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迫る介護「2025年問題」、私たちに必要なリテラシーとは?

2021-04-28 13:30:00 | 日記

下記の記事は日経ビジネスオンラインからの借用(コピー)です

ポイント1 介護は「家族がやるべき」恩返し?
まっつ
社内コンサルタント見習い
 介護は家族だから我慢してやるのです。それは子供を育てるのと似ています。子供は手がかかるけど我慢して育てます。介護はこれまで親が自分を育ててくれたので「恩返し」として頑張るものです

「介護」と「育児」の本質的な違い
 まっつさんのコメントにもあるように、「介護」という言葉を聞くと、多くの方は、真っ先に家族の方が頑張って身内の高齢者ケアをするイメージを思い浮かべると思います。
 実際、企業側の両立支援策について考えてみても、「介護」と「育児」は同列に語られることが多いですね。
 確かに、両方とも「原則として家族がやるもの」という暗黙のコンセンサスがあることは事実だと思います。ただ、「育児」と比較すると、「介護」はあらゆる意味で「家族だけで行う」ことは格段に難しい、ということを、改めて理解しておく必要があるように思います。違いは以下です。
    * 「育児」はいつ始まるかが分かり、いつ終わるかもだいたい想像がつくが、「介護」は始まりも終わりも見通しがつきにくい。
    * 「育児」は、ケアする側が自分が育てられた経験を持つが、「介護」については、ケアする側は自分が「介護」された経験がゼロである(経験値も情報量も少ない)
    * 「育児」は子供の成長支援という「前向き」な側面があるが、「介護」についてはむしろ状況が好転せず悪化していくことも多い(親族であればあるほど心理負担は大きい)
    * 「育児」はまだ自我が完全に確立していない乳幼児のケア、「介護」は自我が相当に確立して人生経験もある大人のケアであり、本人意志とのすり合わせ難易度は介護のほうが高い
    * 「育児」と違い「介護」は、「既往病歴に対する医学的見地や老年医学の専門性」と切り離せないことが多い
 つまり、いつ始まるか、いつ終わるか分からない介護を、本質的に「プロ」でもなく「経験値」もなく、「関係性の観点から心理負担を持ちやすい」家族だけで抱えるのは、育児と比較しても圧倒的に難しい構造にあるのです。
病気の対応は「医者」、対人トラブルは「法律家」、介護は?
 最近、介護のプロや在宅医療を専門にしている医療関係者と話をすることが多いのですが、口をそろえて、「高齢者ケアはなるべく早くプロに相談し、任せることは任せ、ご家族にはご家族にしかできないことをやっていただくのがよい」とおっしゃいます。
 ちなみにこれは、「とにかく早く施設に入りましょう」という意味では決してありません。「早いタイミングで相談してもらえれば、プロとしての専門性と情報リソースをフル稼働させて、ご家族と共に体制を組み立てられる。物理的なケアについても我々は専門家だし慣れているので、ぜひ頼ってほしい」という趣旨だそうです。
 ここで、私にとって印象に残っている、介護業界20年以上のベテランの言葉をご紹介させてください。
 「介護」とは、一人ひとりの人の人生と生活を、心身ともに支援する仕事です。
> 当然、目の前の方がどんな方で、今どんな状態かによって、使う言葉も、支援のアプローチも、必要なケアのパターンも異なりますから、適時適切なケアをするためにはかなりの専門性と経験が必要です。
> 皆さんは、病気かなと思えば「医者」に相談するし、対人トラブルが起きたら「法律の専門家」に相談しますよね。素人考えで判断するより専門家に頼ったほうがいい、と思っているからです。実は介護も全く同じです。私たちには何十人、何百人、何千人という高齢者の方々のケアをしてきている経験と専門家としての知識があります。ご本人とご家族のその後の「生活の質」を担保するためにも、「家族でなんとかしなければ」と思わずに、早めにプロに相談して頂きたいです。
ポイント2 「プロに頼る=施設に入れる=お金が必要」or「自宅で家族が頑張る」?
 私たちは「介護をプロに頼る」というと「お金で解決=高額施設入居」か、「家族が頑張る在宅介護」かという図式をついつい思い浮かべてしまいがちですが、実際には必ずしもそういうことではありません。
この記事のシリーズ
老いに備える「エイジングリテラシー」講座
「人生100年時代」と言われる中、高齢の親、そして自分自身の「老い」とどのように向き合っていった…
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公的制度、自治体・民間サービスの「選択肢」は格段に増えている
 介護保険という公的制度を活用すれば、自宅への介護ヘルパー派遣や、日々送迎つきで食事や入浴のケアをしてもらえる「デイサービス」の利用、定期的に専門家が訪問し、必要な介護サービスをアレンジしてくれる「ケアマネージャー」活用など、それなりに充実した専門職のサポートを1~2割の自己負担で得ることができます。
 最近では、施設的な側面と在宅的な側面を組み合わせ、通いも泊まりも在宅支援も可能な、月額定額で利用できる「小規模多機能型施設」も増えてきています。
 実際の数字をみても、介護中の高齢者で「施設」入居中の方は全体の約3割。7割の方は「在宅」で過ごされており、独居の方や身寄りのない方も、こうした「公的な地域包括支援」の枠組みを活用することで、プロの支援を受けながら暮らしておられます。
 さらに、介護保険の枠外でも、各自治体が自主的に提供している高齢者生活支援サービスも最近は充実していますし、配食・家事代行・見守り等の民間サービスまで含めると、活用できる選択肢は広がってきているといえるでしょう。
 最近ではコロナの影響もあってオンライン診療や在宅医療も浸透し、広がりつつありますから、これまでどうしても家族がやらなければならなかった「病院への付き添い」についても、ご家族の負担軽減ができる可能性が見えています。
 「団塊ジュニア」が「団塊」を介護する2025年問題を解決するためには、重要になってくるのは次の2点です。私たち一人ひとりが、「実はたくさんの選択肢がある」ことを知って、適時適切にそれらを活用できる力を持つこと。もう1点が、そういうリテラシーを一人ひとりが身につけられるよう、個人の自助努力に頼るのではなく、組織的・社会的な仕掛けが再定義されていくことです。
ポイント3 「3つのパラダイムシフト」と「企業」が果たせる役割

ダメおやじ
痴呆公務員
 脳梗塞でもない限り、認知状態の低下、老化はゆっくり進む。だからなかなか気が付かない。
 それに日本人ならではかもしれないが、認知症になること、家族に該当者がいることを恥ずかしいと思う方が多い。だから隠そうとするし、聞いても「まだまだ大丈夫」。
 もう介護認定受けられる状態になっているにもかかわらず、地域包括支援センターのケアマネにも相談していないケースが多くいる。とにかく些細なことでも相談することをお勧めする。窓口だってある。経験からのアドバイスです。

 どういう状況であればどんな公的サービスを受けられるのか、ご本人やご家族の相談に乗ってくれて、要介護申請が下りれば専門家としての経験値と豊富な情報をもってプランを組み立て、サービスを手配してくれるのは、介護のプロ、ケアマネージャーです。各自治体に必ず存在する「地域包括支援センター」に駐在しています。
 しかしながら、ダメおやじさんがおっしゃる通り、「本人が他人を家に入れたがらない」「本人が要介護申請をしたがらない」などの理由で、プロに頼るタイミングが遅くなり、本来なら回避できた負担を抱え込んでしまったり、たとえプロに一部頼れたとしても、心情として「家族が頑張る」前提で体制を組んでしまったりするケースも少なくないようです。
 実際は、そういった家族の事情も含め、介護のプロに早めに相談すれば、豊富な経験をもとに、解決策を考え、実行してくれる場合が多いにかかわらず、です。
 以上を踏まえると、誰もが仕事と介護をアタリマエに両立できる世界になるためには、以下の3つのパラダイムシフトが組織社会単位で起きていくことが、大きな鍵になるような気がしています。
    1. 「どういう状況になったらどうプロに頼るべきか」を知るリテラシー教育を、介護に直面する前の従業員に企業が徹底的に行う

 高齢者のケアは、早期かつ適切な初動ができるだけで、ご本人の生活の質は上がり、ご家族の将来負担は大きく下がりますが、多くのビジネスパーソンはその適切な相場観を持ち合わせていません。「個人が自力で努力する」だけでは、この溝は簡単には埋まりません。
 一気に多くの人のリテラシーを上げるためには、介護に直面する前の従業員に対して、企業側がリテラシー教育を加速することが鍵になるように思います。

    2. 「普通に仕事しながら介護をすることは可能である」という共通認識のもとで、様々な両立支援策を再設計する

 法的に義務付けられている「仕事と介護の両立」支援の多くは、介護休暇や介護休業、時短勤務など、「従業員が休んで家族を介護できる制度」が中核を占めています。
 でも、今後は「なるべく休まず、これまで通り仕事しながら両立する方法論・選択肢がある」という前提に企業側が立ち、従業員に対する実践的なノウハウ・情報支援を格段に強化していく必要があると思います。

    3. もろもろの心理・物理ハードルをなくし、誰もが「気軽に(または自動的に)プロに頼る」仕掛けを、企業単位で創っていく

AMUS
社会福祉法人 役員
 地域における相談は地域包括支援センターが担っており、地域に限定されています。そのため、地域の違う社員の方の相談は自分で自分や親の住む地域にある相談サービス(地域包括やケアマネ)とやり取りしなくてはならない状況です。この様に本来気軽に相談できる仕組みが必要な入口のところで、ハードルが高くなってしまっています。これを解消していけるように、企業内ケアマネ(介護コーディネート)や本人に代わって地域の包括支援センターやケアマネとやり取りを代行できる仕組みを企業単位で作って行く必要があるのではないでしょうか?

みの
 健康・健常なうちに、介護に関する希望を行政がヒアリングして、想定される介護メニューのマスタープランを構築しておくぐらいの「転ばぬ先の杖」を用意できる行政だと安心だと思います。
 AMUSさんがおっしゃるように、今後は企業単位で介護サービスの相談やコーディネートの仕掛けも必要になってくるように思います。
 また、みのさんご指摘の通り、「そうなったときに初めて、家族が自主的に対応する」のではなく、「健康・健常なうちに自動的にヒアリングが行われ、マスタープランが創られている」というパラダイムシフトを、企業が「両立支援プログラム」として仕掛けていく、というのも一考かもしれません。
 団塊ジュニアが団塊を介護する2025年問題は、もう目前に迫っています。その解決を、個人個人の努力に依存するのは、もはや限界だと言わざるを得ないと思います。
 特に、これまでこの課題に本格的に介入してこなかった「企業組織」が、サステナビリティー経営、ダイバーシティー推進、そして従業員ウェルビーイング強化の観点から、どのような役割を果たしていくか。今、その大きな分岐点に私たちは立っているような気がしています。


小室圭さんが叩かれるほど眞子様の恋心は燃える?皇族も恋愛経験が必要かも

2021-04-28 11:00:00 | 日記

下記の記事は女子spiからの借用(コピー)です

次々と報道される有名人の結婚離婚。その背景にある心理や世相とは? 夫婦関係を長年取材し『夫の不倫がどうしても許せない女たち』(朝日新聞出版)など著書多数の亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)
母を庇い、“恋人”に援護してもらう奇妙な図式
  A4用紙に28枚、4万字とも言われる文書で、何がわかったかというと、小室氏は母親を庇(かば)っているということ。そしてその後の眞子内親王の「ひとりでも多くの方にわかってもらいたい」という話から、彼女もこの文書について深く関わっていたのではないかということ。  つまり、母を庇った男性が、結婚を考えている女性から援護されているという図式である。
眞子様を月にたとえたことが納得できた 小室氏は、婚約内定会見で眞子内親王を「月」にたとえて批判を浴びた。内親王のほうから彼を「太陽」と称したことに対する返答だったのだが、「皇室の方を一般人が月にたとえるとはなにごと」と一部から声が上がったのだ。  月は静かに輝き続ける。見上げても太陽のように目が痛むことはない。いつでも自分を受けれてくれるような気がするものだ。自分にとって、眞子内親王がそういう存在だと彼は言いたかったのだろう。  今回の文書で、月にたとえたことが期せずして納得できた。彼は眞子内親王が、絶対に自分を裏切ったりしないと強く思っているのだろう。
「こうすればよかった」はいろいろ出てくる 本来なら、母に弁護士をつけて、元婚約者と当事者同士で話し合えばよかったのではないだろうか。証拠があるのだったら、母と弁護士が速やかに出せばよかった。  母と元婚約者にそれまでまったく金銭貸借について齟齬(そご)がなく、小室氏が婚約内定会見をおこなったあとに突然出てきたトラブルなら、「なぜ今なのか」と母親が反論すればよかったのだ。 「こうすればよかった」は素人がぼんやり考えただけでもいろいろ出てくる。
「いやいや、小室さん、あなたは世間知らずだ。甘いな」 おそらく、小室氏はここまで大きな騒動になるとは思っていなかったのだろうし、自分がいけなかったとは露ほどにも思っていないのだろう。これほど丁寧で緻密な文書を出せば、誰もが納得するはずだと信じていたのかもしれない。  ところが国民から一斉に反発が出てきた。それならこの方法でと、今度はいきなり「解決金」の話題を提供した。それがさらなるバッシングを浴びて、彼は「当てがはずれた」と感じているのか、あるいは「誰もわかってくれない」と思っているのか。 「いやいや、小室さん、あなたは世間知らずだ。甘いな」と年長者たちが感じているのを、彼はどう反論してくれるだろう。

眞子様の恋心はますます燃える?
ただ、そういう彼を見て、さらに「彼にとって自身の存在の必要性」を感じているのは眞子内親王だろう。「私がいなければこの人はつぶされてしまう」と思っているかもしれない。恋心はさらに燃え上がるはずだ。  彼女は「皇室の一員」として、一般人とはおそらく微妙に異なる教育を受けてきた。両親に愛され、大事に育てられてきたが、自分が人を愛するときに何を基準にしたらいいかわからなかったということはないだろうか。  上皇陛下以降、皇室のありようは「ただひたすら国民の思いを受け止め、受け入れる」ことを責務としているように見える。つまり、エゴは通せないのだ。ところが「恋愛」はエゴを通すことでもある。眞子内親王が「恋愛」をどう進めたらいいかわからないとしても不思議はない。いきおい、彼女は受けとめ受け入れることで愛情を示した。だから「月」なのである。  常に変わらず人を淡々と照らし続け、見上げた人の心を慰め和ませる。それが自分の恋愛スタイルになってしまっているのではないだろうか。
皇族も恋愛経験を積んでおくほうがいいのかも 内親王の結婚への賛否などを述べる気はさらさらない。だが憲法において「結婚は両性の合意のみに基づいて」とあるからには、秋篠宮が言ったように「それを尊重するべき」なのが大前提だろう。(皇族も、憲法が適用される“国民”なのかは議論があるとはいえ)  ただ、それ以前にたとえ皇室の一員であっても、高校、大学生時代に通常の学生たちがするような「淡い恋」「大人の恋」「ダメ男との恋」「フェイドアウトする恋」など、さまざまなパターンの恋愛をしておいたほうがいいのかもしれない。そうやって人は相手を見抜く目を養っていくものだから。  家族ではない、生まれ育った環境の違う人との「恋」は非常にむずかしく、そう簡単に「いい恋」など転がっていないことを知るために、そして恋がどれほど理不尽で不条理なものかわかっておくために。
これからは離婚を視野に入れていい時代「じゃんじゃん恋して、振ったり振られたりしながら、だんだん自分に合う人がわかっていくような気がするんです。好きだけど一緒に生きていくのは無理だとか、意見が食い違ったときにとことん話し合えないとは暮らしていけないなとか。
 私自身、最近、結婚したんですが、いろいろ遠回りした気はします。でもお互いに相手を生かせる関係がやっと見つかったから結婚しました。たとえ皇室の方でも、もっと恋をしたほうがいいんじゃないでしょうか」  眞子内親王・小室氏と同世代の30歳女性と話していて、そんな発言が出た。そしてさらに、彼女は「離婚もありじゃないでしょうか」と語った。  皇室の一員、もと一員であっても、これからは離婚を視野に入れていい時代なのかもしれない。合わない相手と婚姻を続けなければならいほどつらいものはない。婚姻も離婚も、ふたりの意志と合意に基づいて、もっと自由になされていいなのではないだろうか。 <文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
亀山早苗
フリーライター。


ワクチンの接種は「N501Y」型の感染防止にどれぐらいの効果があるのか

2021-04-28 08:30:00 | 日記

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大阪府や兵庫県を中心に新型コロナウイルスの感染再拡大が起きたのは、感染力の強い「変異株」が原因とされる。両府県での変異株の陽性率は約9割で、感染者が増えている首都圏でも5月には9割近くが変異株に置き換わるとみられる。今月から高齢者向けの接種が始まったワクチンは「変異株」拡大に対応できるのだろうか。

 変異株はすでに全都道府県で確認されている。変異株には英国型の「N501Y」のほか、「N501Y」と「E484K」の2種類の変異を持つブラジル型や南アフリカ型もあるが、国内で流行しているのは前者だ。

【Q】ワクチンの接種は「N501Y」型の感染防止にどれぐらいの効果があるのか

【A】「N501Y型のウイルスへのワクチンの有効性について、ファイザーは2回打った場合で95%ほど、モデルナは94%と報告しています。一方、アストラゼネカのワクチンは70%程度に効果が落ちるとされています。現在のところ国内で承認されたワクチンはファイザーだけなので、ウイルスを抑える効果は同じぐらいあります」

 ファイザーやモデルナのワクチンは「mRNA」ワクチン、アストラゼネカは「ウイルスベクターワクチン」と、それぞれ作製方法が異なるため、効果や副反応にも違いが出るのだ。

【Q】mRNAワクチンが変異株にも高い有効性を示すのはなぜか

【A】「mRNAワクチンは免疫原性(抗原が体内で免疫反応を引き起こすこと)が強く、ウイルス増殖の阻止をする働きを持つタンパク質(インターフェロンなど)を活性化する性質を持ちます。また、ウイルスの遺伝子情報から作られる抗体タンパクを体内で人工的に大量に作るワクチンなので、変異したウイルスのゲノム配列情報さえわかれば、どの変異にもすぐに対応が可能です」

 一方のウイルスベクターワクチンは、チンパンジー由来の風邪のアデノウイルス(体内では病気を起こさないウイルス)をベクター(運び屋)として使っている。だが、このワクチン自体が免疫によって排除されることがあるため、免疫原性はmRNAに比べると弱いとされる。

【Q】変異株「E484K」を持つブラジル型や南アフリカ型はどうか

【A】「mRNA、ウイルスベクターともに、ワクチンが誘導する中和抗体の効果が従来型より20~30%低下しているという報告はあります。ただし、正式な論文にはなっていないため、今後変わってくるかもしれません。『N501Y』と『E484K』の2つ変異が起こったウイルスの場合には、10分の1くらいしか抗体のウイルス中和能はない、との報告もあります」

【Q】それでは、どのようにすればほぼ全ての変異型に対応できる?

【A】「個人的には、これまで報告されている2種類ほどの変異株のmRNAを従来型ワクチンに混合すれば非常に効果が高いものができると考えています。ファイザーCEOもこのような考えを示していますし、さらに従来型のワクチン接種を3度免疫(3回接種)すれば、抗コロナ抗体も非常に高くなり、予防も可能と発表しています」

 インフルエンザの場合、ウイルスをホルマリンなどで殺して精製した「不活化ワクチン」は免疫原性が弱いため、繰り返される変異に対応できない。

 mRNAワクチンなら、変異株へ対処できる可能性が高いという。

奥田研爾
横浜市立大学名誉教授
1971年横浜市立大学医学部を卒業後、米国ワシントン大学遺伝学教室、ハーバード大学医学部助教授、デューク大客員教授、スイスのバーゼル免疫研究所客員研究員として勤務。2001年横浜市立大学副学長、10年から名誉教授。12年にはワクチン研究所を併設した奥田内科院長。


「一体いくらかかるのですか」娘の自死を聞いた父母が、最初にそう質問したワケ

2021-04-27 15:30:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です

賃貸物件の契約では「原状復帰」が求められる。入居者が自殺した場合、その責任は遺族が追うことになる。家主側の代理人を務めている司法書士の太田垣章子氏は「一人暮らしの娘さんを亡くされた両親からは、最初に『一体いくらかかるのですか』と聞かれた。この件での損害賠償は原状回復費用を含んで100万円程度になった」という――。
※本稿は、太田垣章子『不動産大異変』(ポプラ新書)の一部を再編集したものです。
コロナ禍以降増えた自殺
2020年、新型コロナウイルスが日本に上陸して感染が広がってきた時、私は「これから家賃滞納が増える」と直感的に思いました。そのため家主への警告という意味も含めて、「入居者とコミュニケーションをとって」と動画配信をしました。それが3月6日のことです。まさかその時期には、この先自殺者が増えるだろう、というところまで考えが及びませんでした。
ところが緊急事態宣言中の5月2日。私は初めて管理会社の担当者から、入居者が自殺したという連絡を受けることになるのです。いつもなら旅行する人たちが多くなる、ゴールデンウイークの最中のことでした。
若い女性に自殺が増えた管理会社の安藤剛さんは、とても慌てた口調でした。「首吊りです、首吊り。どうしたらいいですか?」。
声が少し震え、電話の向こう側で混乱している様子が見えるようでした。
管理の仕事に就いて3年目の安藤さんにとって、入居者の自殺は初めての経験です。
家族から「娘と連絡がとれない」と連絡を受け、駆けつけた両親と一緒に室内に立ち入ったところ、変わり果てた姿を見つけてしまったということでした。
警察に通報した直後、どうしていいのかも分からず私に電話がありました。
なぜ自殺をされると困るのか
これは困ったことになったな、それが私の第一印象です。
この時にはまだ私も、この先延々と自殺が止まらないとまでは思ってもいませんでした。
なぜ困ったと思ったのでしょう。
家主側の代理人として動いている私からすると、自殺をされてしまうと、家主側が受けるダメージがあまりに大きすぎるからです。
一つは、事故物件になってしまったことの損失。
もう一つは、解約手続きが難航するという問題です。
事故物件になれば物件の資産価値はぐっと下がる
まず一つ目の事故物件になってしまったという損失について。
室内で自殺された場合、いわゆる事故物件になってしまい、物件の資産価値はぐっと下がってしまいます。今は事故物件を載せるサイトもあるので、事故があったことは延々と残ってしまうからです。売却する時には、よほどの好条件が加わらない限り、売買代金は数百万単位で下がるでしょう。
月々の家賃収入だって激減します。
最近でこそ「家賃さえ安ければ気にしません」と、自殺直後の部屋でも入居する人も増えましたが、一般的には「自殺した直後の部屋には……」と、その部屋に住んでくれる入居者を確保することが難しいのです。
そうなると賃料を極端に下げるか、あるいは当面、募集をせずに空室にしておくことになってしまいます。結果、家主のその間の収入は減ります。
中には自殺された部屋だけでなく、「気持ち悪い」と別の部屋の住人まで退去されてしまうことも少なくありません。そうなるとまた募集もしにくく、家主側の収入に与える影響は計り知れないのです。
これだけではありません。すぐに発見してあげられればいいのですが、そうでなかった場合、匂いを取る等の特殊清掃も含め、原状回復費用が通常よりかなり高額になります。
「賃貸借契約」は相続される
これらの費用を全部合算すると、軽く数百万円になってしまうのが現状です。家主からすると、例えばこの金額を自殺した人の親族などに全額支払ってもらったとしても「事故物件にされた」苦々しさは消えません。しかしそれでも払ってもらわなければ、賃貸経営そのものを揺るがすほどのダメージとなるのです。
一方で請求される方も、親族を失った悲しみに加え、このような予期せぬ高額請求を受けてしまうと、払いたくても払えないというのが現実の話ではないでしょうか。
こうして家主は、一つ目の大きなダメージを受けるのです。
そして二つ目のダメージ。入居者がお亡くなりになった時、問題になるのは賃貸借契約が相続されてしまうということです。
今でこそ賃貸物件は珍しくもなく、日本全体からすると空室や空き家もあるくらいですが、そもそも法律ができた時代には、賃借権というのは貴重な財産でもありました。その権利が相続されてしまうのですから、賃借人が亡くなれば、その相続人がお部屋を継続して使って家賃を払ってくれない限り、相続人に契約を解除してもらわねばなりません。しかも解除の法律効果は、相続人全員と解除しなければならないというハードルもあります。
ところが自殺の場合は、この解約手続きがとても難航するのです。なぜなのでしょうか。
賃貸物件での自殺は圧倒的に相続放棄されることが多い
ここで立ちはだかるのは、先の賠償金等のお金の問題なのです。
まず支払いを要求される相続人からすれば、何とかそのお金を払わずに済ませられないか、そう考えます。
相続の場合、相続放棄の手続きが法では準備されています。堅実に生きてきた人が、相続をきっかけにある日突然、多額の借金を背負うことになり、そこから逃れられないとすると、あまりに酷だからです。
もっと詳しく言うと、相続人はプラスの財産もマイナスの財産も全て相続するか、あるいは一切を相続しないのか、それとも折衷案として相続人のプラスの財産の範囲内でだけ負債分を支払うか、その三択が用意されています。
賃貸に住んでいる方の自殺の場合、残念ながら圧倒的に相続放棄が多い印象です。亡くなった方に、預貯金が多いケースが少ないのでしょう。相続放棄をしなければ、事故物件にしてしまったことへの損害賠償額を、相続人の財産から支払わねばなりません。家主に申し訳ないと思いつつも、その額を自らの財布から支払うことはできないと判断するのでしょう。
相続放棄
相続放棄は相続が発生し、自分が相続人となったことを知ってから3カ月以内に家庭裁判所に対して手続きをします。相続放棄は亡くなった人の一切の財産を取得しません、という意思表示なので、相続放棄の手続き前に財産を受ける、財産を処分してしまうと放棄の手続きはできません。学説に諸説はありますが、賃貸借契約の解約手続きや荷物の処分は、財産の処分とされ、その後、相続放棄の手続きができなくなってしまいます。
死後もずっと契約解除できないという最悪の状況
しかし相続放棄をされてしまうと、家主はただでさえ事故物件になってしまったことのショックがある上に、原状回復の費用や損失の補塡もしてもらえず、まさに踏んだり蹴ったりです。よほどの保険に加入していない限り、数年分の純利益が吹っ飛ぶ計算となります。さらに家主の苦悩はこれで終わりません。
第一順位の相続人が相続放棄をすると、亡くなった人の財産は第二順位の相続人に引き継がれます。血の濃い相続人が相続放棄をしたのに、第二相続人が「全て支払います」だなんて、基本的にはあり得ません。そうなるとほぼ間違いなく、第二順位の相続人も相続放棄の手続きを取ることになります。
さらにもし第三順位の相続人がいれば、当然放棄の手続きになるのは目に見えています。そうして誰も相続人がいなくなって初めて、相続財産管理人を選任することになります。大概はここまでに賃借人が亡くなってから1年近く経っています。
相続財産管理人相続財産管理人とは、相続人が明らかでないとき(相続人全員が相続放棄して、結果として相続する人が誰もいなくなった場合も含む)、亡くなった人に代わって亡くなった人の財産から債権者等に対して借金等を支払い清算をする人。清算して残った財産は国庫に帰属します。
そしてやっとの思いで選任された相続財産管理人と契約を解除しようと思っても、相続財産管理人はボランティアではやってくれません。業務をしても自分の報酬が得られないと判明したら、辞任してしまうことがあるのです。
そうなれば、家主は誰と賃貸借契約を解除すればいいのでしょう。亡くなってから1年経ってもなお、契約は解除できず、室内の荷物を勝手に処分することもできないという最悪の状態になってしまうのです。
これが自殺された家主が陥る、とてもとても大きな問題なのです。
お金の問題を突きつけられ「今そんなことを言われても」
2021年1月27日、国土交通省・法務省の両省が遺品処分の委託先を生前に定めるルールを整備すると発表しました。これが普及すれば家主の負担は随分軽減されるはずです。
安藤さんは家主に「自殺」の連絡をした際に「しっかりお金は払ってもらってよ」と言われてしまったので、亡くなった賃借人の両親に「もろもろ発生する損害の請求があると思います」と伝えてしまっていました。
両親は、大切な娘が亡くなってしまった悲しみと「なぜ死んでしまったのか」という複雑な思いに加えて、瞬時にお金のことを突きつけられたのです。
逆に「今そんなことを言われても」と声を荒らげられたので、安藤さんは私のところに連絡してきたと言うわけでした。
両親は第一発見者となってしまっていたので、警察からいろいろと確認される立場。今日のところはそのままお帰りになってもらって、落ち着いた頃に私が家主の代理人としてお話しするということになりました。
緊急事態宣言中ではありましたが、両親側の意向もあり、10日ほど過ぎた頃、私はお家に伺いました。住まいは自殺の現場となった東京の足立区ではなく、埼玉にあるアパートでした。物件からは電車で1時間半くらいでしょうか。賃借人は東京の会社に勤務するために、自立して家から出られていたのでしょう。
お焼香をさせていただこうと思ったのですが、小ぶりなリビングなのにご遺骨は見当たりません。私が申し入れても、「先に話を」と軽くかわされてしまいました。リビング以外を見られたくなかったのか、理由は分かりませんが、それ以上何も言えない雰囲気でもありました。
「本来であれば100万円ほどご請求したい」
「これからどうなるのでしょうか」
父親は40代後半でしょうか。お金のことを、ひどく気にしているようでした。
「これからいったいいくらのお金が要求されるのでしょうか」
おとなしそうな母親も、心配のようです。
「見ての通り、私たちは裕福じゃない。だからお金を請求されても払えません。いったいいくらくらいなんですか? 見当もつかない」
父親が、少し不安そうに呟きました。
今回は発見が少し遅れてしまい、匂いを消すために特殊清掃が必要です。また病死ではなく自殺ということで、確実に部屋の募集時には告知義務があり、そのために家賃も相当減額しないと入居者を確保できません。もともと6万円弱の小さなワンルームですが、賃料を下げると家主の借り入れの返済に支障がでます。その差額分に損害賠償も合わせると、ざっと100万円。
ただ相続放棄されるくらいなら……。家主からは、その辺りの意向も私から両親に伝えるよう、明確に提示されていました。
「本来であれば、損害賠償も含めて100万円ほどはご請求したいところです。あの物件は、まだ築2年なので」
私がそう言った瞬間、両親の顔は凍り付きました。
「払えない、払えないです。そんな額はとても払えません。コロナで私の収入も激減しているんです。ここも賃貸だし、財産なんて何もありません。私たちだって生きるのに精一杯なんです」
相続放棄されるのを阻止するために
父親の訴えを聞くと、あながち嘘をついているようには思えませんでした。
迷惑をかけたことは分かっているけれど、本当に支払う余裕がないといった空気は伝わってきました。
ここで押したら、絶対に相続放棄されてしまう……そう思った私は、あらかじめ家主とすり合せをしてあったので「払えない」という意向を受け入れることにしました。
「お気持ちは分かりました。先ほど本来であれば、とお伝えしたと思います。家主もお支払いいただきたいと思っているところですが、そのようなご事情がおありであれば、致し方ありません。その代わり、お部屋の荷物の撤去をお願いできますか?」
私はそう言いながら、賃貸借契約の解約書面を出しました。
申し訳なさそうに、両親は解約の書面にサインをしてくれました。
お金の要求がなくなった、ということでホッとしたのか、入居者のことを少しずつ話しだしてくれました。
娘は中学から年齢を偽ってアルバイトをしていた
私たちにお金がないから、娘は学生時代から部活もせずにずっとアルバイトをして、そのお金を家に入れてくれていたんです。大学だって全額奨学金を借りて、自分でバイトもして。友達と遊ぶ余裕なんて、なかったと思います。青春って言うけど、娘の場合はずっと働いてばっかりですね。楽しいことなんかあったのでしょうか。
親としては情けない限りです。
都会に行きたいって、ここじゃ仕事もあんまりないし給料も安いからって、それで東京の会社に就職して、部屋を借りたんです。
アパートだけど、東京の家賃は高いって言っていました。
給料から6万円の家賃と奨学金を返済したら、手元に7万円くらいしか残らないって言っていましたよ。
娘は物心ついたときから、ずっとお金で苦労している感じです。私たちに甲斐性がないから可哀そうでしたが、私たちも学がないので仕方がないんです。だから娘は必死に大学に行ったのでしょう。
ただ中学から年齢を偽ってアルバイトをしていたくらいですからね。学力的にはいわゆる偏差値のいいと言われる大学には進学できませんよね。そうなると必然的に働くところだって、そんなにいい給料がもらえるようなところには就職できません。
ちょうど4月の半ばだったかな、頑張り屋なのにしんどいって言ってきたんです。私たちが助けてやれたらいいのですが、「父さんたちもしんどいわ」っていつもの調子で言ったんですよ。
そしたら明るい声で、「だよね、一緒に頑張ろうね」って。
頼れないって、辛かったでしょうね……。
娘は小さな会社の事務をしていました。コロナで自宅で仕事をしているようでしたが、インターネットっていうんでしょうか、そのお金もかかるから苦しいって嘆いていました。
それでしばらく連絡せずにいて、次に電話をしたらもう連絡がつかなくて。
警察の人には死後5日くらいと言われました。胃の中に何も残っていなかったから、食べてなかったんじゃないかって。
お金の問題がなくなりホッとしたのか…
親を頼れなかったから……。そう母親は何度も涙声でつぶやいていました。
重い空気でした。私が帰ろうとしたとき、「娘に会ってもらえますか」そう引き留められたのです。訪問時はお金の要求をされると、恐れていたのでしょう。ホッとしたのか、そう声をかけてくれました。
リビング横の襖を開けたら、そこは4畳半くらいの和室でした。年代物の簞笥二竿と、2人分の布団。
その隅に小さなご遺骨と、大学卒業の時の写真でしょうか、まだあどけない顔をした女の子の写真が置いてありました。
苦労を感じさせないような笑顔。これから社会に出る、そんな時期。たくさんの夢を抱いていたのでしょうか。コロナで収入が減って、追い詰められたのでしょうか。誰も頼れなくて、夢を持ち切れなかったのでしょうか。それとも社会に出て、現実の生活に追われていたのでしょうか。「若いんだから何でもできるのに」、そんな言葉が聞こえてきそうですが、そう片づけてしまうのには、あまりに残酷な現実に感じました。
賃貸借契約さえ解約してもらえば入居者募集できる
自殺した彼女のように、平成生まれの今の20代が物心ついたときから、日本経済は低迷している状況でした。格差社会と言われ、バブル世代のように楽しい経験をしていないのです。夢を持てなくなったとしても、誰が彼らを責められるでしょうか。
大人になれば、社会人になれば、そう夢を描きながら学生時代を友達とも遊ばずにアルバイト生活をして、念願の社会人になって。でもその瞬間に奨学金という借金を背負ってのスタートです。働いても働いても、楽しいことに使える時間もお金もなかったのでしょう。
新型コロナウイルスのせいでリモートでの仕事。狭いワンルームの中で、逃げ場を失って、それ以上頑張れなくなってしまったのでしょう。
ほんの2年ほど前には、こんな笑顔を見せていたのに。
この40㎡ほどのアパートで、親子3人で住んでいたときは幸せだったのでしょうか。
東京だから、頼れる人もいなかったから、それで辛かったのでしょうか。
お金の請求をされずに安堵の表情を浮かべている両親に、私はそれ以上何も言えませんでした。
家主の気持ちを考えれば、お金の請求をしたいのは山々でした。ただあのまま押せば、必ず相続放棄をされてしまいます。そうなればこの先1年くらい決着がつかないまま、次の入居者も入れられず、そしてきっとお金の回収もできず、時間だけがいたずらに過ぎていくだけです。
賃貸借契約を解約して荷物を撤去してもらえれば、仮に家賃を下げたとしても、入居者募集という前向きな方向に進めていくことができます。
賃貸物件内での自殺件数は増加する一方
私は両親に会いに行く前に、お金の回収ができそうになければ、せめて早期に解決できるようにしようと家主と話し合っていました。
太田垣章子『不動産大異変』(ポプラ新書)
家主は憤りを隠せないまま、それでも私の話を聞いて決断してくれたのです。
この後、2020年の6月くらいから、賃貸物件内での自殺件数は増加する一方です。
加速度的に増えている印象です。そしてこの案件のように、若い子の自殺が目立っていました。そして秋ごろから、ようやく自殺が増えたと報道されるようになりました。
新型コロナウイルスによる死亡者より、はるかに多い人たちが毎月自ら命を絶っています。その度に家主は、経済的に追い込まれているのです。
政府の統計によると、日本では2020年10月の国内の自殺者数が年初来の新型コロナの死者数を上回りました。警察庁が発表した同月の自殺者は2199人と前月から急増。一方、厚生労働省がまとめる日本の新型コロナ死者数の合計は、11月27日時点で2050人となっています。
法律は何のためにあるのでしょうか。時代の流れの速さに、古い古い法律だけが不動の顔形で私たちの前に立ちはだかっている、そんな気がしてなりません。
そして失われる若い命。新型コロナウイルスは、経済的な弱者に襲いかかります。

太田垣 章子OAG司法書士事務所法人代表


18年前の母からの手紙を今になって読んだら、今の自分とダブっていて泣いた。

2021-04-27 13:30:00 | 日記

下記の記事はnoteからの借用(コピー)です

母は私にあまり興味がないと思っていた。
明るくて常にテンションが高くて、漫画の世界から飛び出してきたようにおっちょこちょいで、悩みなんて全然なさそうに思っていた母。でも私はそんな母と暮らしていた頃(二十歳まで)は、別に仲良くなかった。仲が悪いわけではないけど、明るすぎる母を冷静な目で見ている自分がいた。

私は中学~高校くらい、いわゆる思春期にはしっかりと反抗期があり、激しくはなかったものの、とにかく母のことが鬱陶しかった。たぶん傷つけるような言葉もたくさん言ったと思う。
大人になった今、なぜそんなに突っかかっていたのか、反抗的な態度をとっていたのか覚えていない。楽しかった友達との思い出ははっきりと覚えているのに、家族との都合の悪いことはぼんやりとしか記憶にないことが不思議だ。

少し前の話だ。
実家から送ってくれた荷物の中から、中学卒業の時に担任の先生が作ってくれた、「クラスの卒業文集」が入っていた。なぜ今それをこっちに送ってきたのか完全に意味不明だったが、懐かしかったので開いてみた。
当時の3年2組の全員分のページがひとりずつ見開きで割り振られていて、思い出やクラスのみんなへの言葉が書いてあった。私のページは、2組がとにかく大好きだ!友達最高!という気持ちを、恥ずかしいくらいクサい言葉で綴られていて読むに堪えられなかった。
その中に、「親から我が子へのメッセージ」というコーナーもあった。私はそこに何が書いてあるのか全く記憶がなかったので、初めて見る気持ちで読み始めた。
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一生の中で一番輝く時があるとすれば、青春の扉を開けた今頃なのかなと思う。子供でもなく、大人でもなく、知っている事と、知りたい事がいつの間にか増えた3年間。緩やかに、時には激しいほど足早に過ぎていった3年間。
多感で敏感で、壊れてしまいそうで、それでいて反抗的な娘は、それはそれは扱いづらかった。お互いに、心の中ではわかり合えなくて、気持ちも伝わらなくて、マグマのようにフツフツとしたこともあった。沈黙を破って爆発したこともあったけれど、それはすべて大人になるために歩く道だったんだよね。
親がもっと余裕のある豊かな心で、まるで孫を思うように我が子を見ることができたらそんなにぶつかり合うことはないのかもしれない。でも、親は親で、その日その時、一生懸命に子供のためにと両足でふんばっているものなのだ。そう、いつかはわかってもらえると信じて頑張っている。本当は、うるさないなと思われていることも知っているし、ほっといて欲しいのもわかっている。でも、まだ、そういうわけにはいかない。黙っていても、親の元から巣立つ時が、いつかは来るもの。その日までお互いきっと、頑張るんだろう。
今は、友達が一番大切で、友達といる時がそれはもう楽しいんだろうから、恵まれた青春を過ごしていると思う。一人じゃ楽しくないから、支えてくれる友達、笑いあう友達をこれからも大切にして、扉を開けたばかりの青春を傷つきながらも強く歩いていって欲しい。険しい道に、しっかりと足跡を残して、突き進んで欲しい。
母より
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これを読んだ瞬間に、ボロボロと泣いてしまった。
私が中学の時にこんな言葉を残してくれていたなんて、すっかり忘れていた。当時これを見てどう思ったのかは正直忘れた。でも、約18年後、自分も親になってから読んだ今、ずっしりと重く心に響いた。※頭の中のBGM:kiroroの「未来へ」

母が心の中でこんな風に悩み、葛藤を抱えていたことなんて当時はまっっっったく想像ができなかった。母というのは母という生き物であり、それ以前に一人の人間であることをあまり考えていなかった。
今思えば、中学生ならもう少し親の気持ちも考えられるだろうよ・・・と思うけど、本当に当時の私には、母は母親でしかなかったのだ。本音で話すのが恥ずかしくて、素直になれなかった。(その優しさを~時には嫌がり~ 離れた~母へ素直にな~れず~by kiroro)


でも。
当たり前だけど、ちゃんと感情があって、悩んで、私のことを考えてくれていた。そして、一文のとおり親元を巣立って自分にもこどもができてからやっと、私は親の気持ちに気づくことができた。
今まさに私は、同じ気持ちで悩んでいる。息子は最近(というかずっと?笑)とにかく言うことをきかない。いつかわかってもらえると信じて叱っているけど、全然響いていない。もはや叱ることでますます反抗的に育ってしまうのではないのかと思うほど。
そんなに怒ってばかりではかわいそうだとわかっていても、ふざけた態度やワガママ、片付けや歯磨きなど何回言ってもすぐやらないことに、最初は穏やかに注意してもだんだん眉間にシワがより、最終的には怒り、またやってしまったと自己嫌悪になる・・・その繰り返しだ。
もちろん褒めることもあるし、今日はいい感じに1日を終えられたんちゃいまっか!?という日も稀にある。
正直子育てがしんどいというよりは、「叱ってばかりの自分」を感じるのがしんどい。
独身の頃、私は人に対してあまり怒ったりイラついたりしないタイプで、温厚で穏やかに生きてきた(と自負している)。
それなのに今はブチ切れることもガミガミすることも多く、穏やかだった自分はどこ・・こんな自分は自分じゃない・・私以外私じゃないの・・(それはゲスの極み乙女)と思うのだ。
もっと温厚な性格だったはずなのに、人格が変わってしまった自分を感じて嫌気がさす。=しんどい。


そして夜寝た後にすやすや眠る寝顔を見ながら、“ごめんね、明日はもっと優しくするからね”と反省する。(結局次の日も怒りのボーダーラインを越えてしまうのだけど。)その無限ループ。
息子のことが大好きで大切なのに、どうしてこんなにイライラしてしまうんだろう。これはいつまで続くんだろう。理想の母親像とは程遠い。そもそも理想ってなんだろう。どうして君を好きになってしまたんだろう(それは東方神起)(懐)

あれこれ考えたって、見放すわけにはいかないから、踏ん張っている。どんなに疲れても、しんどいと思っても、途中でやめる選択肢はないわけで。
私がもっと広い心で、余裕をもって、いつもご機嫌な母親でいられたらどんなによかったか。息子に私の愛情が伝わっていなかったらどうしよう。そういうことを何度も何度も考えた。母も私を育てているとき、同じ気持ちだったのかもしれない。そう思うとなんだか泣けた。

こどもを大切に思わない親なんていないよね。
5歳なんて子育て序盤も序盤。まだ始まったばかり。きっとこれからもっともっと、数えきれないくらい悩むだろう。まだまだ一人でお風呂も入れないような可愛い時期ですら、これなんだから、思春期なんてどうなってしまうのか。こわっ。どんと構えておかなければ。
手がかからなくなったとき、寂しく思うのは目に見えている。
赤ちゃんだった頃を今懐かしく思うように、今この瞬間を懐かしく思う未来がくる。昔は常に散らかっていてにぎやかだったのにな・・と、静かになった家を見て懐かしむ未来が必ずくる。だったら今この手がかかる瞬間をもう少しちゃんと味わっておこう。

いろいろ言ったけど。
親がどう思おうが関係ないのが子供というものだ。親の葛藤や悩みなんて知らなくていい。むしろ知ったこっちゃないと思ってくれていい。この先、やりたいことや一生付き合える仲間を見つけて、楽しく人生を歩んでくれたらそれでいい。私もそう生きてきたように。親がそうさせてくれたように。