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「自分さえ我慢すればいい」は大間違い・心の駆け込み寺

2021-03-29 13:30:00 | 日記

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悩んだり、イライラしたり、日々浮き沈みする心を穏やかにしたい……。そんな悩みに、心理カウンセラー僧侶の羽鳥裕明さんが寄り添い、仏教と心理学の視点からヒントをくれるこの連載。9回目は、周囲からの声に惑わされて、「やりたい気持ち」がグラつきそうになったとき。前に進んでいくためのヒントを探ります。
自分が純粋な心でやりたいと思っていることは必ず周囲の利益にもつながる。
 自分を変えたい、新たなことに挑戦してみたい。そうやっていざ挑戦してみたものの、周囲から「難しいんじゃない?」「大丈夫?」という声が聞こえてくることがあります。その途端、「自分が行動しているために誰かに迷惑や負担をかけているのではないか」「そもそも自分が身勝手なのではないか、我慢したほうがいいのでは」という思いが浮かび、せっかくやる気になっていたのに、及び腰になってしまうことも。
自分さえ我慢すれば……では幸せになれない
 自分は人に迷惑をかけているのではないか。そんな思いで行動する力にブレーキがかかったとき、ぜひ心にとめてほしいのが密教の「自利利他(じりりた)」という考えです。
 密教においては、人は仏としてこの世に生まれ、生まれながらにそれぞれの人が異なる役割を持っている、と考えます。ときには誰かから批判を受けることがあるかもしれませんが、それは「この世における役割がその人とは違う」ということで気にする必要はないのです。密教ではたくさんの仏様がいて、慈悲深く優しい面持ちで人々を救済する観音様、憤怒の形相をして救済するお不動様など、姿形や役割の異なる仏様がたくさんいることでこの世の隅々までが救済される、という考えです。
 そして、自分が純粋な心でやりたいと思うことをやっているのであれば、それは自分の利益(=自利 じり)であるのと同時に、必ず周囲の利益(=利他 りた)にもつながっていくと考えます。
 社会においては、やりたいことを我慢して周囲に気を配り、自己犠牲で周囲の人の幸せを願うことを「美徳」ととらえられがちですね。しかし、そうやって「自分さえ我慢すればうまくいく」というように、自分の気持ちを封じ込めてばかりいるとフラストレーションがどんどんたまります。その結果、感情が決壊して爆発してしまったり、心身のバランスを崩してしまう人も。これでは自分はもちろん、周囲を幸せにすることもできないのではないでしょうか。また、「世の中の人」の中には自分自身も含まれているのですから、世の中のみんなの幸せを願うのであれば、そこに含まれる自分も幸せでなくてはなりません。
 私自身、カウンセリングを通して多くの人とお話しするなかで、「本当に我慢ができる人は、無理をしていない人だ」と感じることがよくあります。
【ミニ知識】人の悩みに関わる仏教用語の深い意味
自利利他(じりりた)
自分が本当にやりたいと思うことをやるのが、この世に生まれた私たちの役割。自分が純粋な心でやりたいと欲することをやっているのであれば、それは自分の利益(=自利)であるのと同時に、必ず周囲の利益(=利他)にもつながっていきます。そうした道を求めるのが「自利利他」という考えです。「自利利他」とは、相手も自分も幸せで楽しく、という考え方です。
「欲」は本来清らかで尊いもの
 とはいえ、「自分の欲望ばかり優先するなんて、ただのわがままでは?」と思う方もいるかもしれませんね。
 そんなときには、「大欲大楽(たいよくたいらく)」という考えを参考にしてください。仏教は基本的に「少欲知足(しょうよくちそく)」を説きます。欲はできるだけ少なくし、それで満足することが大事である、つまり、これも欲しいあれも欲しいと考えるから苦しみが生まれる、というものの見方です。一方で、「大欲大楽」とは、密教の経典の中で述べられているもので、「大きな欲を持って生きれば結果的に誰かの役に立てる」という考え方です。欲そのものは清らかなものであって、悪いことではないのです。
 「どうしたら自分が苦しまずにいられるか」というのは「小さな我欲」であるけれど、視点を広げて「自分のように苦しむ人がいない世の中をどうやったら作れるだろう」という発想をするのが「大欲」です。「少年よ大志を抱け」という言葉のように、「そんな小さな我欲に振り回されず、もっと大きな欲を持って生きよ」ということです。
 誰にとっても、「自分はこれをやっているとき、利益の有無には関係なく、すごく楽しい」というものがあるはずです。その気持ちに基づいて自分をどんどん高めていくと、結果的に誰かの役に立てるようになっていきます。
 また、夢中になって楽しく取り組んでいると、それ以外の欲に惑わされることがなくなります。そして「これさえあれば、何もいらない」というブレない自分を手に入れることができます。
 さらに「それ以外の欲はいらない」となることで、少ない欲で足るを知る「少欲知足」にもつながる。それが「大欲大楽」という考えです。言っていることが正反対のように見える二つの言葉ですが、結果的に同じところに行き着くのです。
 「欲」という言葉でいうと、「意欲」というのも欲の一つです。意欲がないと、何もやりたくない、とりあえず目の前のことをやっているだけ、というような無気力な状態になりがちです。欲があってこそ、自分の中に眠っている可能性や能力を発揮していくことができます。自分の仏としての役割を最大限に発揮するためには、大きな欲を持って取り組み、もともと人間に備わっている「欲」を否定するのではなく、それを肯定し、最大限に生かしていくことで昇華させることが重要なのです。
 人が生まれながらに持っている能力には、善も悪も、きれいも汚いもありません。持っているものを最大限に生かし、生きていく。自分が本当にやりたいことを磨いていく。そうやって自分の役割を実践していけば、自然とあなたに共感する人が集まり、理解者が現れます。その相乗効果によって、あなたを含めた周囲の人みんながそれぞれの幸せを見つけていくことができるのです。
 世の中のみんなの幸せの中には、あなた自身も入っています。あなたが我慢すれば済むのではなく、あなた自身が前に進みながら、あなたも周囲も幸せを感じられる「自利利他」の道を開くことが大切なのです。
今回のアドバイス
小さな我欲にとらわれず
もっと大きな欲に昇華させれば
自分もみんなも幸せになれる

「難しいんじゃない?」「大丈夫なの?」というふうに言われて、「行動しよう」という気持ちにブレーキがかかりそうなときは、自分の持っている欲をもっと大きくしていこう。思いが純粋なものなら、次第に周囲を動かし、共感してくれる人が集まり、必ず誰かの役に立つことにつながります。欲を消すのではなく、どんどん膨らませて「大欲(たいよく)」にしていきましょう。
羽鳥裕明さん
心理カウンセラー僧侶


愛子さまは今年20歳に「うちのドンマインさん」黒田清子さんが語っていた“結婚とお相手、仕事観”

2021-03-29 11:00:00 | 日記

下記の記事は文春オンラインからの借用です

天皇陛下は2月23日に61歳の誕生日を迎えられた。誕生日を前にした記者会見で、秋篠宮家の長女・眞子さま(29)と小室圭さん(29)のご結婚をめぐる問題について、初めてお考えを示されたことが注目を集めたが、長女・愛子さま(19)に対する「父親としての向き合い方、将来の活動や結婚についてのお考え」についてもお言葉を述べられた。
結婚も含めて「話し合う機会というものがあるかと思います」
「愛子は、普段時間のあるときには、屋外で運動も少ししたりしていますが、家の中で過ごす時間も長いので、私たち家族3人で楽しく団欒する時間を大切にしてくれています。また、早いもので今年の12月で成人を迎えます。愛子が誕生した時の会見でも申しましたが、孟子の言葉を参考にした『敬宮』『愛子』という名前には、人を敬い、人を愛してほしいという、私たちの願いが込められています。それは20年経つ今でも変わっておりません。今後、成年皇族として公務に当たっていくことになりますが、感謝と思いやりの気持ちを持って、一つ一つの務めを大切に果たしていってもらいたいと思います」
「愛子は先ほども申しましたとおり、大学生活も始まったばかりですので、今後ともいろいろなことを学びながら、自分としての視野を広めていくことになると思います。私もその過程でいろいろなことを恐らく相談に乗ることと思いますので、結婚のことも含めて、いろいろ将来のことも話し合う機会というものがあるかと思います」
 陛下は愛子さまの20歳という節目を意識されながら、ご成長をそっと見守られているご様子がうかがえる。2004年4月、吹上御苑でバードウォッチングをされる紀宮さま(当時) 宮内庁提供
 その一方で、陛下の妹であり、愛子さまとは天皇家の長女という同じ立場であった紀宮さま(現・黒田清子さん)が、誕生日に際しての記者会見や文書回答に臨まれるたびに結婚や意中の人についてのお考えを尋ねられ、お相手をめぐる報道が過熱したことなども念頭に置かれて、慎重に言及されたのではないかとも思える。
紀宮さまと愛子さまの共通点は多い
 紀宮さまと愛子さまの共通点は多い。同じ学習院大学文学部国文学科(現・日本語日本文学科)で学ばれ、紀宮さまは和歌の研究をなさった。実は愛子さまは学習院女子高等科の卒業レポートを「平安文学に見る猫や犬、人との関わり」という題で書かれ、赤坂御所で飼われている犬の「由莉」、猫の「みー」と「セブン」のお世話をされてきた。愛子さまと「由莉」
 紀宮さまは初等科の頃から大切に育てられてきた紀州犬の「千代」が、ご旅行中に預けていた訓練所から姿を消した時、「賢い犬だからきっと戻って来るでしょう」と話されていたという(「毎日新聞」1992年12月19日)。お二人とも盲導犬の訓練にも関心をお持ちになっていた。
「継続的な責任ある立場に就いたりすることは控えてきた」
 1990年4月、紀宮さまはご成年にあたっての初めての記者会見で、「女性にとって、仕事がしやすいという環境が作られることによって初めて、女性の社会進出の意義というものも生きてくるのではないかと思います」と、早くも女性の社会進出についてのお考えを述べられている。 
「サーヤ」の愛称で国民から親しまれた紀宮さまは、内親王として初めて本格的に公務に臨み、海外を公式訪問された。ご結婚前には山階鳥類研究所でも勤務されている。
 内親王という立場について、「将来的にその立場を離れる可能性がどうしても念頭にあるため、中途半端に投げ出してしまうことのないように、継続的な責任ある立場に就いたりすることは控えてきたということはあるかもしれません」と述べられたことがある(2002年、33歳の誕生日に際しての文書回答)。皇族であることと結婚して民間に入られること、その両方の世界を絶えず意識されてきたことがうかがえる言葉だ。30歳という節目を迎えるにあたっての感想としては、このように答えられた。
「三十代の一年ごとが、年を重ねることと、自分にとって良い積み重ねができた充実感が感じられることとが伴うものであるように願っています。抱負としては、これまでと変わらず、一つ一つの仕事を、大切に、喜びを持ちながら務めていきたいと思っています」(1999年4月、30歳の誕生日に際しての文書回答)
結婚相手は「基本的にあまり理想を描いて考えることはしません」
 そしてご自身の結婚については、先述の初めての記者会見で「遅くない方がよいとは思いますが、いついつまでにと申し上げてしまいますと皇太子殿下のようなことになると思いますので」とユーモアを交えてお答えになったが、年齢を重ねられるたびに結婚にまつわる質問は繰り返され、1996年9月、ブルガリア・チェコ公式訪問を前にした記者会見で「これからはこうした質問については答えを控えたく思っております」と述べられた。
「基本的にあまり理想を描いて考えることはしません」(1996年4月、27歳の誕生日に際しての文書回答)
「私にとってもこの先の長い将来にかかわる事柄ですので、事を急ぐだけでなく大切に考えたいと思っております」(1997年4月、28歳の誕生日に際しての文書回答)2005年11月15日、結婚式後の記者会見での黒田慶樹さん、清子さん 
「しばらくぶりに(黒田慶樹さんと)お会いして、とても温かな笑顔で人々の中に入っておられる姿が心に残り、またお話も楽しくいたしました。それからは、主に秋篠宮邸でお会いすることが多くございましたが、少しずつお話を重ねていく中で、だんだんと自然に結婚についての意識が深まってまいりまして、今年に入って大体の意思を固めました」(2004年12月30日、ご婚約内定にあたっての記者会見)2005年11月15日、披露宴会場に入る黒田慶樹さん、清子さん夫妻を拍手で迎えられる天皇皇后両陛下(当時) 
 紀宮さまは、2005年11月に35歳で秋篠宮さまの学習院時代のご友人であった黒田慶樹さんとご結婚。今は都内のマンションで日常を送り、2017年からは伊勢神宮祭主を務める。スーパーで買い物に出かける際も、「カジュアルな装いながら、オーラというか気品が感じられます」と見かけたことのある人が話していた。にわかに持ち上がった政府による「皇女」制度の創設検討について、どうご覧になっているだろうか。
「『うちのドンマインさんは…』などとおっしゃることもあります」
 上皇后美智子さまは、紀宮さまのご結婚を前にした2005年、誕生日に際した文書回答で「清子は、私が何か失敗したり、思いがけないことが起こってがっかりしている時に、まずそばに来て『ドンマーイン』とのどかに言ってくれる子どもでした。これは現在も変わらず、陛下は清子のことをお話になる時、『うちのドンマインさんは…』などとおっしゃることもあります。あののどかな『ドンマーイン』を、これからどれ程懐かしく思うことでしょう」と綴られ、上皇さまの退位後はこれまでよりも近しい家族の一人として、頼りになさっていることだろう。
制服姿の愛子さまが笑顔で頬杖をついてポーズを
 近ごろ完成した学習院女子高等科の卒業アルバムに、制服姿の愛子さまが笑顔で頬杖をついてポーズをとったコラージュが掲載されていたという。「あいこ」という手書きのお名前とともに同じポーズをとったお小さいころの写真も掲載されていて、遊び心が感じられる。その他にも高等科2年の時の文化祭「八重桜祭」で愛子さまがポンポンを手にチアダンスを踊られたり、ダンス公演で司会をなさっている写真から、愛子さまが楽しい女子部時代を過ごされたことがひしひしと伝わってくる(「女性自身」2021年3月2日号)。2020年10月24日、学習院大学に初登校された愛子さま
 現在、学習院大学は春季休業の期間だ。愛子さまは昨年4月の入学以来オンラインでの授業に取り組まれてきた。大学では2021年度の対面授業の実施方法や構内での活動の仕方が検討され、学内の人口密度を下げて開講数を制限しながら、対面授業も実施していくという。大学2年の春から、愛子さまのキャンパスライフも少しずつ始まっていくのだろうか。


食習慣の改善は心臓疾患を激減させる可能性がある

2021-03-29 08:30:00 | 日記

下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です

「地中海食」と呼ばれる料理があります。イタリア、スペイン、ギリシャといった地中海沿岸の国々の伝統的な料理のことで、オリーブオイル、ナッツ、野菜、果物、豆類、精製されていない穀物を豊富に使い、チーズやヨーグルトを頻繁に食べる。肉、卵、乳製品より魚を多く食べ、適度に赤ワインを飲む――といった特徴があります。

 世界各国で「健康に良い食事」として数多くの報告があり、がん、糖尿病、アルツハイマー病といった病気のリスクを下げるとされています。

 心臓血管疾患の予防に効果的だとする研究も多く報告されています。イスラエルの研究では、約300人を対象に地中海食を食べるグループと、日頃の食事を続けるグループに分け、18カ月にわたって経過を観察。地中海食は心臓、肝臓、膵臓の内臓脂肪を著しく減らし、糖尿病と高血圧の罹患率が大幅に低いことがわかりました。

 スペインの研究では、7447人を対象に地中海食にエクストラバージンオリーブオイルを加えたグループ、地中海食にミックスナッツを加えたグループ、低脂肪食の摂取を指導したグループに分けて比較したところ、心筋梗塞や脳卒中といった主要心血管イベントの発生率は、低脂肪食グループに比べ、オリーブオイルグループは31%減、ナッツグループは28%減という結果でした。

オリーブオイルやナッツに含まれる不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールは減らさない働きがあり、血液をサラサラにして動脈硬化を予防する効果があります。ワインに含まれるポリフェノールや野菜・果物には抗酸化作用があり、こちらも動脈硬化を防ぎます。動脈硬化は高血圧や心臓疾患の大きなリスク因子ですから、地中海食には心臓血管疾患の発症リスクを下げる根拠があるのです。地中海食だけでなく、正しい根拠に基づいた健康に良いとされる食事の情報はたくさん発信されています。それでも、「これまでの食習慣を変えるなんて難しい」という人がほとんどではないでしょうか。しかし、私は「やればできる」と考えています。

■日本では胃がんも克服されている

 ここ40年、日本では胃がんが激減しました。これは、胃がんの原因になるピロリ菌の除去対策が進んだことによるものといえます。まず上下水道が整備されたことでピロリ菌の感染が抑えられました。さらに、「水を買って飲む」という習慣が当たり前になり、水道水がおいしくないからと井戸を掘って自家水道にする家庭も見られなくなりました。こうした下地に加え、ピロリ菌の除菌に対する啓蒙も盛んに行われました。さらに、塩分を控えめにする食生活の重要性も認知され、近い将来、日本では胃がんが撲滅されるでしょう。

 胃がんだけでなく、減塩によって高血圧による循環器疾患や腎疾患も死亡率が減少していますし、糖質を取りすぎないようにする食習慣も広まってきています。何かひとつではなく、いくつかの対策を組み合わせることで、高血圧や糖尿病といった生活習慣病を激減させうる可能性も見えてきているのです。

 私も、心臓手術を受けた後に多くみられる心原性脳梗塞を撲滅したいという思いから、左心耳縫縮術や左心耳切除術に取り組んできました。術後に起こりやすい心房細動によって作られた血栓が、脳の血管まで飛んで詰まるのが心原性脳梗塞です。脳梗塞全体の3分の1が該当し、脳梗塞で死亡する人の3分の2を占めています。

 そんな極めて予後が悪い脳梗塞を、心臓手術を行う際に血栓が形成される場所である左心耳に対する処置を加えることで明らかに予防できる。そうした手応えを感じながら続けてきて、有効なデータも積み重なっています。

これから20年、30年後、「心臓手術を受けた人は心原性脳梗塞になりにくい」というエビデンスがさらに構築されれば、現在のガイドラインで推奨されているタイミングよりも、少し早めに心臓手術を選択するという時代が来るかもしれません。さらに進めば、「脳梗塞を予防するために左心耳の手術を行う」ことがスタンダードになる可能性もあります。

 食習慣も含め、ある病気を激減させるための手段はたくさん分かってきています。「やればできる」のです。

天野篤
順天堂大学医学部心臓血管外科教授


引きこもりの彼が精神病院で受けた辱めの驚愕

2021-03-28 15:30:00 | 日記

下記の記事は東洋経済オンラインからの借用(コピー)です

自立研修センターから病院へ強制連行
「今からあなたを『病院』に連れていきます。これは強制です」
2018年5月上旬、30代男性のAさんは9日間にわたり監禁状態に置かれた施設の職員にそう告げられた。施設の名は東京・新宿区にある「あけぼのばし自立研修センター」、ひきこもりの自立支援をうたう民間事業者が運営していた。いやがる当事者を自宅から無理やり連れ出し、施設に監禁・軟禁するなどで社会問題化した、いわゆる「引き出し屋」だ。
この連載の一覧はこちら
Aさんは大学卒業後、就職せず両親と同居し独学していた。親心からAさんの将来を心配し、就労することを希望していた両親は、Aさんの就職を支援するというセンターと契約し、約700万円を支払った。
職員に監視され、ドアには外からカギがかけられるなど監禁状態だったセンターの地下部屋から、職員とともにAさんを連れ出したのが、その8日前に両親と住む自宅から無理やり施設に連行した「民間救急会社」の男性たちだ(民間救急会社については、連載第4回「ある朝、精神病院に強制連行された男の凶体験」2020年9月25日配信で詳報)。
黒いジャンパーと手袋で身なりを固めた強靭な体躯の男性2人に両脇を固められ、Aさんを乗せた車は出発した。
Aさんはセンター入所後、抗議の意を込めてほとんど食事を取っておらず体力も著しく落ちていたので、それ以前にも職員から病院で点滴する必要があると告げられていた。そのため、具体的な行き先を告げられることはなかったが、「点滴をするため、近くの内科クリニックにでも連れていかれるのだろう」と思っていた。
だが車は近場では止まらなかった。到着したのは施設のある新宿区からは離れた病院の、救急搬送口だった。施設職員に連れられ建物に入ると、救急外来用の診察室へと通された。
「ここの病院は何科ですか?」。控室のような殺風景な小部屋の雰囲気に不安を覚えたAさんはセンターの職員に尋ねた。「精神科だ」。職員はそう手短に答えた。Aさんはそのとき初めて自らが連れてこられたのが精神科病院だと知らされた。
「点滴か健康診断かと思っていたので、まさか精神科病院に連れてこられるとは思わず、想定外の事態に心中ではそうとう動揺していた」(Aさん)
強い不安の中、10分ほど小部屋で待っていると、白衣を着た医師が現れた。「どうしてここに来たんですか?」、医師からそう問われたとき、Aさんは、「ああ、これで今までのことをきちんと説明すれば助けてもらえるだろう」と安堵。センター職員の同席にも構わず、医師に自らの置かれた状況を一気に打ち明けた。
「自宅にいたら無理やりセンターに連れてこられて、9日間も監禁されていました。人道的な見地から助けてください」
決死の訴えに対して医師は、「今日からここに入院してもらいます」とのみ告げた。驚いたAさんが再度「人道的な見地から助けてください」と懇願するも、「もう決まったことだから」などと言い(病院側は「診療録の生活歴・現病歴に記載されている経過を尋ね、精神科における入院治療の必要性を伝えた」と民事訴訟における準備書面で主張)、母親から同意を得て、本人の意に反した「医療保護入院」が決定された。
Aさんに精神疾患の既往歴はなかった
医療保護入院は精神科特有の制度で、本人が同意しなくても、家族など1人の同意に加え、1人の精神保健指定医の診断があれば強制入院させられる。ちなみにAさんには精神疾患の既往歴はいっさいない。
医師が話を打ち切ると、小部屋の隣の扉が開き複数の屈強な男性看護師たちに取り囲まれた。とっさに両手を挙げて、「先生、よくわかりません、助けてください!」と叫んだが無視され、隔離室へと連行された。
施錠された隔離室に入れられて数時間後、女性を含む4人の看護師が入ってきて、Aさんに服を脱ぐよう指示した。こんな入院はおかしいと反発すると、ベッドへと誘導され身体拘束され、あっという間に上半身、ついで下半身と順に裸にさせられた。
Aさんは看護師たちにおむつを履かされ甚平のような服を着せられた。手と胴がベッドに拘束されたことで、ほとんど身動きが取れなくなった。
この間、Aさんは身体的な抵抗はいっさいしなかった。「暴れたりしたら精神疾患だと受け取られかねないと、意識的に冷静に対応するよう努めた。それに実際9日間何も食べてないので、抵抗したり暴れたりする体力も気力もなかった」。
仰向けにベッドに固定され、寝返りを打つこともできないまま3日間過ごすことになった。なにより屈辱を感じたのは、トイレに行くことが許されず、おむつへの排泄を強要されたことだ。
「結局、大便も小便もおむつにするしかなかったが、おむつ交換の
回数は限られ、不快感が強く、衛生的にもどうかと思った。これを
看護師に交換されるというのも、とても屈辱的だった」(Aさん)
3日間の身体拘束が終わったのちも、Aさんは閉鎖病棟での日々が続いた。
2018年5月下旬、主治医から病名は発達障害の疑いだと告げられた。その診断理由を尋ねると、「あなたは今まで10年間教会のミサに通い続けていたよね。それは社会の一般通念からずれている。それが根拠です」と説明されたとAさんは話す(民事訴訟における準備書面で、病院側は説明内容を否定)。当然承服できないと反論したが、「それはあなたに病識がないからだ」と一蹴されたという。
翌月の6月に入ると退院調整が図られるようになったが、病院側は自立研修センターへの退院を強く求めた。退院時にはセンターの職員に連れて行ってもらうことになるが、もしこれを拒否したら、再度別の病院で入院になることが予想されると説明された。
Aさんは強く反発したが、結局、センターへの退院を了承した。閉鎖病棟での生活は50日間にわたった。
誓約書を強要
退院するや否や、Aさんはセンターから「誓約書」(写真)へのサインを強要された。
センターが退院したAさんにサインを強要した誓約書。ルール違反は再度入院と明記(記者撮影)
(外部配信先では写真を全部閲覧できない場合があります。その場合は東洋経済オンライン本サイトでご覧ください)
① 医師の診断に従い、通院・服薬を続けること
② 実家に帰らない、家族に連絡を取らないこと
③ (センターの)カリキュラムは全参加すること
という内容だ。誓約書の文末には下記の一文があった。
「上記ルールを守れない場合は、再度入院する事に同意致します。」
少なくともセンター側が、身体拘束の恐怖や強制入院の理不尽といったAさんの心身に刻まれた精神科病院でのトラウマを、指示に従わせる「道具」として活用しようとしたことは明白だ。」
Aさんはその後、弁護士らの援助でセンターを抜け出し、センターと病院の職員・医師らを逮捕監禁罪などで刑事告訴。別途、民事訴訟でも損害賠償を求めて争っている。センターの運営会社は2019年末に破産した。病院への刑事告訴は正式に受理されて、現在捜査中だ。
Aさんの代理人の1人で、同センターのほかの被害者からも相談を受けている、代々木総合法律事務所の林治弁護士は、「被害者たちはみな、センターの職員から言うことを聞かないと精神科病院に入れられ、身体拘束もされると脅されていた。Aさんが身体拘束されておむつで排泄していたことはみな知っていた。精神科病院への入院が引き出し屋によって、いわば見せしめ的に使われている」と実情を語る。
内閣府によれば、ひきこもりの人数は15~39歳で54万1000人(2016年発表)、40~64歳は61万3000人(2019年発表)と推計されている。総数は100万人を超えるとみられている。ひきこもりが長期化・高齢化しているとも報告され、本人や支える家族の不安や悩みは大きい。
そうした悩みにつけこんで、「半年で自立させる」などと甘言を用いて、両親など家族から高額な費用を巻き上げる引き出し屋は、決してこのセンターだけではない。
病院が著名教授を提訴
こうした悪質業者の手先ともいえる役割を、結果的に精神科病院が果たしてしまっていることについて、当の病院側はどう考えているのか。
取材に対して、病院側は「本件は現在係争中であり、また守秘義務もありお答えできない」としている。
ちなみに病院は、民事訴訟の準備書面において、「原告(Aさん)はあたかも被告病院が研修センターと一蓮托生であるかのごとき主張をするが、まったく研修センターと被告病院とは関係はなく、連携等もおこなっていない」「研修センターへの誓約書記載の入所条件については、原告と研修センターとの問題であり、被告病院が積極的に関与したものではない」などと主張している。
なおこの病院は昨年、ひきこもり問題の第一人者で筑波大学教授の斎藤環医師を名誉棄損であるとして、300万円の損害賠償を求め提訴した。斎藤教授がAさんの刑事告訴と民事訴訟に関する報道を引用して、ツイッターでコメントしたことがその理由だ。
取材に応じた斎藤教授は「近年、統合失調症への薬物治療が進んだことなどで、精神科病院への新規入院件数は減少傾向にある。そのため多くの病院はできるだけ多様な入院ニーズを確保したい。この病院が直接それにあたるかは別にして、引き出し屋と結託すれば相応の患者数を定期的に受け入れられると考える精神科病院があっても不思議ではない」と警鐘を鳴らす。
「拷問に等しい犯罪行為」
実際、ひきこもり状態にあったところ、精神科病院に強制入院させられたケースはAさんだけではない。
「身体拘束されて隔離室に入れられたときは、閉塞感と圧迫感で絶望的な気持ちになった」。埼玉県在住の30代男性のBさんは、精神科病院への入院体験を振り返る。
男性はいじめによる強迫性障害が原因で、高校1年からひきこもり状態となった。20代後半となったある日、寝ている間に父親と親戚など5人前後の男性に養生テープで簀(す)巻きにされ、そのまま車で大学病院へと搬送された。
隔離室でテープは剥がされたものの、搬送時に口中に砂が入り服薬をためらっていると、医師に投薬拒否と判断され、室内のベッドにそのまま拘束された。
万歳した状態で、手足と胴の「5点拘束」され、投薬、食事とも経鼻経管で行われた。BさんもAさんと同じく、拘束中はトイレにも行かせてもらえず、用便はおむつでの対応を余儀なくされた。
「交換は1日2回と決められており、隔離室前を通る看護師に交換をお願いしても無視され続けた」(Bさん)
Bさんは退院後に大検に合格し、今は通信制の大学で学び、福祉系の資格を取得して働こうと考えている。フルタイムで事務職のアルバイトもしている。
ただ、当時の精神科病院での体験は確実にトラウマとなっていると振り返る。「今でも隔離室でされたことは拷問に等しい犯罪行為だと思っている」(Bさん)。
成人男性ですら、何年たっても深いトラウマとして心身に刻み込まれる精神科病院での身体拘束。こうした行為が未成年の少女に、驚くべきほど長期間実施されていたケースすらある。


薬を使わず9割改善も 認知症の新治療「リコード法」とは

2021-03-28 13:30:00 | 日記
下記の記事はAERAdotからの借用(コピー)です   記事はテキストに変換していますから画像は出ません

 2025年には高齢者の約5人に1人が患うという推計もあり、もはやひとごとではない認知症。そこでまず、下記の「アルツハイマー病の原因となる行動リスト」を見てほしい。暮らしの中にリスクが潜んでいることがわかる。

【表】アルツハイマー病の原因となる行動リストと「問題となる理由」はこちら

【アルツハイマー病の原因となる行動リスト】
(1)朝食は菓子パンと砂糖入りコーヒー
(2)プロトンポンプ阻害薬を服用している
(3)スタチンを服用している
(4)寝る前に甘いものを食べてしまう
(5)何事もあくせく。ストレスがたまりがち
(6)移動は車中心
(7)昼はサンドイッチで軽くすませる
(8)ダイエットのために人工甘味料入り飲料を愛用
(9)たばこを吸う
(10)昼食後はほとんど歯を磨かない
(11)歩いていてぶつかりそうになるとイラッとする
(12)夕食は揚げもの中心

 世界が注目するリコード(ReCODE)法とは、認知機能の低下(COgnitive DEcline)の回復(Reversal)という意味の英語の頭文字をとったもの。薬ではなく、日常生活に潜むアルツハイマー病の原因を、食事の改善や環境整備によって除去し、病気を治していく治療プログラムだ。認知症研究の第一人者、米国のデール・ブレデセン博士が編み出した。

 リコード法の詳細は後で述べるが、ブレデセン博士は、小麦に含まれるグルテンや炭水化物の摂取、血液中の糖を取り込みにくくなるインスリン抵抗性、歯周病、カビ、有害物質、運動不足といったさまざまなものがアルツハイマー病の原因としている。

「アルツハイマー病というと不治の病で、いずれは寝たきりになるというネガティブな印象がありますが、決してそうではありません。リコード法を行うことで、多くの患者さんを救うことができます。介護する家族にも笑顔が戻ります」

 こう話すのは、約30年前から認知症研究に関わっている白澤抗加齢医学研究所所長(お茶の水健康長寿クリニック=東京都千代田区=院長)の白澤卓二医師。ブレデセン博士のアルツハイマー病に対する考え方に賛同。同院では現在、リコード法を日本人向けに改良した治療を行っている。「ほぼ全員に改善がみられている」(白澤医師)と手応えを感じている。

「9割の改善率」というリコード法とは、いったいどんな治療なのだろう。その内容を知るためには、まずはアルツハイマー病の基本を押さえる必要がある。

 認知症にはいくつか種類があり、その約6割を占めているのが、アルツハイマー病だ。進行性の病気で、認知機能の低下によって日時や場所、人がわからなくなったり、最近起こったできごとを忘れたり、意欲がなくなって閉じこもったりする。

 こうした中核症状(認知機能の低下)とともに表れるのが、BPSDと呼ばれる行動・心理症状。周辺症状ともいい、暴言や暴力、自分のいる場所がわからなくなって道に迷うといった行動面の症状と、不安、幻覚、妄想といった心理面の症状が表れる。周辺症状のほうが、むしろ介護を担う家族の負担を大きくしているともいわれる。

 現在、わが国で健康保険が使える治療薬は、ドネペジル(アリセプト)やガランタミン(レミニール)、リバスチグミン(イクセロン、リバスタッチ)、メマンチン(メマリー)の4剤。いずれも根治薬ではなく、進行を遅らせるために使う。これらの薬の有用性については疑問視する声もあり、フランスでは昨年、治療効果が不十分として、4剤を医療保険から外した。

 一方で、アルツハイマー病の患者の脳にたまるアミロイドβというたんぱくをターゲットにした根治薬の研究開発も盛んだ。しかし、ほとんどが臨床試験で有効性を示せず、道半ばで挫折している。

 こうした薬物治療と一線を画すのが、リコード法。前述したとおり、原因に応じた生活習慣の改善や環境整備を実践していく治療だ。薬ではうまくいかないのに、なぜリコード法だと“治る”のだろうか。白澤医師はこう説明する。

「新薬の研究の傾向からもわかるように、アルツハイマー病に対する今の主流の考え方は“アミロイドβがアルツハイマー病の原因”というもの。それに異を唱えたのがブレデセン博士です。アミロイドβは原因ではなくて、“感染や炎症といったさまざまなダメージから脳が身を守ろうとした結果、できた物質”だと考えたのです」

 要するに、リコード法はアミロイドβを“なくす”のではなく、“ためないようにする”ことに着目した治療といえる。

「例えば、銀行預金を思い浮かべてください。ある月の1日と翌月の1日の預金残高が同じだったとします。でも、それは見た目の残高が同じであるだけで、その間に収入もあれば、支出もあります。アミロイドβもこれと同じで、一見、同じように脳にたまっているように見えても、実は代謝したり、蓄積したりを繰り返しています」(白澤医師)

 収入と支出のバランスが崩れて、収入が多くなれば預金額が増える。家計的にはうれしいが、アルツハイマー病に置き換えると、アミロイドβがたまった状態なので、よろしくない。反対に収入を減らして支出を増やせば家計は赤字だが、アミロイドβは減りアルツハイマー病は改善できる。

 この“アミロイドβを減らす”のが、リコード法の根本的な考え方だ。

 この画期的な治療の成果が世間に示されたのは、2014年。ブレデセン博士らは、アルツハイマー病やその前段階であるMCI(軽度認知障害)の患者10人にリコード法を試みた。すると、治療開始3~6カ月以内に9人の患者で中核症状と周辺症状が改善した。以降、アメリカでは500人以上にもおよぶ認知症患者が、リコード法を実践しているという。

 実は、国内からも有効性を示すデータが報告されている。3年前からリコード法を取り入れているブレインケアクリニック(東京都新宿区)名誉医院長の今野裕之医師が、今年7月、日本オーソモレキュラー(栄養療法)医学会第1回総会で発表した。

 アルツハイマー病を含む認知症患者22人(平均年齢66.2歳)にリコード法を実施した結果、MMSE(ミニメンタルステート検査)の平均が初診時の20.6から改善、2回目(3~4カ月後)には21.5となった。MMSEとは、広く行われている認知機能検査の一つで、30点が満点。27点以下だとMCI、23点以下だと認知症が疑われる。今野医師は、「改善を認めた割合は8~9割。認知機能が低下していたのは、1人だけでした」と言う。

「ある患者さんのご家族からは、『これまで不安や意欲の低下があったが、リコード法を始めてからは頭がはっきりしてきた』という報告がありました。最近では部屋の片付けを手伝うようになったそうです。記憶力はまだ十分に戻っていませんが、明らかな変化がみられています」(今野医師)

 患者のこの変化で喜んだのは家族だ。家庭内が明るくなり、笑顔が増えたという。今回の発表データは期間が短かったが、今後、長期にわたって認知機能が維持できるか検証していくそうだ。(本誌・山内リカ)

プロトンポンプ阻害薬は以下の疾患の治療に用いられ、投与中は定期的に血液学的検査を行うことが望ましい。

 

追記:

 
スタチンは冠動脈疾患のリスクを25%から40%あるいはそれ以上に低下させるが、冠動脈疾患のリスクの85%は食事が要因である[10]。しかし、糖尿病患者には心疾患予防効果は認められず[11]、さらに新規糖尿病患者が増加するとの報告がある