何か言ってる

さらに適当好き放題

NONを心に蛇と唱えるポルトガル史

2010-04-30 22:55:35 | 何か言ってる
 特殊な映画だったと思うのでひとまずざっくり表現すると、ポルトガルによるポルトガルのための映画をBBCが放送するとこんな感じ、という印象でした。ポルトガルについては先入観以上のものをなにも持っていませんが。言葉にすれば『潮風』と『黄昏』。付け加えるなら『くろこしょう』…ほんとうにすみません。
 しかしまあ、映画自体はびっくりするくらいそういう内容で。「まぁ、なによ。むなしいってことよ」とかそんな「ポルトガルさんだったら言いそうな感じ!」みたいな勝手な先入観そのものを訥々と繰り広げつつまじめな教育番組を作りました、みたいな。実際にあんな会話してそうですもん、ポルトガルの兵士。…いや、まあ、ポルトガルのひとが作った映画だしそのくらい言ってもわたし悪くないと言うか。

 ポルトガルの歴史はもとより世界史じたいものすごく疎くて、「陸続きってそれだけで大変だよねー」とかそんなのんきな印象をいだきつつ和田さん(勝手にそう呼んでた)のお話に耳を傾けるのでした。はじめは「アニメ版指輪物語・後半」だった映像&衣装が、和田さんの語る時代が進むにつれてえらく豪勢になって…いきすぎだよね、あれ!モロッコ遠征のシーンは「PJ版指輪物語」の第3部あたりまで予算も映像もきてるかんじでしたね。なんかもう「死だ!死だ!」って原作のシーンを思い出すような感じもあって。いろんな角度でなかなか興味深い映画でした。うーん、映画…映画と呼ぶのならこれがきっとポルトガル映画というものなんでしょう…か?

 しょうもないことに、この映画を見ようと思ったきっかけは、「場所」と、タイトルの「なんか上遠野さんぽさ」あたりだったりします。特に最近は支配という単語に敏感でしたから。
 そしてなんだかおもしろいことに、けっこう浩平さんぽい角度から歴史を語ってくれてる感じでした。それこそ「国」という可能性にスタッカートが刻まれる、その断絶の繰り返し。歴史ではごくありふれた繰り返しなんでしょうけど、ポルトガルさんにいたるあれこれの可能性たちが運命を断ち切られていく様子はまるでジンクス・ショップ。最後、この作品において『蛇』と置き換えれる概念『NON』ーーと呼ばれるその時代の中枢存在(注:中枢はさすがに妄想)が、セバスチャン王に宣告する様子すら想像してしまうような。
 「しかし他方で」と、和田さんは語るわけです。1つの可能性が未来を絶たれても、残されるものがあり、また生み出される可能性もあると。つうかこの人は和田さんじゃなくて浩平さんなんじゃないの、という。最後に死神もでてきましたってオチだと解釈してしまえば、ホントやりようによっちゃぁまんま浩平さんの物語にしてしまえるよコレ!俺たちポルトガルってなんなのかなあ、みたいな。
 というわけでジンクス・ショップを読み返してみて「なんだハリウッドさんいい奴じゃないか!」みたいな気もしていたりする最近ですが文章にできるのはもうしばしのちになるのではと思われます。

 ポルトガルさんの歴史はほんとうに…想像以上にポルトガルさんだったみたいです!!と思ってしまいましたけど良いのでしょうか(笑)。
 こういう映画は1年に一度以上は精神的に難しそうだな…。



素敵で知的なレビュー:こちら

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100430-00000032-sph-fight
こういうニュースはほんと和むわぁー。

コメント   この記事についてブログを書く
« スーパードクターK 4~5 | トップ | アルケミさんにはもうしばら... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

何か言ってる」カテゴリの最新記事