グルメツアーがあるんだったら、『へっぽこ語学ツアー』というのがあってもいい。エスニック料理を食べに行くツアーや海外の人気歌手のコンサートツアーがあるように、語学に興味のある人が事前にある程度その国の言葉を勉強して、さらにネットレッスンを毎日旅行中も受けながら現地でその言語を使って現地の人とのコミュニケーションを楽しむツアー。
広東語オタッキーな人が集まり、大挙して香港を征服しにやってくるのです。5,6人(総勢は40人か)に分かれて街の食堂で注文をします。一体どんな食べ物が出てくるのか楽しみです。ベテランはあまり口出ししないほうが楽しい。そして従業員とのやり取りを楽しむのです。そのあとは例によって反省会です。『どうしてTさんが言ったことは通じなかったのか』『あの時食堂のおばちゃんが言ったのはどういう意味だったのか』てなことをデスカッションするわけです。
ベトナム語オタッキーなグループもサイゴン(ホーチミンという都市は存在しない)へ繰り出すわけです。『Kさん、あんたベトナム語もやっていたの?』といった会話が飛び交うわけです。タイ語グループもまた然り。多言語オタクグループも2週間で5か国を廻る旅程の中で五つの言語を、能力の限り使い倒して楽しむ。夢のような旅です。
楽しそう。
だけど僕のように『一人へっぽこ語学ツアー』はチョット寂しい。