日米安保共同宣言見送りへ
１１月訪日の米大統領、広島・長崎訪問も予定なし
2010.10.29
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101029/amr1010290111002-n1.htm
【ワシントン＝佐々木類】１１月中旬のオバマ大統領訪日の際に
日米両政府が発表を検討していた包括的な新たな「日米安保共同宣言」
の策定が見送られることになった。また、米政府高官は２８日、
今回の訪日中に大統領が広島、長崎を訪れないことを正式に表明した。
共同宣言は日米安全保障条約改定５０周年を記念して日米両政府が
準備を進めていたが、沖縄の米軍基地をめぐる日本側の迷走や民主党
代表選など政局の混乱が原因で大統領訪日までの策定が不可能となった。
ベーダー国家安全保障会議（ＮＳＣ）アジア上級部長は２８日、
ホワイトハウスで記者団に対し、「率直にいって、オバマ大統領は
訪日で、アジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議に専念する
考えだ。菅直人首相との首脳会談は行うが、共同宣言を出す機会でも
ないし、そうならないと思う」と述べた。
菅首相との首脳会談は１３日に行う。
昨年１１月のオバマ大統領と鳩山由紀夫首相（当時）の会談で、
日米同盟深化のための協議を行う方針で一致。その具体的成果として、
オバマ大統領訪日の際に、１９９６年の「日米安保共同宣言」に
代わる新たな宣言発表を検討していた。
新たな宣言の発表が見送られたのは、沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場
移設問題で日本側が迷走を続けて先送りを繰り返し、同盟深化の協議が
できない状態が続いたためだ。
東シナ、南シナ海で活発な動きをみせる中国や核開発を続ける
北朝鮮に対し、強固な日米同盟を印象付ける重要な機会だっただけに、
日米両外交・防衛当局には、発表の見送りによる外交上のダメージを
懸念する声が強い。
一方、オバマ大統領の広島、長崎訪問見送りについて、
ローズ大統領副補佐官は「大統領は広島、長崎訪問が日本の人々
にとって重要であることを認識している」としながらも、
「十分な時間がない」として訪問の可能性を否定した。
オバマ大統領は中間選挙後のアジア歴訪中、１１月１１日に
韓国・ソウルで李明博大統領、中国の胡錦濤国家主席と相次いで
会談。１２日に来日し、１３日に菅首相と会うほか、１４日には
ロシアのメドベージェフ大統領とも会談する。
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民主党無用！！
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