自宅に帰り

早くも寝袋の中です。


夜、眠れないなんてことは年に五回くらいしかないけど、そんなときは旅で訪れたいろんな国の景色や場面、匂い、音、気温、気持ちなどを布団の中で思い出します。


市場で見た女の笑顔
酒場できいた男たちの声
でたらめなオヤジの膨れた腹
砂埃と入り混じった香辛料の匂い
歯の無い老婆のしわ
手を繋いで帰る兄弟の長い影法師
裏路の行き止まりで聞いた悲しい声
ヘルメットかぶったゆままながめた国境の空
割れた音色が街にひびく夕暮れのコーラン


そんなことを想い浮かべているうちにいつも寝てしまいます。

おやすみなさい。

東京を離れるにあたって

こんなことではいけないんじゃないかと思っております。マスターと言われいい気になり、皆様によくしてもらって温かい気持ちになり、そのうえ、真面目でいい人と思ってる方がいるようなのでこれではいけない。やっぱり、あいつ最悪～、ダセ～、と思われなければいけない気がします。


というわけで明日はギターを持って吉祥寺のカイ燗さんにお邪魔します。

小倉社長に、おいそこの虫けらもう帰れ！と言われるのが夢です。

作さんにて

夕方、用事の帰り道。
公園の前で少し立ち止まってみた。
ブランコに揺られる娘がいるような気がしたけど居るはずもなく、何人かの子供が砂場であそんでた。

空を見上げると雲が金色に光っていて、思わずわあっ！と声をあげそうになった。風もなく穏やかな夕暮れでなんだか心がすうっーとした。

娘と最後に過ごした夜は、このブランコの上にコンビニのおでんを乗せて二人で食べた。泥酔してたからふざけてブランコを揺らすとやめなさい！と真面目に対応する娘が可愛かった。

今日の夕方で少し心が変わった気がして、なんかいい感じ。

慣れない土地で頑張る娘をおもいながら、上石神井の作さんで夜ごはん。

マスター じゃがいも餅 美味しい～。

東西を結ぶ

king of 街道

それが東海道です。

やじさんきたさんも歩いた、いにしえのこの道はやはり捨てがたい。



大手チェーン店じゃない店をさがしながら国道一号線をバイクで走る。
時刻は夜八時を少しすぎたころだ。
名古屋を過ぎ、四日市を過ぎ鈴鹿あたりのちょっと雰囲気のあるドライブインに入る。
そこには出戻りだがかわいい感じのショートカットの女性がいるはずだ。



この辺りも変わったわ。コンビニやチェーン店ばかりになっちゃって。
先月こっちに戻って来たけど、やっぱり兄夫婦と上手くいかないみたい。


はあ～そうなんですかあ。



その後、身の上話しが思いのほか盛り上がったせいもあり少し長居をし過ぎたようだ。

そろそろいかなくっちゃ。
お会計お願いします。



そして手渡された伝票には


私をどこかに連れ出して

そんな文字を目にすることだろう。


まあ、東海道編はこんな感じですよ。

あと、中山道で行く奥飛騨湯けむり人情コースとか思いっきり遠回りな小樽から舞鶴までフェリーにのる、心が揺れます船旅ロマンスコースなどもなかなか味わい深いです。