Sakura De Prog!

プログレ(伊)などの日本未公開記事のインタビュー, オフィシャル情報をご紹介します。無断転載・複製を禁止します。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

伊レーベル、ブラックウィドウ代表、マッシモ・ガスペリーニ インタビュー

2015-06-02 | BlackWidow

FIM2015 リビエラ・プログレ・フェスティバル、成功裏に終了

2015年5月15日から17日にかけてジェノヴァで開催されたFIM - International Fair of Musicはイタリア全土の観光及び音楽産業においても多大な経済効果をもたらしました。

 イタリアのみならず、欧州全域からの参加者はこの音楽のみに焦点を当てたユニークなイベントを訪れました。その来場者数を見るだけでも展示、ライブ、ショウケース、セミナー、カンファレンス、コンヴェンション、音楽教育に関する会合の催しの幅広さを示しています。

メディアの前宣伝により、2015年のFIMは前年度比で、より多くの来場者を受け入れました。

【データ】

関係者総数 13万人。3日間ののべ会場来場者15,000人。関係者パスの発行枚数6000枚。展示関係者及びジャーナリストに配布されたエキスポパスの枚数1000枚。2014年6月1日から2015年5月17日までのFIM公式サイトへのアクセス数115,811ビュー.

FIM フェイスブックページへの「いいね」数 約50万。来場者の国籍43か国。3日間に875のイベントが開催された。15のレコードレーベルがブースを設置。スタッフ総数99名。48のメディア(ラジオ、テレビ、雑誌、ブログ、ポータルサイトなど)が参加。ストリーム視聴者数は1万1千人。3日間で来場したミュージシャン数5700人。

--------------------------------------------------------------------------------------------

FIMのプログレ部門の主宰者でもあり、ブラックウィドウレコード代表でもあるマッシモ・ガスペリーニ氏に話を聞きました。

Q: お疲れさまでした。まずは全体の感想をお聞かせください。

Massimo Gasperini (MG): FIMは毎年8-9か月をかけて準備します。今回は3回目でしたが、ジェノヴァの若い企業数社の協力を得て成功裏に終わりました。私は自社のブラックウィドウと主にパルコ・ヴェルデ(訳注:趣向によりステージを色分けし、プログレは緑のステージ)を担当し、 今年は初めてハードロックとプログレ・メタルを導入しました。

Q: 今回招聘したかったが、 叶わなかったミュージシャンはいますか。

MG: 実は、今年はスティーブ・シルベスター氏とキース・エマソン氏を招待する予定だったのですが、残念ながら都合により叶いませんでした。その他のゲストは全員計画どおりでした!!!

Q:プログレ・ステージのサウンドは他のハードロックやメタルのステージより高音質でしたね。質、量ともにですが。

MG: これもリッキー・ペッレとそのスタッフのおかげ、あとは素晴らしいミュージシャンのおかげです。

Q:ジェノヴァでは、音楽を演奏する場が減り、非常に困難な状況にあります。しかし、今回の会場のように、広い場所がまだあったのか、と思わされました。小規模なライブをするのが困難なジェノヴァの状況をどう思いますか。

MG: 話は複雑で長くなりますが、まず事実をお話しします。ブラックウィドウの本拠があるジェノヴァはライブの箱が恒常的に不足しており、自分のレーベル所属のバンドのライブを企画するのも大変困難です。

地元の名門と称されるラ・クラーク、チャンセロ デ チナブロやヴェルディは私たちのバンドに門戸を開いてくれています。これも私たちが長年信念を持っての活動を認めてもらった結果だと思っています。他の都市で、ライブの箱が閉鎖し、閉塞状況になったとき、よく私たちに相談してきます。もちろん、こういった相談は大歓迎です。私たちはとにかく、バンドにライブをさせ、エンターテインメントと文化を維持することに関心があるのです。

Q: ブラックウィドウレーベルについてお話しいただけますか。事業を始めたきっかけはなんだったのでしょう。満足のいくアウトプットは何ですか?アーティスティック面、コマーシャル面双方からお答えください。

MG:1990年にショップを開いて、1年後にレーベルを立ち上げました。現在200作品以上を複数のディストリビューションチャネルを使って世界中で流通させています。私たちは時代の先駆けと思います。トレンドは追わないで、自分たちが本当に好きな音楽を扱います。90年代のMalombra、Zessなどはオカルト・ロックというジャンルを私たちが道を開いたと思っています。

Dunwichでは、今でこそ当たり前のスタイルになった女性シンガーがフォーク、シンフォとダークのミックスした曲調で歌うことを確立しています。Standarte, Wicked Mindsもハモンド、メロトロンの復活のかなり前からヴィンテージサウンドを取り入れていました。Pentagramの復活こそ、私たちが貢献したと思っています。もう世界中から忘れさられていたハード、サイケ・ドームバンドに再び命を吹き込んだのです。すばらしいアルバムを残してくれました。

近年では、サウンドトラック由来の音楽を作るバンドが急増しました。でも私たちはすでに20年前にイル・セーニョ・デル・コマンドで行っていました。イタリア人ミュージシャンと女声シンガー、合うと思いませんか。今では当たり前ですが、20年前はソフィア・バッチーニや、クリスタル・フェニックスのミリアム、ユニバーサル・トテム・オルケストラのアナ・トレスの素晴らしい歌声が聞けるとは思いませんでした。

Q: 海外からのフィードバックはいかがですか。

MG: ドイツはもちろん、オランダと北欧の一部で国は私たちの音の肥沃な土壌があると言えますね。USもそうです。日本ではいつも、私たちのプログレバンドは愛されています。ディストリビューションチャネルのおかげで、世界中で聴いていただいています。

Q: ブラックウィドウはジェノヴァの中心部に実店舗があります。開店はいつですか。初期はどのような状況だったのですか。

MG: 初期はわくわくでした。複雑な状況ではありましたが。ジェノヴァの有名な通りにあるショップがコマーシャルな音楽を一切売っていないのです。今でこそLPレコードが復活していますけれど、これもさきがけは私たちなんですよ。多くの音楽を聴いてきたので、メディアの評価に関係なく、いいもの、悪いものを的確に見抜いています。

Q:これまでに影響を受けた音楽はありますか。

MG: 何曲かいうのはあるけれど、重要なのは、いつも目と耳をいいものに向けて全開にしていることです。ビートルズ、ローリング・ストーンズ、Tレックス、ディープ・パープル、レッド・ツェッペリン、ピンク・フロイドはもう大好きです。現在ではスティーブン・ウィルソン、オーペス, アングラガルド、アネクドテン、ジョー・ボナマサ、ガバメント・ミュール、ブラッド・セレモニー;イタリアではイル・テンピオ・デレ・クレッシードレ、ユーゲン、マスケラ・ディ・チェーラ、イル・セーニョ・デル・コマンド、FEM、ロゴス、アンリアル・シティなどいいバンドが沢山でています。音楽はタイムレスなものです。新旧の別はなく、単にいいか、悪いかだけです。

 Q:歴史的なレーベルの多く、ピンクムーンなど、が残念ながら消え、ディスコ・クラブなどは堅実成長しています。この奇妙な現在にレコードショップを経営するのはどういうものでしょうか。

MG: すごくきつい時期かと思います。ディスコ・クラブは私たちが長い時間をかけてきたものです。そのために、私は何枚レコードを買ったと思いますか?最低3,4000枚です。ピンクムーンでも、かなり費用をかけました。私たちはショップで音楽を扱うことが単に大好きで、楽しいだけなんです。

大好きな世界にいれて幸せです。前は自宅から遠い工場で働いたことがあって、その違うはすぐわかります。お客さんは音楽、サッカー、政治の話をしに来店します。みんな私たちが嫌いでないと思います。コンサートでも会うし、友達になるし、食事も一緒に行くし!だから、あんまり不平は言えませんね。

Q:小さいショップならではのお客さんとの絆ですね。音楽業界を取り巻く環境を劇変させました。ファンジン、書籍、LPなどメディアは多様化しました。どのように対応してきましたか?

MG:私は紙媒体の雑誌は独特の魅力があるから大好きなんです。でも、インターネットによって業務が大革新したことは間違いないですね。きちんと管理されたサイトであれば、訪問数も増えます。いちばん大切なのはプロ意識と、多種多様なライターを備えておくことですね。

中にはネットに音楽をアップしたり、記事を書くことを見下す人たちもいますが、自分の経験だと、情報発信は難しいけれど、絶対に必要だと思っています。準備に時間はかかります。ウェブジンの編集者は誰がコラボレーターかをきちんと見極めなければなりません。

Q:その通りですね。ウェブを立ち上げれば、コミュニケーションの可能性は広がります。しかし時間がとてもかかりますし、ライターの質もチェックしないといけません。ところで、LPレコードの美はもう言葉では語れませんね。手にとり、ジャケットアートを楽しみます。まさしく芸術です。LPレコードはダウンロードできません。いつもそこに存在する実感があります!

そこで、音楽を味わうために、大切はものは何でしょうか。

GM:いい環境で聞けるのが一番だけど、急いで買ってオーデイオマニアになる必要はないんです。ロックはあくまでもロックだし、車の中、路上、野外でも聞けるし、仕事の時に聞いてもいい。PC上の音楽はあくまでも情報止まりで、好き嫌いを判断し、購買の判断に役立てばいい。ダウンロードして、すべてが手にはいると思うのはちょっと違うな。

Q:好きなバンドを教えてください。

MG: Marc Bolan & T.Rex , Hawkwind , the Black Sabbath , St.Vitus ,Cathedral , Blue Oyster Cult , the MC 5 , the Mott The Hoople , Sensational Alex Harvey Band ,King Crimson up to "Red," Caravan , Gryphon , the Stooges , Joy Division ,Damned , Killing Joke , Chrome , Led Zeppelin , Deep Purple , Uriah Heep , Neil Young、 Lynyrd Skynyrd, Blackfoot, Gov'T'Mule, Can、Amon Dull  Black Widow 

私の個人コレクションは15,000枚。もうファンクでも何でも聞きます。でもヒップホップや、聞いてて無駄なようなイタリアの音楽もあります。イタリアン・プログレは大好きで、最初に買ったのはデリリウムの「アクア・ドルチェ」。フランコ・バッティアート、アントニウス・レックス、Skiantos Freak Antoniも忘れられません。

レーベルの仲間のピノとアルベルトはだいたい好みが似ているけれど、アルベルトは少しパンクがはいってるし、ピノはメタル寄りかな。デスメタルとブラックメタルはちょっとだめですが、ダーク方面からもOpeth, Tiamat, Therionのようにいいバンドも育っています。

Q: これまで印象に残ったコンサートなんですか。

何千回も行ったけれど、80年代のスージー&ザ・バンシーズ、バッティアートのPollution、ホークウィンド、マグマが良かったです。フランスではアンジュ、ロンドンではカシードラル、デメトリオがいた時代のアレア、NTアトミックシステム、トリップ、ビリエット・ペル・インフェルノ、マイケル・シェンカー在籍のUFO、キャラヴァン、VDGG、ラッテ・エ・ミエーレ、デイビッド・ボウイ、イギー・ポップ、ルー・リード、モーターヘッド、ラモーンズ、ピーター・ゲイブリエル、などなど。個人的にはとても重要でしたね。

Q:ブラックウィドウの今後の予定を教えてください。

私たちは立ち止まりませんよ。5月のFIMの素晴らしかったゴブリン・リバースのCD-DVD-LP(ライブ)。ジョー・ヴェスコヴィに捧げたトリップのアルバム(スタジオとライブ)、ザ・ブラックのジョー・ハッセルヴァンダーの新譜「Ancient Rocks」が控えています。そしてUKのダークとドゥームの中間のバンド、まだ名前は明かせませんが。ホークウィンドのニック・ターナー、クロムのヘリオス・クリードとコンセプトアルバムをリリース予定です。あとはイル・テンピオ・デレ・クレシードレの新作はアコースティック中心でかなり新しいことをする予定です。どうぞウェブサイトをご覧になり、Facebookで私たちをフォローしてください。

https://www.facebook.com/pages/BLACK-WIDOW-RECORDS/122504224430668?fref=ts

Original article: http://www.estatica.it/it/letture/articolo/intervista-a-massimo-gasperini-di-black-widow

 

Translation summary: Rockprogresso


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする