君とともに生き、君とともに逝くのならば、僕は君の為に生きよう。

真城灯火の小説ブログです。
二次小説とオリジナル小説の置き場となっています。
同人に傾いているので入室注意★

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☆入室ありがとうございます☆ PN:真城灯火です。 『小説家になろう』で書いています。「なろう」で書いている小説も転載させていますが、ここはアニメ「地球へ…」の二次小説置き場です。本編の『君がいる幸せ』は終了しています。今は続編の『限りある永遠』を連載中です☆まずは、カテゴリーの「はじめに」と「目次」「年表」で(設定やR指定について等…)ご確認の上、お進み下さい。 ブログタイトルですが、これの「君」は自分自身、心の事で、「僕」は自分の身体の事です。 自分の心がそうであるなら、自分はそれに従う覚悟を意味しています。 だから、ジョミーや誰かが一方的に誰かに…って意味ではありません。(小説停滞中) 2021年に、他にあるブログを統合させたので、日常の駄文とゲームの話が混ざった状態になっています。

『君がいる幸せ』 一章番外「ウルドの泉」三話(キースの回想)※BL風味

2011-07-22 13:54:09 | 『君がいる幸せ』(本編)一章「黄昏の海」
☆アニメ「地球へ…」の二次小説です
<用語>
木星軌道上の衛星メティス キースとジョミーがいる太陽系拠点
惑星メサイア ミュウが向かった新しい移住惑星
ジュピター キース警護時のジョミーのコードネーム


 「君がいる幸せ」一章「黄昏の海」

  番外「ウルドの泉」三話
 確かにシロエとのキスは子供同士の遊びのようなものだった…だが、あれは…。
 自分でも何故あんな事をしたのかわからなかった。だが、理由があるとするなら…それは多分…。
「あの時の『泣かないで』はお前だろ?」
「……」
「シロエはそんな愁傷な事を言うようなヤツじゃない」
 キースはもう完全にシロエを思い出していた。シロエの本をどう入手したか、何があったか、何を忘れさせられたかもわかっていた。
 傷に触れていたジョミーの手が離れる。
「思ってたより勘がいいね」
 ジョミーはちょっとつまらなそうな顔をした後、キースに向き直った。
「じゃあ、やっぱり、はっきり言わないといけないかなぁ」
 じっと見上げてくる緑の瞳。その瞳がにっこり微笑む。

「今度はちゃんと僕に、もう一回してよ」
「…それは、別にいいが。その酔っ払い状態は、どうやったら治るんだ?」
 了解の答えをもらったジョミーはキースの腰に両手を回した。
「さぁ…ね、どうだったかな?」と微笑する。
 キースは少し困惑していた。
 さっきから感じるジョミーの艶っぽさに呑まれそうになっていた…。
「して…くれたら…思い出すかも」
 これが合図だったかのように、二人の影は一つになった。


 この時から友人のように呼び合うようになったけれど、翌朝、なぜキースが自分の部屋で寝ているのかがジョミーにはさっぱりわからなかった。



  番外 終