「日本が最も親中」と肩を落とす香港デモ抗議者
2019年12月28日
https://news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/17592625/
2019年3月から続いている香港のデモ。6月9日には主催者発表で約100万人が参加した大規模デモへと発展した。その勢いは衰えておらず、12月のデモには約80万人が参加した。抗議者たちはいま何を考えているのか。このデモは今後どこに向かうのか。写真家の初沢亜利氏が現地で声を聞いた――。
2月8日、日没後も続いたデモ行進 - 撮影=筆者
一部抜粋
半年間で自然発生的に生まれた標語は幾つもあるが、その一つに「各自が努力する。仲間割れはしない」と
いう言葉がある。日本人には現在の香港デモをかつての学生運動になぞらえて見てしまう傾向がある。
だから、「仲間割れしないはずがない」「平和主義的な民主派市民と勇武派との間で分断が起きている」と
考えがちだ。しかし区議会選挙の結果、それに続く80万人デモは、分断が事実ではないことを内外に示すこととなった。
「中国の支配を排除し自由を維持したい。香港警察の過剰な暴力は許せない」。シンプルな感情を土台にした
闘いなのだ。そこには細かなイデオロギーも歴史観も存在しない。理論が細分化し対立する素地がないのだ。
■「日本の報道が最も中国寄りだ」と感じる抗議者
抗議者たちは、自分たちの活動が世界でどう受け止められているか、について敏感だった。
今回の取材で数人に告げられたことがある。
「欧米、韓国などと比べると、日本の報道や、それを受けた日本国民のネット上のコメントが最も青い
(中国寄り)と、抗議者の間で話題になっている」
「欧米メディアは、民主化を暴力で押さえ付ける政府、警察を絶対悪とし、軸がブレない。
日本では抗議者と警察の暴力を併記した上で、市民は抗議者の暴力に批判的だ、と結論付ける報道が目立つ。
中国メディアに近い報じ方です」
あまり知られていないが、香港人が日本に渡航する割合は人口の4分の1に上り、その多くは年に3回、4回と
通っている。世界一親日の国(地域)が香港なのだ。
2019年10月の台風19号の被害に際し、抗議者たちは即座に街頭募金を行い100万香港ドル(約1400万円)
を日本赤十字社を通じて寄付している。10月1日、4日と香港警察が実弾を発砲し、抗議者の怒りが頂点に
達したさなかの行動だった。
「われわれは日本に片思いをしているようです」と、20代前半で抗議者の女性は寂しそうだった。
記事より
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