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鍼灸師してます(3)

2006年05月23日 06時11分42秒 | 鍼灸
 今日は、「ビクトリアデイ」といって、カナダの祝日だったのですが、
患者さんの要求で、2時間だけ出勤してきました

 この患者さんは、妊娠5週目で、左腕の肩から肘にかけて、痛みで夜まともに
眠れていないのです

 初診が先週の金曜日。今回で3回目の治療ですが、治療した日は痛みが軽減するが、それ以降は同じということでした。

 まず疑ったのが、「腱鞘炎」妊娠中の患者さんによく見られる疾患の1つです。
 
 妊娠中、女性ホルモンの1つである、エストロゲン。これが減少します
エストロゲンには、コラーゲン繊維を柔らかく保つという働きがあって、
もちろん、腱鞘というのはコラーゲンですから、腱鞘が硬くなってしまうということです。
※これは、更年期の女性にも当てはまります。

もう一つ、エストロゲンが減少すると、体の中で、サイトカインという痛み発痛物質が作られ、腱鞘を治しなさいとサインをだすのですが、ホルモンバランスがとれていないため、痛みばかりが目立つというシステムです。

 彼女の場合、肩から肘ということなので、繊維筋痛症であるという疑いもあります。とにかく、鍼灸治療といっても、妊娠初期なので、鍼はなるべく、本数をおさえて、ここはお灸に頼りましょう。
でも、腱鞘炎ということは熱をもっているので、あまり暖めるのもいい方法ではないだろうし・・。今は、オイルを使って、筋肉をほぐすこと。首のはりをとること。テーピング固定で、無理に動かさないようにすること!
これを重点において治療しています。

 重い荷物を運んだり、ゴルフをする人にも多い腱鞘炎ですが、ホルモンもとても関係しているのです

 見た目からは判断できない症状、特にホルモンバランスについては、人にわかってもらえず、精神的にも苦痛となる疾患なので、
そういう事にも目を配らせれるよう。
体の中から、治療できる。そういう施術者になりたいです


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4 コメント

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四十肩…? (ヒラリン)
2006-05-23 16:45:20
四十肩がこの現象ですか?



エストロゲン欲しいナァー



おばちゃんの体にはエストロゲンでは間に合わんかなぁー
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そうです。 (さくら)
2006-05-24 00:05:24
 四十肩、(肩関節周囲炎)も、ホルモンのバランスによって、ひきおこされます。

なので、更年期の女性の多い疾患なんです。



 もちろん男性も更年期があって、50代60代に発症する人が多いです。



 エストロゲンを注入するという方法も本当にあるんですよ!!「レミフェミン」という

天然薬もでているし・・・。だけど、食生活でもできること!!



 エストロゲンとよく似た性質をもっているのが、「イソフラボン」

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Unknown (さくら)
2006-05-24 00:07:35
大豆に含まれている、イソフラボンです!!

毎日、納豆か豆腐、豆乳など、1日1回でもいいので、大豆が多く含まれる食品をとうるようにしてください。。。

私は東洋医学の施術者なので、薬より、

こういった治療をお願いしたいです。
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こんにちは (頑爺)
2006-05-27 07:02:10
どうも、はじめまして、なんちゃってPT&鍼灸学生の頑爺です。

PT的には腱鞘炎の類はメカニカルな歪と考えます。要はオーバーユース。

この場合、障害部位以外の場所にも問題があることが多いので、体の使い方をマクロでみて行く必要はありそうです。

各関節の可動域、主動筋-拮抗筋のインバランス。

知覚障害があるようなら髓節の問題かどうか。胸郭出口症候群でもおこりますし。

夜間痛なら末梢循環障害の可能性も。

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