君とともに生き、君とともに逝くのならば、僕は君の為に生きよう。

真城灯火の小説ブログです。
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☆入室ありがとうございます☆ PN:真城灯火です。 『小説家になろう』で書いています。「なろう」で書いている小説も転載させていますが、ここはアニメ「地球へ…」の二次小説置き場です。本編の『君がいる幸せ』は終了しています。今は続編の『限りある永遠』を連載中です☆まずは、カテゴリーの「はじめに」と「目次」「年表」で(設定やR指定について等…)ご確認の上、お進み下さい。 ブログタイトルですが、これの「君」は自分自身、心の事で、「僕」は自分の身体の事です。 自分の心がそうであるなら、自分はそれに従う覚悟を意味しています。 だから、ジョミーや誰かが一方的に誰かに…って意味ではありません。(小説停滞中) 2021年に、他にあるブログを統合させたので、日常の駄文とゲームの話が混ざった状態になっています。

『君がいる幸せ』 一章「黄昏の海」五話(Yggdrasill)脱出直後

2011-06-19 01:08:59 | 『君がいる幸せ』(本編)一章「黄昏の海」
☆アニメ「地球へ…」の二次小説です。

  「君がいる幸せ」

  一章「黄昏の海」

  五話 脱出後
 人類の戦艦からの連絡で、ジョミーが生きて収容された事を知ったトォニィはすぐに彼の引渡しを要求した。
 医療船の医師の交信記録・音声のみ

「彼の応急処置はしたが怪我が酷いのでそちら側の医師と話がしたい」
 それを聞いたトォニィは
「ジョミーに触るな」と言った。
「君は医者なのか?」
「違う」
「なら君と話してもしょうがない。事は一刻を争うんだ。君達に了解を取ったものとして、治療を開始する」
 医師の後ろが なお一層あわただしくなったようだ。
「ジョミーはこちらで治療する。すぐに引き渡してもらおう」
「動かせないと言っているだろう。君が今すぐにここに来て連れていくと言うのか?」
 トォニィだけなら行けないことはない。だが、シャングリラに連れてこなければ治療は出来ない。動かせないような状態のジョミーを無理に跳ばして無事にすむだろうか?
 シャングリラは地球からの大気圏脱出で今はワープは無理だった。
 だいたいワープする距離でもなかった。ワープ出来るのを待つ間に合流できるだろう。
 自分だけ行っても何もできないと、考えこんでしまったトォニィ。

「このままでは死んでしまう我々を信じてくれないか?必ず助ける!彼は我々と同じ人間なんだろう?」
「………」
「一秒でも早く向かいますそれまでお願いします」
 と別の声がした。
 シドだ。
 その声に我に返ったトォニィも思わず「絶対に助けて」と言った。
「了解した」 
 交信終了

 トォニィは、そう、ミュウもジョミーも自分も同じ人間なんだと自覚していなかったと気づいた。
 自分に驚いていた。


  つづく