息子の結婚式の数日前の午前4時すぎ、妻の携帯が鳴って、妻の母の死を義姉から知らされました。
妻は取り乱して、「私は息子の結婚式には出席しない、あなだでけ出席して。」と。。。
私も、感情的になって「ふざけるな!。生きている人間が大事だ。結婚式は絶対するから。」
と言い争いになりました。
結局、義母の葬儀は義兄の好意で息子の結婚式の次の日まで延ばす事になりました。
亡くなった翌日の昼前、妻とふたりで義母を納棺する事になりました。
紙で作った六文銭を手で千切って義母に持たせます。
死に化粧した義母を納棺して、体の上に多くのドライアイスを載せて行きます。
「ごめんね、少し待たせてしまいます。」と義母にあやまりました。
息子もその後義母に会いに来て、結婚式に義母から切った毛髪を結婚式に持って行く事になりました。
息子の結婚式の3日前の事でした。
※ ※ ※
今日、ようやく義母を義父の所へ送る事が出来ました。
弔辞は娘が、孫として義母への感謝を述べました。
我が家の毎年暮れの「餅つき」の思い出を話した時は、さすがに涙腺が緩んでしまいました。
我が家の神棚もしばらく封印です。
土曜日から今日の月曜日まで、我が家の家族は孫ふたりを含めて、人生の節目をふたつ乗り越え
てきました。
独りだったのが、妻と巡り合え、子供を授かり、孫を授かり、気が付いたら8人の大家族になって
いました。
義母が私と妻の結婚式の直前、仕事をしていた小料理店を訪れた「宇野重吉さん」に書いてもらった
妻の誕生日の入った色紙を見ていると、不覚にも涙が溢れて止まりませんでした。
男の涙って、悲しみだけでなく感謝や少しの嬉しさもあって嫌いではありません。