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中国当局が香港デモをおとしめるためにTwitter上で展開している作戦とは?

2019年09月21日 00時00分00秒 | 政治・拡散記事・報道・海外

2019年09月20日https://gigazine.net/news/20190920-china-twitter-discredit-hong-kong-protest/

中国当局が香港デモをおとしめるためにTwitter上で展開している作戦とは?

香港でいまだ続いているデモ活動の裏側で、「香港デモに対する不信感を投げかけるために

中国当局がTwitter上で暗躍していた」と2019年8月にTwitterが公式に発表しました。

そんな中国当局のTwitter戦略について、ニューヨークタイムズが解説しています。

How China Unleashed Twitter Trolls to Discredit Hong Kong’s Protesters - The New York Times
https://www.nytimes.com/interactive/2019/09/18/world/asia/hk-twitter.html

ニューヨークタイムズが注目したのは、「@HKpoliticalnew」というTwitterアカウント。このアカウントは2018年6月に開設されて以降、テニスやサッカーなどのスポーツニュース、「世界一醜い犬コンテスト」の結果などの雑多なニュースを英語で報じていました。

以下の画像はニューヨークタイムズが2018年6月ごろの@HKpoliticalnewのツイートをイメージ化したもので、黄丸は英語のツイートを、赤丸は中国語のツイートを表しています。右の枠には@HKpoliticalnewのツイートの一例が示されており、「アンディー・マレーがウィンブルドン敗退、同国人としてイギリス出身プレーヤーを応援する側に回る」と投稿されています。当時は中国語のツイートよりも圧倒的に英語のツイートが多かったわけです。

しかし、あるときから突然@HKpoliticalnewは香港と中国本土のニュースを中国語で報じるアカウントに変貌。イメージ図では赤丸が多数派を占め、中国語のツイートが激増したことが一目でわかります。

2019年には「香港の独立は袋小路に陥った。しかし、争うようにして炎の中に身を投じる人が常にいる。哀れな!」というツイートを投稿。イメージ図には大きさの異なる丸印が登場していますが、丸印の大きさは「リツイート数」を示しています。

2019年夏ごろに、@HKpoliticalnewのツイートはリツイート数が突如激増。ツイートのうちの一つは「アメリカは香港独立に対して出資を行っており、無一文の子どもたちを洗脳している #スパイはどこにでもいる #色の革命 #香港」というもの。

@HKpoliticalnewのようにプロパガンダ活動を行う20万個のアカウントに対して、Twitterは「中国政府の工作によるものだ」と公式に発表。@HKpoliticalnewを含む1000個のアカウントを削除、残りのアカウントを停止しました。

中国政府は香港デモについてSNS上で情報操作しているとTwitterやFacebookが公表 - GIGAZINE

ニューヨークタイムズは、中国当局は今回の香港デモに対して、「Twitterアカウントを購入する」という手法を用いたと解説しています。中国政府の工作に関与したとみられているアカウントの多くは2016年ごろには英語と中国語以外の言語でツイートを行っていました。しかし、2017年から2018年にかけて英語のツイート数が激増。2017年中頃から中国語でプロパガンダを広めるツイートを行ったとのこと。こういったTwitterアカウントはプロパガンダを広めだす以前には、出会い系サービスを宣伝し、韓国のボーイズバンドに関するツイートやポップパンク音楽のリツイートを行うといった傾向があったそうです。

その一例が、@derrickmcnabbxというアカウントが投稿した「香港を愛する香港人として、発展して法の支配を受けるより以前の香港を本当に恋しく思います」という中国語のツイートです。このツイートは2019年6月15日にアメリカのジョージア州で投稿されたと表示されていますが、2019年以前のツイートはポルノサイトへのリンクばかりだったそうです。このことは、中国当局が専門の業者からアカウントを購入してプロパガンダ戦略に使用したことを示唆しています。また、購入されたアカウントではなく、アカウントハックにより乗っ取られたアカウントも存在するとニューヨークタイムズは述べています。

プロパガンダツイートの大多数は平日の日中に投稿されており、中には毎時12分と42分に規則正しくツイートするアカウントまであったそう。ニューヨークタイムズは「定時で働いている工作員がツイートを投稿しているという証拠だ」と記しています。
これら一連のプロパガンダ工作について、オーストラリアのシンクタンクの1つであるAustralian Strategic Policy Institute報告書は、「洗練されていない」と表現し、中国当局が香港デモに対して入念な準備ができていなかったという可能性を指摘しています。

ニューヨークタイムズによると、中国のTwitter工作はいまだに行われているとのこと。アメリカカリフォルニア州のシンクタンクInstitute for the Futureのニック・モナコ氏は、削除されたTwitterアカウントに近いツイートを投稿しているアカウントを30個特定したと報告しています。

Welcome to the Party: A Data Analysis of Chinese Information Operations
https://medium.com/digintel/welcome-to-the-party-a-data-analysis-of-chinese-information-operations-6d48ee186939


モナコ氏の報告をニューヨークタイムズがTwitterに提示したところ、Twitterは当該アカウントを削除したとのこと。しかし、Twitterは中国当局が関与していたと発表していた20万個のアカウントとモナコ氏が報告したアカウントとの関連性については沈黙を貫いています。

中国外務省の広報担当官は、TwitterとFacebookが中国政府の関与が疑われるアカウントを削除した一件について、「何も知らなかった」とコメントしています。

 
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