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2回接種後4カ月で効果53%に減 ファイザー製ワクチン

2021-09-22 08:30:00 | 日記

下記の記事は日本経済新聞オンラインからの借用(コピー)です。

新型コロナウイルスワクチンの3回目の追加接種(ブースター接種)に向け、米製薬ファイザーなどが米食品医薬品局(FDA)に提出した資料が明らかになった。2回の接種後、徐々にデルタ型への感染予防効果は下がり、4カ月以降に当初の53%になった。追加接種すれば感染リスクは約11分の1になるとして実施を求めている。追加接種すれば感染リスクは約11分の1になるとしている(ファイザー製のコロナワクチン)
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米政府は20日に追加接種を始める計画を立てており、FDAなどが専門家による検討を進めている。FDAは17日の第三者委員会で追加接種の可否を議論する。
日本でも厚生労働省が17日、3回目接種に向けた専門家による議論を始める。米国は2回目の接種を終えて8カ月後の人を対象に3回目接種を始める方針だ。厚労省の分科会でも、こうした接種間隔を軸に接種の時期などを議論する見通しだ。
ファイザーがFDAに提出したデータは米国やイスラエルで実施した複数の研究がベースになっている。ワクチンの効果の低下については、米国で12歳以上の約340万人分のデータをもとにした分析を示した。
デルタ型に対する感染予防効果は2回接種から1週間たった完全接種の状態から1カ月以内だと93%あるが、時間とともに低下した。デルタ型以外に対しても97%から67%に下がった。
重症化予防効果が落ちる可能性も示した。イスラエル保健当局のデータを引用。21年6~8月の65歳以上を調べると、1~2月に接種した人では重症化予防効果が60%未満に下がったという。
追加接種の効果についても、すでに開始しているイスラエルのデータで明らかになった。2回接種から5カ月以上経過した60歳以上の114万人のデータを分析。追加接種から12日経過した人の感染率は、追加接種していない人に比べて約11分の1に下がり、重症化する割合も約20分の1に下がった。
追加接種の副作用に関するFDAの資料によると、最も多くみられたのは注射部位の痛みで約8割の人が訴えた。腫れ、発熱や倦怠(けんたい)感などは2回目接種のときとほぼ同頻度だった。
同じく追加接種を米当局に申請したモデルナが15日に公表したデータでも、感染予防効果の低下が見られた。2回接種から時間がたつと感染リスクが高まっており、臨床試験で20年に接種した人の感染する割合は最近接種した人に比べて57%高かった。
ワクチン接種が進む先進国では追加接種の検討が進む。英国政府は14日、50歳以上、医療従事者、16歳以上で基礎疾患を持つ人を対象に、2回目の接種から6カ月がたっていることなどを条件に3回目の接種を来週から始めると決めた。
ただ3回目接種には異論もある。多くの発展途上国が2回接種のためのワクチンをまだ十分に入手できていないためだ。
FDAの一部の研究者らは英医学誌ランセットに13日公開した論文で「重症化予防には高い効果を維持しているので、現状では一般の人への追加接種は必要ない」と主張。ワクチン供給が限られている状況では「追加接種で得られる利点が、未接種者への接種を進める利点を上回ることはない」と指摘した。
日本ワクチン学会も「世界のすべての人々に2回接種する努力を継続することこそ、今回のパンデミックを終息させるために最も有効で、最優先させるべきことだ」との声明を9日に出している。
長崎大学の森内浩幸教授は「国内でも2回接種を終えていない人がまだたくさんいる。2回接種を進めたうえで、重症化リスクが高く接種から半年以上たった高齢者や、患者をみる必要がある医療従事者への3回目接種を検討すべきだろう」と指摘する。
英調査会社の推計によると、ワクチンの累計生産量は21年末までに120億回分を超え、世界で必要な数を上回る。置き去りになる国・地域がないように配分バランスに留意することが求められる。