人それぞれ

ファンと一口に言ってもいろんな方がいらっしゃる。
「いらっしゃる」と言う言葉を使うのも癪なくらいな人も。

この夏は物凄く公演数の多いツアーだったので、
申し込みが錯綜して、当選した公演、落選した公演
いろいろあった。一緒に参加する友人とも重複してしまったりも。

私が落選した公演のチケットを
持ってらっしゃる方から、
お譲りいただけたり、交換していただけたり、

落選したチケットを探して、手に入れられなくて、
現地に立って、ラッキーなことに譲って頂けたり、

残念ながら行けなくなってしまった方から
お声をかけて頂いて、譲っていただいたり。

手持ちの余剰分チケットも嵐のコンサートに参加したいと
行ってくださる方に巡り合えて、
お譲りすることになりました。ありがとうございます。

よく会場の外で「譲ってください」と書かれた紙を
持ってる方々を沢山みかけるけど、
ずっと腑に落ちない事があった。

「譲ります」の隣に「譲ってください」がいるのって
需要と供給のバランスが取れてるはずなのに
何故、互いに交渉しないんだろう？？って謎だった。

今回の名古屋ではっきり予想が合っていた事を体験した。
「譲ってください」の紙を持って立ってる方の中には
あからさまに席を選ぶ人がいるんですよね。

もちろん、本当に喉から手が出るほど欲しくて
立ってらっしゃる方も沢山いる。
現に自分も立つ場合は本当に必死なの。

今回名古屋で「席が悪いんだけど」と話し掛けると
「じゃあいいです」って即答する人もいた。
「あっ、そう」とその場を立ち去ろうとすると
「一応、聞いてもいいですか？」と言いやがる！！

「その必要はないでしょ」冷たく突き放す大人気ない私。

現にね、その方、チケット持ってたんだよねー。
会場の通路で見かけた。
こういう時、自分の１回で人の顔を覚えてしまう癖が
いいのか悪いのかって思うわ。
気づかなければ良かった。
スタンドの前の方の席にいたその方。

もっと前の席が欲しかったんだね。
アリーナ？
アリーナでも前の方が良かった？

席でテンションが上がったり下がったりするのは
わからないでもないよ。

でも、そういう事が当たり前の方が
可哀想だなってちょっと思った。

その席でしか見えない、体験できない事は沢山あるし、
嵐に近い席でしかコンサートを楽しめないなんて
なんだか可哀想だなって。

今年は追加公演が出たから、そこまで激烈ではなかったけど、
名古屋レインボーホールって会場は
毎年とってもチケ取りが大変で、
入りたい女の子たちが大勢、橋の右に左に鈴なりに並んで、
せつない瞳で「譲ってください」って
訴えかけてくる時だってあるのに。

ほんと、ファンて人それぞれだわ。