黄昏時

昔懐かしの少年ジャンプで連載されていた某・漫画の自己満足度MAX二次的文章駄置き場です。

弥月 1

2017-07-26 15:14:50 | 二次・弥月

昭和の時代真っ盛り。

今は、そんな時だ。

そんな時の中、自分「綾之森 弥月」はいる。




何の因果か、こうして何故か女人禁制として名高い私塾の制服を身に纏い、遠征の地を次から次へと巡る日々を繰り返している。

「女人禁制」というからには男子校、、、男子、、校。

だよな?!


あー、そうだ、男子校、、、の、筈。なんだがな、何故か妙にあのおっさん(塾長)に気に入られてしまっている部分があったようで、この春から生物学上は女の身でありながらも、ここ、男塾に入塾する事となった。


まあ、あれだ、自分自身も興味が無かったと言えば嘘になる。

この際だ、お誘いがあるのならあるで喜んでとまでは行かないながらも、お受けいたしましょう。

という事になった。



そう言えば自分は入塾してから現在に至る迄、ただの一度もまともに男塾の門を通った事が無いかも知れん。

いや、通った、、、か??

うん、通った、な。うん、通った。

いやいやいや、待て、あれは『裏道』からだったかも知れん。




ま、そんな事はどうでも良いか。あれは確か塾長に呼び付けられた時だったか、、それ以来、あそこに顔を出してはいない。

教室にも行っていない。

だから、同期の連中がどういった奴等なのか、全く知らない。



あー、、、そう言えば、今年の一号の筆頭は逸材とか何とか、塾長が楽しそうにして頭に磨きかけつつ言っていたような気もする。

入塾と同時にこうして遠征に次ぐ遠征に出ている身としては関係のない事柄ではあるのだが、、まあ、普通に男塾の門より中に入る時がいつかはやって来るかも知れない。

そんな時用の「予備知識」だと思えば良いのかも知れない。



それは良いとして、今 自分は途轍もなく暇を持て余していた。

やる事が無い。


普段と同じようにして討伐も兼ねた先遣隊一番として出てはみたものの、これといって特段やらなければならないことがあるという訳では無かった。

何故なのかは分からないのだが、珍しく平和でそれ故に暇だった。

あー、、本当に、珍しい。


先遣隊兼討伐係一番、というからにはそれ相応に色々と危うい連中とガチでぶつかる。

のが、毎度の事、、、なのだが。

今回はそれらしい兆しが全くと言って良い程に見られなかった、場所を間違えたのだろうか?!いやいや、キチンと確認をした。

間違ってはいない。

では、、、仕方がない。


とばかりに、暇を持て余した所で近くにあった周囲よりも際立って高い木の上に登り、程好い枝に腰を下ろした所でぼおーっとして時間を潰していた。


「弥月。」


と、自分が腰を下ろしている枝の裏側にある別の枝の上に、その身を置く者の気配を感じた。と、同時にそいつは自分の名を口にしていた。

自分が男塾に入塾してから現在に至る迄、幾度となく耳にしたとのある男の声だった。


「どうした、卍丸。」

「・・・・・弥月、お前この男塾において先輩に対してタメ口とは、相も変わらず良い度胸だな。」

「、、、じゃ、、卍丸せんぱ~~~い♪♪♪」

「やめろ、一日中全身が総毛立つだろうが、気色悪い。」


先輩呼びをしたらしたで嫌がるじゃねえか、コイツは、、、まあ、これで取り敢えずはコイツとの何時ものやり取りは済んだ。

そこで、次の会話へと進めることにした。


「で??何の用だよ、こんな所にまで三号生でもあるお前さんが来るからには、それ相応の理由があってのことなんだろう?」



木の裏側からその身を現そうともせずに自分に向かって告げてくる卍丸のいる方向に向けて、そう言葉を返した。


「、、、、筆頭殿がお呼びだ。」


卍丸が短く、そう告げていた。

筆頭?!


「って、それは、三号生の筆頭、、で、合っているのか?!」

「・・・・・(お前、馬鹿か)」


ポソリ。

あ、こいつ今、何か言った。小声で何か言ったぞ、確実に!!


まあ、良いか、そんな事は、、、

そんな少し間の抜けた自分の問い掛けに、卍丸は俺が『筆頭殿と呼ぶのは一人しかおるまい』とでも言いたげにして、呆れたかのようにひとつ吐息を吐くと、その特徴的な風貌の一部をチラリと幹の向こう側から見せると、その視線をコチラへと向けていた。




「もう一度改めて言う、我等が筆頭、大豪院 邪鬼様が、お前をお呼びだ。」


・・・・・・・・・・・・それだけの事を告げる為に、態々こんな山奥にまで出張って来たのだろうか、この男、卍丸は。

実のところ、こいつも案外と暇を持て余しているのかも知れない。

そんな事を考えながらもひとつ頷きを返した後で「了解」と卍丸にそう短く答えた。







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ジャンル:
小説
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