢へ




①握り

手の握りの話ですが、スタートポジション(キャットの形)ですぐにクライムアップ出来る状態かどうかは既に決まってしまう場合も有ります。
壁に対して指でキャットしてしまうと指で体重を支え、その位置からクライムアップをする必要が生じます。それは決して無理ではない事です。しかしながら、これから練習していく方々からすると非常に難易度が高いものになってしまいます。有る程度出来るようになってきた方は、あまり関係ないお話かも知れませんね。
手のひらを見てください。親指以外の4指が並ぶ付け根の位置の関節、これをMP関節と呼びます。その位置で壁に対してキャットの姿勢をとります。手のひら側のMP関節のあるところのお肉でキャットすると、表面積が多く取れ、摩擦が大きくなるために、キャット姿勢が取り易くなります。更に言えば、親指は使用せず、握りこむ必要は有りません。摩擦を使用して「留めておく」だけです。ボルダリングをしている方は分かると思いますが、パーミングみたいな。それにより、腕の筋力はあまり使用しなくなるのです。むしろここで腕を使うと、相当の筋力が必要になり、足が上手く使用できなくなります。肘は伸ばして、楽に姿勢を取ってください。
これがスタートポジションです。手の動きは徐々に変化していきます。ここではスタートポジションのみ説明しました。


②蹴る方向

ここでは、壁と自分の内的運動方向に気付けると自分で行いやすい蹴り方が習得できると考えます。壁は蹴った方向とほぼ真逆に運動エネルギーを生じます。作用・反作用です。つまり、壁に対して垂直に力を加える方がエネルギー量は多くなります。壁を擦るように蹴ると、勢いがすっぽ抜け、エネルギーは減少していきます。結果を話すと、壁に対しては垂直(正確に垂直は難しいですが)に蹴る事をお勧めいたします。
え?そしたら後ろにいっちゃうじゃん?ですって?
そんなあなた、①を読みましたか?腕で身体を支えているではありませんか。手で壁を握っている点を支点に足(正確には下部体幹:下腹~骨盤)は楕円を描くように上方向へ移動します。それによる運動エネルギーが浮力になります。まとめると、腕力の利用を必要最低限に抑え、なおかつ足で作りだしたエネルギーを浮力に変えます。簡単に言うと、足で作った勢いを、手を軸にして上に持っていくのです。
※ 足は両足、片脚とありますが、基本は上記の内容だと思っています。片脚の場合には上記に追加して、ひざ蹴りを行うようにすることで直接的に上方向への運動エネルギー(浮力)を得られます。まぁ、楽ですよね。

③猫背~良い姿勢へ

②で作りだした浮力で上部体幹が壁の最上から上に出るあたりまでは反復して練習してください。壁の最上から、さらに上に上部体幹が出れば出るほどに、その後の運動は楽に行えるようになります。
そしてそこから次ですね。
壁の上に上部体幹が出ている or 乗っている状態は猫背、というか体幹が屈曲傾向です。②で作ったエネルギーは楕円の形で上方向へ移動していきます。つまり、最終的には並行、もしくは下方へ方向が変化していきます。それを押さえるのが、脊柱の伸展です。壁の上に乗った上部体幹は最終点まで移動する直前に脊柱を伸展させていき、浮力の運動方向を上方向へ修正させていきます。ここは非常に説明も実施も難しい。ここがなめらかに行えると、まるで真上に一瞬で移動したように見えます。運動方向の形は大きめのスパンを持ったS字といえましょう。
あとは腕力、主に後背筋群を活用して身体をその場に保持します。



※ 手の置き方、というか、引き上げた身体が上にきた後、手を入れ替える or 置き換えるの?という質問をよく受けます。そこは、人によりやり易さが異なります。
もし、あえて書くなら、手のひら全体でキャットし、そこから手をまったく入れ替えずにそのままクライムアップするパターンが一番早く動けるでしょう。侍族で様々なパターンを実際に行い、最も動きが少なく、早く動けるのがそれでした。工程が増えるほどに手間と、時間がかかります。そこに安全性を考慮し、効率が良い動きと言えましょう。「手の置き換えは手関節の保護のために必要」と思います。速けりゃいいって考えるのみ大切だが、安全に、長く行える動きを考える事も大切かと思います。

※ 非常に参考になるのはPKTKのタビトさんのチュートリアル動画、埼玉トレイサーズのショウ君のクライムアップバリエーションの動画。あれは非常に分かりやすいと思いました。




ポイント自体は少ないと思うのですが、クライムアップの中身は自分の体の使い方、筋力、バランスなど非常に細かい機能を必要とします。それゆえに習得に時間がかかる場合も多いと思います。絶対的な筋力はもちろん、自身の内的感覚を研ぎ澄まし、どうしたら自分は動きやすく、楽に運動できるのかを考えて練習していくことが習得に近道になると考えます。ひとつひとつの動きを分けて、分析して、変化させて、また分析。その繰り返しが、自分のセンスと呼ばれるものになり、オリジナルの動きにもつながると思います。
技術や知識は、先人が悩みに悩んで辿り着いた英知であり、教わるのは簡単。でもそこから、自分のオリジナルとして踏み込んで考えて行くのは、やはり難しく、楽しいと、私は思います。

この内容に対して、多くの異論が有ってもかまいません。私と、日本の、そして世界のトレイサーのなにか一つでも参考になればそれでいいんじゃねーの?なんつって。。

次はロールかな―。。