長い日記です。
暇な時にどうぞ
あまりにも自分のことしか
考えない家族がいたので泣きそうになった日、日曜日。
忙しかったバイト。
だけど、あまりにも悲しくて
数円の為に怒る人が信じられなかった。
彼らには子供がいて。
その父と母。
私は、レジで会計をする。
忙しい時間帯で、たくさんの人が無機質に並ぶ。
けだるそうな感覚で待っていて。
幾多の群れの中で、幾多の家族の会計が終わる。
後ほど、とある家族がある野菜の値段が違っていると言ってきた。
(レジで、全てのことができるわけではない。値段を管理するのは、
その部門の方々(野菜売り場ならその売り場で登録)であり
レジでは基本的に値段を変えることはできないのだ。POSシステム?
あまり詳しいことはわからないけれど、値段の設定は
ひとつのコンピューターで管理されているのかな。)
私は、
値段を確認するから待っていてほしいと述べる。
その家族の母親は、待っていると言う。
加えて、誰に言えばいいと言ってきた。
値段の確認をするのレジの周りを歩く人の役割である。
基本的にレジに入っている人が値段を確認することはない。
なので、私はレジの周りを歩く人に言ってほしいと伝えた。
しかし、見渡すと誰も近くに人はいなかった。
なので、とりあえずひと段落今並んでいるお客さんを
片付けてから私が対応しようと考えた。
そう、値段が違うからと行って簡単には返金できるものでは
ないから。お客さんが間違っているとも限らない。
レジでの返金作業は確認してからではないといけないルールがある。
2~3分、待たせた。
なかなか途切れないお客さん。
だけど、後2分ぐらいで止められそう。
そう考えてレジを続ける。
すると
痺れを切らした、粘着質の母親が再び
「ねぇ!誰に聞けばいいのですか!?」
としつこく問う。
後ろに並ぶお客さんたち尻目に。
私も、簡単にレジを離れられない。
今、並んでいるお客さんにより迷惑がかかる。
隣のレジの方にも被害が及ぶ。
何よりも、母親が待つと行った言葉がある。
せかせかしいの嫌だ!というこちらの思いもある。
自分勝手!!口から出た言葉。
「野菜売り場の人に聞いてください!」
冗談ではないのだ。
みんな待っている。
あと少しで終わる。
待てないのだろうか?
そんなに自分のお金が大切?
12円の確認の為に他を止める…できない。
野菜売り場は近く、
野菜担当の人はそのすぐ近くにいるから聞いて欲しいと思う。
思うのだが。。その父親が。
「客に行かせるとは何事だ!!」
なんて怒り出した。
呆れた。心底呆れた。
怒りを通り越すとはこのことで、
私は耳を疑っただけだった。
悲しみ。
次のお客さん。
優しそうな老夫婦。
仕方がなくその夫婦に断って
値段を確認しに行った。
「少々、お待ちくださいませ。」
笑顔で、
「あぁ、いいよ、行っておいで。」
老夫婦の方には、声が聞こえていたらしく
私を待っていてくれた。
ささいなことがとても有難かったな。
値段を確認して戻ってきた。
本当に値段が違っていたらしく、返金をした。
私は、謝った。
「こちら、差額分の返金になります。
すいませんでした!!」
目線を下に向けたままでその両手に
小銭を押し付けた。
悔しさよりもとにかく悔しかった!
涙が出そうになった。
怒られた恐怖とかではなくて怒りでもない。
水もない冷静な氷の粒。
凍てつく炎の冷ややかな冷たさ。
からまともに目も合わせようとは思いもしなかった。
多分、怒りの余りで何かを言い返しそうだったから。
(自分のことだけではなく、
周りのお客さんのことも考えて下さい!!と。)
こどもはどんなふうに育つのだろう。
それも考えると少しぞっとした。
返金が終わり老夫婦と対面する。
「大変、お待たせしました。」
すごく申し訳なくて素直に謝れた。
確かではないけれども
わずかに会釈してもらった気がする。
許されたとは違うけれど、
「いいのよ。」
と印象を与えてもらった。
全てを見透かされていたような気もする。
落ちそうになるものをこらえていることも。
「大変だったね。」
言葉ではなく雰囲気が包まれていた。
やはり混んでいたので隠しながら必死にレジを済ます。
代金を受け取り。
「ありがとうございました。」
と挨拶をする。
ここでも
申し訳なかった気持ちしかなかった。
こちらのミスだとしても、
この方を待たせるのはばつが悪かった。
1つの数分耐えることを知らない家族の為に
できた方の数分を奪い去る。
それが何よりも、辛い瞬間であった。
待つこと、数分。
自分の利益だけしか考えない人はやっぱり嫌いだ!!
どうやって育ってきたのか知りたかった。
若い時、苦労知らずできっと甘く育ったのだろうな。
ふと、考えた、40代の夫婦に向けて。
アルバイトの気持ちわかる?
いや
人の気持ちわかるのかな?
こどもが可哀相に思えた日。
以上sakuratukiakiでした。
ここまでよんでくださった方へ