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パトリツィオ・ファリゼッリおじさんのピアノでミュージシャンになった
そうです。RAI(伊公共放送)のこども番組L'albero Azzurro(青い木)の記念すべき、パトリツィオ・ファリゼッリの出演第一回のビデオです。
3:20あたりからご覧ください。
ビッグ・バードもどきの鳥ドドに、楽しく、しかし、かなりきちんと音楽の手ほどきをするファリゼッリおじさん。第一回目はリズムのてほどきです。
ピアノの演奏からして、十分な贅沢感いっぱいです。
そして、ファリゼッリおじさんはこの番組の音楽を手掛けていたのですが、この回から本人が音楽の先生として出演したのです。
93年当時、この番組を見て、ファリゼッリおじさんのおかげで音楽が大好きになり、現在プログレ・ミュージシャンに育った若者が沢山います。
若手プログレ・ミュージシャンが育つべく土壌と文化があったのですね。素晴らしい。
Il Gioco dello stacco - Presentazione del Maestro Fariselli - L'albero Azzurro
もうひとつ、ストラートスについてのファリゼッリの回答が印象的な部分を。
質問:ストラートスと同程度の能力を持った他のイタリア人シンガーはいましたか。<訳注:ストラートスはエジプト生まれのギリシャ人>
ファリゼッリ:
もう能力とか、きれいな声や歌唱力とかの問題じゃないんだ。考える頭が大切なんだ。アイデアを駆使できる頭の能力が問題なんだ。
ストラートスは小さな遺産を沢山残していった。それが何かは聞かないでくれよ(笑)。彼の遺産は今でも生きていて、彼の残した道は世界中のシンガーが後を歩いている。彼のテクニックは当時すでに革命的だったのが、今の若いシンガーにとっては、基点となってるんだ。
(2010年4月、ニューヨーク, Arts & Culture Interviewより)