さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

たかね~鰹さんがくれたご縁

2022-05-05 | エッセイ
先月に、静岡たかね5月号の巻頭文をと依頼があり、
鰹さんのことを書きました。
鰹さんのことは、ずっと以前にこちらのブログでも書いたことがありますが、
あらためて振り返ってみました。

 「たかね~鰹さんがくれたご縁」

 静岡から遠く兵庫に住む私が、誌友として仲間入りさせていただいているたかね。
 そのご縁のきっかけは、加藤鰹さん。
 二〇一五年の終わりごろ…ブログを通じて知り合い、まだ数か月の鰹さんだったが、
お人柄にひかれ、句を読んでますますファンに。
 豊橋番傘の大会が近かった。
やはりこちらも人がつないでくれたご縁から、誌友となって長い。
それまで、ほとんど大会に出かける機会も勇気もなかったが、その時は状況に恵まれ、
行ってみようかな、という気持ちになった。
 手紙でそれを伝えた私に、鰹さんは、
「そうですか、思いきっていらっしゃいますか。僕も必ず行きますので…」
と、答えてくださった。添えられた句は、

 すきま風入らぬように抱きあおう

 たかねの新年句会にも、欠席投句で参加できますか、とうかがうと、
どうぞどうぞ歓迎しますよと、たかね誌最新号とともに、
投句の要領を丁寧に書いて送って下さった。
それがはじまりで誌友となり、今日に至っている。
 新年句会のあとまもなく、鰹さんが入院されたことを知る。
膵臓がんで余命三ヶ月と言われていた鰹さんが、体調をくずして入院されたと聞けば、
その病状のきびしさは想像に難くない。それでも希望を持ち回復を祈った。
きっと誰もがそうだったと思う。
 そして一月二五日。鰹さんは旅立ってしまわれた。
初めてお会いできるはずの二月一四日は、永遠に来ない日になってしまったが、
いつか、鰹さんをよく知る方々に、たくさんお話をうかがえたらうれしい。

 泣かないでくれよ桜は散る定め
 めぐり遇おう今度生まれて来る時も

はい、きっと今度はお会いしましょうね。たかねとのご縁を、ありがとうございます。

 ひとと会うことはハレの日こんなにも さくら



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2 コメント

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加藤鰹 (佐野由利子)
2022-05-07 15:54:24
鰹さんの名前がいつまでも皆様に愛されていて、嬉しいです。
天国でも、缶ビール片手に色んな方と川柳談義をしている事でしょうね。
さくらさん、巻頭文有難うございました
(o*。_。)oペコッ
返信する
由利子さんへ (さくら)
2022-05-08 06:12:03
まあ由利子さん^^
いつもたかねでお世話になっております。
おいでくださりありがとうございます。
こちらこそ、鰹さんのことを書ける機会をいただき感謝しています。
ビール片手に川柳談義。。。いいなあ♪
返信する

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