映画「タクシー運転手」が、アメリカの第90回アカデミー賞外国語映画賞部門への韓国映画の出品作に選ばれた。
1980年5月。韓国現代史上、最大の悲劇となった民主化を求めるデモ「光州事件」を題材に、真実を追い求めた1人のドイツ人記者と彼を光州まで乗せたタクシー運転手の秘話に迫る物語。タクシー運転手 DVD
ソウルのタクシー運転手マンソプは「通行禁止時間までに光州に行ったら大金を支払う」という言葉につられ、ドイツ人記者ピーターを乗せて、英語も分からぬまま一路、光州を目指す。何としてもタクシー代を受け取りたいマンソプは機転を利かせて検問を切り抜け、時間ぎりぎりで光州に入る。ピーターは、「危険だからソウルに戻ろう」というマンソプの言葉に耳を貸さず、光州の大学生のジェシクとファン運転手の助けを借り、撮影を始める。しかし、状況は徐々に悪化。マンソプはソウルに1人で留守番させている11歳の娘が気になり、ますます焦るのだが…。犯罪都市 DVD
アカデミー賞外国語映画賞部門への韓国映画出品作選定の審査委員側は「実話をもとに、韓国の特殊な状況やアジアの人権、民主化の過程を見事に表現し、人間が持っている普遍的なヒューマニズムで多くの世界の人々に作品の意味、主題をよく伝えることができると判断した。もちろん、映画的な完成度も素晴らしい作品であるため、審査委員も全員同意した」と選定の理由を明かした。