さくらのスペース

潰瘍性大腸炎の子供とジジババの介護の日記

宮永和夫先生

2009年08月04日 20時09分25秒 | 病気
若年性認知症

http://www.normaland.jp/health/002.html

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40、50代襲う『ピック病』
脳が委縮
 認知症はお年寄りの病気と思いがちだが、四十、五十歳代でも発症する。こうした若年期の認知症の一つが「ピック病」だ。もの忘れなどの症状が初期にはあまり見られず、怒りっぽくなるなどの性格変化や理解不能な行動が現れるため、さまざまな誤解を受けやすい。働き盛りゆえに生活への影響も深刻で、周囲の正しい理解と支えが不可欠だ。 

 「万引で捕まった後にピック病だった、と分かることが珍しくない」。群馬県こころの健康センター(前橋市)所長で精神科医の宮永和夫さんは話す。

 本人も含め周囲のほとんどが病気に気付かないうちに、問題行動が大ごとを招いてしまうのだ。逮捕・失業といった事態になって、一家の生活を揺さぶってしまう場合もある。

 ピック病は、認知症の代表格・アルツハイマー病と同じく、脳が委縮する病気。アルツハイマー病が側頭葉と頭頂葉に障害が現れるのに対し、前頭葉を中心に侵される。タウと呼ばれる異常タンパク質が神経細胞内に沈着し、毒性により神経細胞が死滅させられ、言語機能などが失われていく。頻度はアルツハイマー病の十-十五分の一と少ないが、初老期では認知症の約三分の一を占めるともいわれる。

 認知症は一般に、物忘れなど記憶力が低下する。しかし、ピック病の初期症状では万引や盗みをしたり、他人が困ることを言うなどの異常行動がみられる。次第に言葉が出なくなり記憶障害も現れるが、初期症状の違いから認知症と気付かれにくい。

 磁気共鳴画像装置(MRI)などで検査すれば鑑別はできるものの、記憶力の低下を調べる一般的な認知症の簡易テストでは、正常に出てしまうことが多く、精神的な疾患と間違われたりもする。

 人間関係のトラブルにもつながりやすい。他人を気遣わず無遠慮。悪意がないため反省もしない。それが病気によるものだと知らなければ、周囲は反感を抱いてしまう。

 宮永さんは「『わが道を行く』傾向が強く、欲望を抑えられないまま行動してしまうのが、この病気の特徴。周囲の理解が欠かせない」と強調した。

 根治的な治療方法はなく、精神症状を抑える抗うつ薬や向精神薬などの投薬と、介護が中心になる。

 患者は、毎日同じ喫茶店に行く、決まった時間帯に同じコースを通って散歩をするなど、一定のパターンを持つ傾向がある。アルツハイマー病のように迷子になることはない。そうしたパターンを理解し、本人の安心できる形を尊重したり、先の見通しが立つように説明することが、介護のうえで大切だ。本人が精神的に安定した日々を維持できるようになれば、介護負担も軽減できるという。

■ピック病を疑うチェックリスト

 =40-70歳代で3項目以上該当したら要注意

<1>状況に合わない行動

 身勝手な行為、状況に不適切な悪ふざけなど

<2>意欲減退

 原因不明の引きこもりや、何もしない状態が続く

<3>無関心

 自己の服装や衛生状態に無関心で不潔になる。周囲の出来事にも興味を示さない

<4>逸脱行為

 万引などの軽犯罪を繰り返す。反省しない

<5>時刻表的行動

 散歩などを決まった時間に行う。止めると怒る

<6>食物へのこだわり

 毎日同じもの(特に甘いもの)しか食べない。際限なく食べる場合も

<7>常同言語、反響言語

 同じ言葉を際限なく繰り返したり、他人の言葉をおうむ返しする。制止しても一時的に止まるだけ

<8>し好の変化

 食物のし好が変わる。アルコールやたばこは、大量摂取するようになる

<9>発語障害、意味障害

 無口になる。はさみ、めがねなどの品物を見せても言葉の意味や使い方も分からなくなる

<10>記憶や見当識は保持される

 最近の出来事など、短期記憶は保たれる。日時も間違えないし、道にも迷わない

 

あるホームページにでていましたので

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