チェリーさんの保育日誌

病院内の保育園で働いている保育士チェリーさんのつぶやき保育日誌です。
ご意見・ご感想もお待ちしてます!

子どもの事故防止2  溺水編

2009-12-12 09:40:46 | 保育
子どもの事故防止、今回は 溺水(おぼれ)です。

前回の 記事はこちら。  

交通事故(歩行者編)  
交通事故(車・自転車編)
         
子どもの溺死は 不慮の事故の中でも 約2割を占めているそうです。


では、どこで溺れたか?


0~1歳の溺死の8割は浴槽で溺れているんだそう。

3歳以上になると浴槽で溺れて死ぬことは少なくなり、年齢が上がるにつれ、

川や海での溺死が多くなっています。


浴槽での溺水の 1/3以上は、気がついたら浴槽に浮かんでいたという状況。

大人と一緒に入浴していても溺れることがあります。

大人が急に立ちあがって、波にふらついたり、

大人が頭を洗っているうちに、湯船にひっくりかえっていたり、

命には別状なくとも、 おぼれた・・・ という事故は

どこの家庭でも おこっているはずです。


また 日本の習慣として、浴槽にお湯をためて使用することから、

外国よりも 浴槽での子どもの溺水事故が 多く発生しています。



特に、洗い場からの浴槽の縁の高さが50cm未満の浴槽で、

残し湯をしている場合は溺水の危険性が高くなります。


残り湯を次の日に わかしなおして使ったり、洗濯や掃除に使う家庭は

多いです。

ふたをしていても、子どもがふたの上に登り、ふたがはずれて 

湯船に落ちたりすることもあります。


しかし、子どもが浴室に入らないような工夫は あまりしてないんじゃ

ないでしょうか?


不慮の事故の そのほとんどが、ちょっと目を離したすきに。。。

おこっています。

これは 大人のするべき 対策です。

残し湯は しない。

残し湯を する場合は、子どもを浴室に 入らせない。



そして、子どもには ぜひ 泳ぎを教えてあげてください。

何も スイミングスクールに入れて、クロールで早く泳ぐ必要はないんです。

自分の身を 守るために、最低限 水を怖がらず、顔をつけたり、

水に浮くことができる程度で いいのですから。


保育園では 毎年 夏に プールをします。

水の感触を楽しみ、水に慣れることを 目的としています。

本来 子どもたちは、水が 大好き。

蛇口から 流れる水、バケツにはった水を、いつまでも さわっています。

遊んでいるうちに 少々顔に水がかかっても 平気になっていきます。

水と 仲良く つきあって行きたいですね。


次回は 誤飲・窒息です。

広島ブログ