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Sarastro Blake (ザラストロ・ブレイク)豪華ゲスト参加の英国的プロジェクト(1)

2013-07-14 | Sarastro Blake

New Progmantics - Sarastro Blake <ザラストロ・ブレイク>(2013 July 発売予定)とパオロ・ピグニのインタビューとバイオ

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本当に高級品ともいえるアルバムです。イタリアのコモ出身のミュージシャンによるプロジェクトSarastro Blake(ザラストロ・ブレイク)は、超豪華なゲストが参加しています。

さらっと聞き流すタイプの音ではありません。演奏テクニックに加え、かなりの解釈の力が必要です。このアルバムはプログレッシブとロマンティックという概念を、過去の名作の上に現代的要素を積み重ねて構築されています。感動的な響きです。Sarastro Blake(ザラストロ・ブレイク)は絵画や文学をモチーフにしています。類まれなる美しさの11曲は音楽と絵画、文学の3本柱で成り立っています。面白いのは、曲の雰囲気が夢見るような場合は、歌詞はフレデリック・レイトンのFlaming June(燃え立つ6月)のジャケットが示すように、相対的な概念、つまり善と悪の共存、精神性と物質主義を配しています。

超豪華なゲストが参加しています。

リック・ウェイクマン、リチャード・シンクレア、ディヴィッド・ペイトン、ディヴィッド・ローソン、ニック・マグナス、アマンダ・リーマン、ビリー・シャーウッド 

Sarastro Blake - New Progmantics (2013 Preview)

このプロジェクトの主宰者パオロ・ピグニが言うには、豪華ゲストの参加は限界があるものの、その集合力はとてつもない貢献である、ということです。この高級品の音楽は、ゲストの名前を見た以上の期待に応えてくれています。すぐにお聞きください。

プロジェクトSarastro Blakeのオフィシャルサイトはこちらです。 http://www.sarastroblake.com/

 

パオロ・ピグニ インタビュー Paolo Pigni Interview

インタビュー:Athos Enrile (MAT2020)

Q: ザラストロ・ブレイク(Sarastro Blake)はどのように結成されたのですか。

P: 2011年の終わりに北イタリアのコモでできたんだ。当時僕はMogador(モガドール)の3枚目のアルバムの曲づくりやレコーディングをしてたんだ。でも、当時のMogadorの残りの2人(ルカとリチャード)は、僕なしでMogadorを続けると宣言されてしまったんだ。で、まもなく、ルカとリチャードはやはりせっかく作った曲をプロデュースして形にしたいと、結局リチャードとルカでまた活動を始めたんだ。

Q: まるでバンドというよりは、1人とゲストという感じですかね。

P:ああ、基本は僕とルカだ。2人で曲づくり、アレンジ、録音などを行ったよ。でも、ドラマーのミルコ・ソンチーニ、セレーナ・ボッシ、マルコ・カレンツィオなどの貢献も大きかったよ。リチャードもコーラスで参加したし。特にセレーナのソロの歌はいいよ。あと、忘れちゃいけない、ヴァイオリンで参加したフィリッポ・ペドレッティだ!このミュージシャンがコアになって、豪華なゲストが参加できたという感じかな。もう単なるカメオ参加じゃなくて、もう本当に曲をシェアしたよ。それぞれのクリエイティヴィティを存分に貢献してくださった。まるで、このバンドの一員であるかというくらい、尽力してくださった。

本当に、ただ、スコアどおり、演奏して終わり!じゃなかったんだ。例えば、ニック・マグナス。彼はThe Lady of Shallott(シャロットの女)のキーボードパートをすべてアレンジして演奏してくれたんだ。もうアラン・パーソンズ・プロジェクトの集大成のインスピレーションとメソッドが投入されたって感じだね。もう一種のミュージカル・プロジェクトだよ。

Q:  ザラストロ・ブレイクはなんと形容すればいいでしょうかね。

P: 音楽の定義づけはいつも難しいよ。60年代、70年代のいわゆるプログレでは、ミュージシャンは性別関係なく曲を創造するのが目的だった。曲数ではなく、どれだけスピリットが曲に込められているかが重要だった。今のプログレはもうムーディ・ブルースからジェントル・ジャイアントまで、メロディとハーモニーの洪水という感じかな。

Q:  ザラストロ・ブレイクSarastro Blakeの新譜New Progmanticsでは実に多くの豪華ゲストが参加しています。その経緯を教えていただけますか。

P: 最初からこんな豪華なゲストが参加することは想定していなかったんだ。アルバムの進行と並行して、素晴らしいミュージシャンが集まってきたという感じなんだ。

まずニック・マグナスに連絡を取った。僕はハケットの初期の作品が大好きで、ずっとThe Lady of Shallott(シャロットの女)は同じロマンティックなテーマにしようと思ってた。これは歌詞、音楽の面で、ジェネシスのファーストに通じるものがあるんだ。

だから、ニックが曲を聞きたいと申し出たときはもう嬉しかったよ。でも、それだけじゃなくて、もうニックからキーボードを全部演奏するとオファーされて、舞い上がったよ。他のゲストも似たような感じだった。とにかく、自分の作品の良さを人から確認されたって感じだったんだ。その後、他のゲストも同じような経緯で参加したよ。ここに甘んじるつもりはないけれど、オフィシャルサイトのメイキングのページを読んでもらうと、興味深いと思うよ。(日本語訳近日中掲載予定)

Q: アルバムが伝えたいことをお話いただけますか。テーマ、意味、音楽のゴールとか。

P:このアルバムには閃きを与えてくれる詩、そこそこ有名な画家の作品、あと自分が2010年にに出版した詩集から作った「オペラ」が含まれているんだ。

このアルバムには決定的にロマンティックの要素、そして聖なるものとそれを冒涜する要素が散りばめられているんだ。「聖なる女性」はアルバム全体に渡り登場する。ジャケットには英国絵画の名作「燃え立つ6月」という美しい絵をモチーフに選んだのもぴったりだ。同名の曲もはいってるよ。モデルは有名なイギリス人のモデルで、撮影したのは、やはり有名な英国俳優のChristopher Colquhounだ。このイメージは女性の中の天使性と悪魔性、精神性と物質性をうまく同時にとらえているかと思うよ。

 このプロジェクトでのライブはどうかって?今のところはライブの計画も予定もなく、アルバムオンリーだね。この豪華で多忙な参加メンバーだと、まず実現は天文学的に難しいよね。

僕は個人的には、すごくライブで演奏したいんだ。ここ数年、別のプロジェクトでケルティック・ハープ・オーケストラで演奏してたんだ。この人たちはすごく自然に興味があり、すごくクリエイティブなんだ。だから、ここでも新譜を作りたいと思ってる。

Q: 往年のプログレがニッチ市場として、70年代のテイストを継続すると思いますか。

P: 個人的には今はちょっと悪評もあると思うよ。過去の栄光に基づいた近年の再結成と、再発の嵐をごらんよ。

残念なことに僕たちは今、大きな危機と無秩序の時代にいる。手放しに過去を礼賛するリスクや、プログレのユニークさを単純に絶賛するのはねぇ。でも、新しいバンドが美しいリフや、すごいテクニックがあるのはわかる。でも、曲がね。曲はどこ?って感じなんだ。

それに、何よりも、感情やパトスはどこにいったんだい? Firth of Fifthや And You and Iのレベルの曲はないのかい?で、僕もちょっと年よりかなと思うんだけれど、でも、今の風潮はより速く引くこと、より多くの音符を弾くことみたいだね。ピンク・フロイドのまったり感やエアリーな感じもまた残念だと思ってるんだ。おそらくもう空間をとらえるよりも、今はアートのためのアートみたいな感じで、魂いれずって感じがするんだ。売らんがためのバンドは本当にそうだよ。

Q: ザラストロ・ブレイクの近い将来はいかがですか。

P:いい目的でアルバムを作っているから、それを正直にわかってくれる人たちと分かち合いたいね。ハートがあるし、そこからポジティブな感情が芽生え、それが魂の呼吸となるんだ。これは時代や場所と問わず、どんなアーティストの大きな望みだと思うよ。

まあ後世の人が決めることだけれど、僕たちはきっと年老いて亡くなるか、新しいProgmantics (ロマンティッprog+romantic)として生まれ変わるかだね。ユートピアという希望でね。大切なのは、行動を起こして、印を刻み、石を投げるか、瓶の中にメッセージをいれるってことだよ。

rockprogresso 追加インタビュー:

Q:あなたはイタリア人ですが、なぜここまでイギリス人なのでしょうか。いつから、自分の中の「イギリス人」が目覚めたのですか。

P:僕の中のイギリス人は大人になってからだけれど、実は学校で英語の授業で、先生が僕のブリティッシュな発音に驚愕したんだよ。もう当時からイギリス的なものすべてに魅力を感じてた。なんでだかわからないけどね。でも、こどものころからイギリス音楽に親しんでいたし、ビートルズ、ビージーズ、ローリング・ストーンズなどね。3,4歳からかな。だから、耳と脳が鍛えられたんだと思う。10代の頃にはイギリス文学を勉強して、ワーズワースやバイロンなどを味わったよ。思うに、イタリアとイギリスは密接な関係にあるんだ。ジェネシスのナーサリークライムがイタリアで71年に爆発的ヒットになったのも不思議じゃないんだよ。

Q:バンド名の由来はなんですか。

P:Sarastroのザラストロはモーツァルトのオペラ魔笛の登場人物だよ。ちょっと怪しい人物だけどね。Blakeは詩人のウィリアム・ブレイクから。この名前は音楽のコンセプトをよく表現しているし、響きもいいと思ったんだ。

Q:曲はあなたひとりで書いているのですか。

P:うん、そうだよ。でも、ルカもアレンジやプロデュースですごい協力してるよ。

Q:ライブの予定はありますか。

P:当分は超忙しいからないね。いつかはあるかも、かもよ。できれば、モガドールIIの頃のように、またルカとリチャードと曲が作れればと思ってる。

 Q:今回のアルバムの曲は、本当はモガドールの3枚目のために作られていたのですよね。

P:そうなんだ。。。でも、モガドールは一旦はルカとリチャードで進めて行くことになったんだ。まあ、全員音楽的にはつながっていたし、そこでやめてしまうのも、なんだかなぁ、とは思っているんだ。別に喧嘩してやめたわけじゃないからね。

オーディオ・サンプル:http://www.sarastroblake.com/media.htm

Tracklist:

01 - The Lady Of Shalott (ft. Nick Magnus & Philip Pedretti)

02 - Clare's Song

03 - Scotland The Place (ft. Dave Lawson)

04 - Sonnet 116 (ft. Serena Bossi)

05 - Stanzas For Music (ft. Rick Wakeman & David Paton)

06 - Prelude To The Highlands

07 - My Hearth's In The Highlands (ft. Amanda Lehmann)

08 - Remember (ft. Richard Sinclair)

09 - Flaming June (ft. Billy Sherwood)

10 - Beyond

11 - Solitary Bench ( Remastered Version )

 

Line up

Paulo Pigni (formerly Mogador, Celtic Harp Orchestra): vocals. Acoustic guitar, bass, piano

Luka Briccola (Mogador, TREWA, Celtic Harp Orchestra): guitars, keyboards, bass, flute, percussion, orchestration

Mirko Soncini : drums

Richard Allen (Mogador), Marco Carenzio, Serena Bossi: additional vocals

 

with

Rick Wakeman (Yes)

Richard Sinclair (Caravan)

David Paton (Alan Parsons Project, Camel Fish)

David Lawson (Greenslade)

Nick Magnus (Steve Hackett)

Amanda Lehmann (Steve Hackett)

Bill Sherwood (Yes, Toto, Circa)

 

Biography of Paolo Pigni (パオロ・ピグニ バイオ)

僕は1974年にギターを習い始めた。最初はプロの先生で、その人はイタリアのニュー・トロールズと関わっていて、わりと成功していた。僕はその後イエスに出会って、ベースに転向して、最初のバンドBlack Outに加入した。

80年代半ばには自分の曲のデモを制作。最初のソロ・アルバムのプロデューサーはティツィアーノ・カンタトーレで、タイトル名はLonely Days。ギタリストのリッカルド・ザッパとセッションメンで制作。

90年代にはソロ・アルバムを発表。The Barrett of The Drakeというタイトルで、僕はすべてのパートを自分で演奏した。

2000年にはケルティック・ハープ・オーケストラでベースを弾き始めた。ライブ中心のグループでアルバムも出した。そこで、のちにMogadorとなるルカ・ブリッコラと出会った。

2008年にMogadorに誘われた。2009年にはファーストを出して、翌年には成功したAll I Am Is Of My Own Makingを発表した。それから僕はソロでSarastro Blake(SBザラストロ・ブレイク)を2011年の秋からスタートした。もうフル・アルバムにいれるに余るくらいの曲はたまっていたんだ。MogadorのルカはSBでアレンジャー、プロデューサー、プレイヤーとして協力してくれた。

僕はこれまでのようなソロを作りたくはなかった。コラボがメインで、世界中から素晴らしいミュージシャンを招待したかった。そこで、インターネットをフルに活用したかったんだ。この方針に沿って、Sarastro Blake(ザラストロ・ブレイク)というペン・ネームを使うことにしたんだ。この名前はあまり正体がはっきりしないし、すぐには誰だかわからないよね。音楽のブランド・ネームとして有名に名前になってくれればいいんだけど。

2012年1月は、クルーズ船のコスタ・コルディア号が地中海に沈没した日なんだけど。僕はまずアコースティックで最初のトラックをレコーディングし始めた。次に他の楽器もレコーディングした。当時、なんとビージ―ズの'Odessa'が脳内にあったんだ!今から思い起こすとね。

間もなくして、真剣にゲスト・ミュージシャンのことを考え始めたんだ。僕にとっては曲に適したスペシャル・ゲストがいることがすごく重要だった。しかも、参加したゲストは曲に自分の音楽性が合って、何か特別なものを貢献できているということが重要だったんだ。結局、自分たちの才能を僕の曲に注ぎ込んでくれる多くのゲストにお願いすることができた。みんな自分の解釈で僕の曲に取り組んでくれてたんだ。

★★★ (2)に続きます ★★★

 

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