桜谷慎一の STRATEGIC REVIEW

デザイン、アート、テクノロジー、インフォメーション。『情報を構造化する』仕事の源泉

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パトリス・ジュリアンの料理教室

2006年10月16日 | spices of life
日曜日に、パトリス・ジュリアンとユリ・ジュリアンのふたりが講師をする料理教室にいってきました。
東京ガス主催の「いい夫婦deキッチン」といって、夫婦で一緒に料理を作ろうというイベントでした(僕たちは夫婦ではないですが、カップルでもOKということで参加)。

6年ぐらい前からパトリスさんの大ファンで、彼のレシピ本に載っている料理はとってもお気に入りです。うちのホームパーティで口にした人も多いはず。特に、『お鍋でフランス料理』というル・クルーゼの鍋を使った料理のレシピ本は、僕のレパートリーの中心になっているほど。

最初の1時間、パトリスさんが目の前でササッと料理を作ってみせてくれて、調理のポイントなどを楽しくレクチャー。下ごしらえはしていたとはいえ、たった1時間で4品のフレンチを作って、コースに仕立て上げてしまうのでびっくりです。メニューはこれ。

Amuse-bouche:グリルサーモンのリエット トースト添え
Entree:銀だらの唐揚げ エキゾティックスタイル
Main dish:オーベルニュ地方の豚バックリブと野菜煮込み
Dessert:プルーンのサンセール煮 コンポート

ワインは、ミュスカデ、ロゼダンジュ、シノン、サンセールを少しずつ、それぞれの料理にあわせていただきました。

アントレの銀だらの唐揚げは絶品!パーティにぴったりな感じ。
しかも、銀だらを揚げているとき、パトリスさんが指導にきてくれて、菜箸でどうやって揚げ具合をみるのか直々に伝授してくれました。銀だらを菜箸でつついてみては「この感じどう?」とバトンタッチして、箸先の感触を教えてくれました。おかげでとびきり美味しい仕上がりに。

同じグループの人が出来上がった料理をサーブした後(3組6名で4品を作ったので)、テーブルを見に行ってアミューズのサーモンのリエットがちょっと気になりました。そこで、ペッパーミルを持ってきてリエットを盛りつけたお皿の上から粗挽きにした胡椒をガリガリと振りかけたところ、それを見掛けたパトリスさんが「僕の胡椒の使い方、よく知ってますね!素晴らしい、うれしいです!!」と誉めてくれました。いえいえ、こちらこそそう言ってもらえてうれしかったです。

1時間でフレンチのコースが作れるメニューイング、それも料理経験がどれだけあるかわからない人たちが作ることを想定してというのは、やっぱり凄いです。しかもどれも美味しいし。
教え方はもちろんですが、料理をネタにしたカップル向けの話もなかなか面白い。まぁ、いろんな経験をしているでしょうし(笑)

最後には最新作『ビストロごはん』にサインしてもらい、一緒の写真を撮り、握手までしてもらうミーハー振り。
パートナーのユリさんはとってもチャーミングな人でしたね。

今回はグループで作ったので、引っ込み思案の僕としては腕の見せ所が少なかったのが残念ですが、同じメニューを自宅で作ってみるつもりです。料理の写真やレシピの掲載はその時にでも。

ちなみに今回の料理教室のコンセプトはこれでした。

シンプルで、クリエイティブで、心あたたまる秋と冬のメニュー
料理を2人でつくる楽しみ
幸せを2人で味わえる喜び


こちらにパトリスさん、ユリさんのブログがあります。
PATRICE JULIEN'S BLOG - AU QUOTIDIEN - : Couple cooking is fun!
いい夫婦deキッチン調布 - @じゅりあん
コメント (3)
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Wikiによる情報漏洩にご注意を! 企業内セキュリティの落とし穴

2006年10月05日 | diagnoses
『Wiki』は、ウェブブラウザ上で簡単に階層構造(あるいはハイパーテキスト構造)のメモが残せるウェブツールです。
といってもピンと来ない方も、Wikiを大々的に使用しているウェブ上のオープンな百科事典『Wikipedia』だったら、Web2.0の代表として見聞きしていることでしょう。
また、CMS(コンテンツマネジメントシステム)として利用し、ウェブサイトを構築している例も見受けられます。

エンジニアの方が、よくこのWikiを使って、システム開発のメモを取っていたり、プロジェクトチームで進捗管理を行っていたりする場合もよくあります。
知り合いのエンジニアも、やはりWikiを使ってconfigの仕様や、バグフィックスの履歴などを残していました。

誰でも、どこからでも編集、更新ができるというWikiの特徴は、ブログと同様に技術に疎いユーザーでもウェブページを公開することが出来る一方、エンジニアのツールとしても使われています。

今日、とあるニュース記事を読んでいたところ、その記事についていたトラックバックに何気なく眼がいきました。
興味を引くキーワードが書かれていたので、クリックしてみるとなんと企業内での開発プロジェクトのWikiのメモにトラックバックされています。具体的には、Yahoo! Everywhere構想について書かれた記事に、楽天内部のサーバーからトラックバックしている模様。

これは、Wikiクローン(オリジナルのWikiに様々な改良を加えたり、異なる言語に移植したもの。有名なのはPukiWiki)のなかに、メモ中のリンクをトラックバックとして扱う機能を実装したものがあることが原因です。
もちろん、そのWikiで書かれたページがBasic認証などによってセキュアなものであれば問題にはなりませんが、そこまでのセキュリティ意識を持った人ばかりでないというのが現実です。

同じようにトラックバックできるブログは、HTMLもよく理解できない非理系のユーザーが多いので、開発情報が漏れるということはほとんどないでしょう。
Wikiを有効に使えるウェブリテラシーの高いユーザーは、逆に重要な開発に携わっているようです。ちらっとトラックバックを逆に辿って調べてみたところ、ウェブアプリケーションやASICの開発仕様、社内技術報告書の抜粋などがブラウザに現れました。

企業内の情報システム管理部門の方、Wikiにご用心を。
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10年前に作ったウェブサイト『倉俣史朗の宇宙』

2006年10月03日 | chronicles
96年夏に原美術館(東京)にて初の大規模な回顧展として、企画、開催された後、3年間をかけて海外を巡回中の「倉俣史朗の世界」展と合わせて、インターネット上に独自の倉俣ワールドを体験できるサイトとして公開。カタログとも、展覧会とも違ったインターネットならではのインタラクティビティを活かした全く新しい作品の楽しみかた、作品との出会い方を実現することを目的としました。

96年に公開してからちょうど10年経ちました。
アーカイブはこちらから見られます。文字や画像をクリックしてみてください。

Flashがまだ無い時代、テクノロジーとしてJavaアプレットを使っていながら、当時のユーザ環境(28.8kbpsのモデム/CPUクロック120kHz)でもストレスなく見られるよう、様々な工夫をこらしています。
残念ながら、Javaアプレットの仕様が現在では最適となっていないために、本来画面のどこをクリックしてもページが変化するはずが、一部機能しなくなっています。(場合によってはマシンがフリーズするかもしれませんのでご注意下さい)
それでも十分にこのサイトは楽しめるはずです。

倉俣史朗の宇宙
このサイトは、倉俣史朗が生涯のテーマとした、光と陰、重力からの解放、概念の抽出と再構成、はかなさと官能性、これらを緩やかな軸として交錯させました。
そこに絡む素材として作品の画像だけでなく、倉俣史朗本人の語録やドローイング、倉俣美恵子夫人をはじめとする関係者の方々の言葉により、作品の表現の背景とひとりの人間としての倉俣史朗を浮かびあがらせるような構成になっています。
気の向くままに「倉俣史朗の宇宙」を漂いながら、そこに流れては消えていく言葉が記憶の深淵に沈殿し、また別の言葉や作品が偶然現れた一瞬にまるであらかじめ予定されていたようにその感性が凝集し浮上する。あるいは、初期の頃も晩年にいたっても変わらぬ絶対的創造の軌跡や、見え隠れする矛盾や葛藤も含めて、創作物の奥に潜む倉俣史朗という希有な存在の本質が醸し出されることでしょう。

見る度に異なった倉俣史朗と出会い、それぞれの内なる倉俣史朗を感じ取ることができるはずです。そこには、アーティストとしてだけでなく、ひとりの人間としての倉俣史朗が佇んでいるに違いありません。

無重力、消滅性、浮遊感、一過性・・・
展覧会カタログを中心に用意された約200点の素材を再構成し、チャンスオペレーションの手法を取り入れることで同じ画面構成のページにはほとんど巡り会わずに見続けることができ、それがまた倉俣史朗の作品コンセプトを表現しています。
従来のカタログでは成し得なかった構成は年代などといった特定の切り口を持ったキュレーションではなく、作品、言葉、ドローイングが織りなす「倉俣史朗の宇宙」を作り上げています。
構成自体が浮遊感やはかなさという倉俣のテーマを取り込んだインタラクティブ性をもつ表現であり、Java Appletを効果的に使用することにより一切のボタンを排除した緊張感のあるデザイン構成と、表示された個々のコンテンツをクリックするだけというシンプルなインターフェースにより、初めてコンピュータを触る人でも没入できる独自の世界を実現し、Web ページの概念をも覆すアプローチと言えるでしょう。

倉俣史朗
倉俣史朗は、1934年東京に生まれ、65年にクラマタデザイン事務所を設立、91年に56才の若さで急逝するまで、精力的に商業空間や家具、照明などのデザインをてがけました。内なる欲求から生み出されるこれらの創造を通し、作家は一貫して機能にこだわりながらも、モノの意匠にとどまることなく、心に帰来する記憶や想像を原点に、不可視の事象の具現化を試みました。「Design(デザイン)」とは元来、現在から未来に続く人間の幸せな生活を設計し具体化することを指し示します。この意味のおいて「人とモノとの共存のあり様をテーマに据え、究極なまでにデザインを昇華させていった」倉俣史朗は、「デザイン」を極めた希少なデザイナーであり、また真のアーティストといえるでしょう
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10月12日アップルストア銀座でイベントします

2006年10月02日 | interested ?
シリーズイベントとして好評を博している “Grab Your Imagination”の第五回目は、10月12日(木)7:00 p.m.からです。ぜひ聞きに来て下さい。

直撃する広告:アートディレクター干場邦一のこだわり
株式会社アルシードの桜谷慎一が多彩なゲストを迎えてクリエイティブの源泉を探るシリーズイベント“Grab Your Imagination”。今回のゲストは、クリエイティブ集団「カタチ」を率いるアートディレクター干場邦一氏。作品をを紹介しながら、プロダクトへのこだわりやメッセージ性の高い広告を生み出すアイディアの源泉について語ります。
10月12日(木)7:00 p.m.

入場無料ですので、気軽に立ち寄って下さい。
詳細はこちら
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