☆アニメ「地球へ…」の二次小説です
<用語>
木星軌道上の衛星メティス キースとジョミーがいる太陽系拠点
惑星メサイア ミュウが向かった新しい移住惑星
ジュピター キース警護時のジョミーのコードネーム
「君がいる幸せ」一章「黄昏の海」
番外「ウルドの泉」三話
確かにシロエとのキスは子供同士の遊びのようなものだった…だが、あれは…。
自分でも何故あんな事をしたのかわからなかった。だが、理由があるとするなら…それは多分…。
「あの時の『泣かないで』はお前だろ?」
「……」
「シロエはそんな愁傷な事を言うようなヤツじゃない」
キースはもう完全にシロエを思い出していた。シロエの本をどう入手したか、何があったか、何を忘れさせられたかもわかっていた。
傷に触れていたジョミーの手が離れる。
「思ってたより勘がいいね」
ジョミーはちょっとつまらなそうな顔をした後、キースに向き直った。
「じゃあ、やっぱり、はっきり言わないといけないかなぁ」
じっと見上げてくる緑の瞳。その瞳がにっこり微笑む。
「今度はちゃんと僕に、もう一回してよ」
「…それは、別にいいが。その酔っ払い状態は、どうやったら治るんだ?」
了解の答えをもらったジョミーはキースの腰に両手を回した。
「さぁ…ね、どうだったかな?」と微笑する。
キースは少し困惑していた。
さっきから感じるジョミーの艶っぽさに呑まれそうになっていた…。
「して…くれたら…思い出すかも」
これが合図だったかのように、二人の影は一つになった。
この時から友人のように呼び合うようになったけれど、翌朝、なぜキースが自分の部屋で寝ているのかがジョミーにはさっぱりわからなかった。
番外 終
<用語>
木星軌道上の衛星メティス キースとジョミーがいる太陽系拠点
惑星メサイア ミュウが向かった新しい移住惑星
ジュピター キース警護時のジョミーのコードネーム
「君がいる幸せ」一章「黄昏の海」
番外「ウルドの泉」三話
確かにシロエとのキスは子供同士の遊びのようなものだった…だが、あれは…。
自分でも何故あんな事をしたのかわからなかった。だが、理由があるとするなら…それは多分…。
「あの時の『泣かないで』はお前だろ?」
「……」
「シロエはそんな愁傷な事を言うようなヤツじゃない」
キースはもう完全にシロエを思い出していた。シロエの本をどう入手したか、何があったか、何を忘れさせられたかもわかっていた。
傷に触れていたジョミーの手が離れる。
「思ってたより勘がいいね」
ジョミーはちょっとつまらなそうな顔をした後、キースに向き直った。
「じゃあ、やっぱり、はっきり言わないといけないかなぁ」
じっと見上げてくる緑の瞳。その瞳がにっこり微笑む。
「今度はちゃんと僕に、もう一回してよ」
「…それは、別にいいが。その酔っ払い状態は、どうやったら治るんだ?」
了解の答えをもらったジョミーはキースの腰に両手を回した。
「さぁ…ね、どうだったかな?」と微笑する。
キースは少し困惑していた。
さっきから感じるジョミーの艶っぽさに呑まれそうになっていた…。
「して…くれたら…思い出すかも」
これが合図だったかのように、二人の影は一つになった。
この時から友人のように呼び合うようになったけれど、翌朝、なぜキースが自分の部屋で寝ているのかがジョミーにはさっぱりわからなかった。
番外 終