桜谷慎一の STRATEGIC REVIEW

デザイン、アート、テクノロジー、インフォメーション。『情報を構造化する』仕事の源泉

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果たしてうまく活かせるのか? - 実はIT技術に弱いソニー

2006年08月30日 | diagnoses
ソニーというと、インターネットやデジタル技術分野では So-netがあり、VAIOがあり、Network WalkmanやLabel Gateがあり、、、と全方位的にネットビジネスを展開している印象が強い。
組織の名称も「○○ネットワークカンパニー」というようにインターネットをインフラとする事業戦略を推し進めたことがあった。

「あった」というのは、もはやその勢いは過去のもので、屍が累々としているからだ。

たとえば、クロスウェイブコミュニケーションズって知ってますか?負債総額は2子会社を含め約684億円ですでに破綻しました。
エー・アイ・アイのサービスは見たことがありますか?
ゼータ・ブリッジの「eMarker」は話題になりましたか?
OpenMGは便利ですか?

これまでのインターネットやコンテンツビジネス関連の買収、投資からほとんど成果らしい成果が出てこなくて、数年前にすべての案件を見直し、それでエレクトロニクス事業にもう一度注力する戦略を打ち出しているぐらいです。

ブランド力に惑わされず醒めた眼で眺めてみると、ソニーが自社開発した技術でネット関連ビジネスが成功した例は思い当たりません。つまり、目利きがいないということです。

音楽配信ビジネスや映像配信ビジネスにおいて、もっとも重要な技術にDRM(著作権保護技術)がありますが、ソニーはOpenMGで先鞭をつけておきながらも、リーダーとなることは出来ていません。
2002年にはDRM技術の Intertrust社をフィリップスと共同で買収しています。買収総額は各社200億円超で、合計400億円以上。
もちろん、DRM特許は活用しているはずですが、それでもコンテンツビジネスの覇者となるまでには至っていません。

ソニーはビデオ共有サイトGrouperを獲得するために6500万ドルを支払うことで合意しましたが、果たして優れた目利きはいたのでしょうか?
この買収の成果は1年以内にはっきりすることでしょう。
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