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ゲキ×シネ 蛮幽鬼

2010年11月17日 | 一言映画群&おしばい(ゲキシネ)
これが山形で初めてのゲキ×シネではなかったのですが、お値段もちょっと高いことから、躊躇しておりました。でも、3時間15分。。。二本見たと思えば、おんなじか、と思って鑑賞することに。

これが時間あるときじゃなかったら、行かなかったと思うんですが、今週はちいとばかり時間をもて余しておりまして、マチャト君を拝みに行こうと!

なんせ田舎もんなもんで、いまいち舞台を見たことがない・・・。東京あたりで学生生活を送ると、アングラだろうが、どっかの大学の舞台だろうが、いろんな供給源があると思うのですが、こればっかりはあたしの守備範囲外です。

舞台のすごさはそれなりに把握しているつもりですが、語れないんだなあ・・。でも、その迫力の舞台をスクリーンで見れるという新しい手法に感謝です。

話はデュマの『巌窟王』!。それを日本とおぼしき蓬莱の国から勉強のために唐とおぼしき加拿の国にやってきた若き書生たちに置き換え、彼らの中の出世と欲が一人の男を追い落とし、復讐の鬼にしてしまった・・・、というもの。

話に目新しいものはないが、演じるのが舞台出身の上川さんに、マチャト君とくれば、これは垂涎!脇を固める人たちも濃ゆい人たち勢ぞろいで、全編圧巻。きっと舞台だったら遠目にしか見えないんだろうなあ・・・という役者の表情から、汗の滴りおちるところまで、しっかと見えます。

舞台は、見ている観客とのやりとりがあって成り立つものだと思う。別に観客に何かを投げかけ、そのキャッチボールというわけではなく、舞台の緊張感が観客に伝わって、見る方の気持ちが役者にびんびんと伝わっていく。その張りつめたような一種の勝負の場なんだと思う。

舞台をそのままスクリーンに移して、われわれはそれを一方的にか見れないのがもどかしい。あーー、出来ればかぶりつきで舞台を臨むように見て、ほとばしる汗でも浴びたい(?)くらいなのだが、そうもいかないので、がまん、がまん。

いや、がまんなんて失礼な話で、見れるということに感謝せねば。

いつも映画とか、ドラマでしかお目にかかることのできない役者さんの真の表情を見た気がした。濃い化粧で、大仰な演技なのに、こっちの方が生の人柄が見えてくる。

うーん、いいですねえ、マチャト君!!またまた萌えてしまいましたが、貼り付いたような笑顔がキモなわけで、あの笑顔の裏に隠された大きなもの・・みたいなもんがぴったり。そしてさすがに舞台の役者さんだけあって、映えます。

そしてあたしが一番すんげえーーと再認識したのが、あの早乙女太一君!!!すごい。半端じゃない。踊りの基礎がそうさせてるのか、殺陣の本当に見事なこと!!剣さばきの見事さに、体のキレ、時折入る中国武術の技の数々。若いだけあって、ほんとにキレキレ。真面目にお見それしました。すごい!!

ちょっと出演者、死にすぎじゃないの・・というくらいに総ざらえだったのが、気になったが、見ごたえは十分。ただ観客が少なかったもので、なんだか寂しい限り。こういうのは満員の観客で見るべきもんなんだろうなぁ。

◎◎◎◎●

「ゲキ×シネ 蛮幽鬼」

監督 渡部武彦
演出 いのうえひでのり
出演 上川隆也 稲森いずみ 早乙女太一 橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと 山内圭哉 山本亨 千葉哲也 堺雅人

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4 コメント

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Unknown (KLY)
2010-11-18 23:04:04
これはもう大興奮でした。ゲキ×シネは大好きなんですが、古田さんが出演しないとあって、若干の不安があったんです。でも上川さん素晴らしいじゃな~い!
早乙女君の殺陣の美しいことといったらもう!「流れるような」って言うのはあんな動きを言うんだろうなぁと見とれました。
橋本じゅんさんが過労と重傷の腰痛で舞台をお休みされているそうです。ゆっくり治療してまた私たちを楽しませて欲しいです。
>KLYさま (sakurai)
2010-11-19 17:41:50
やっと見ることが出来ました!
古田さんだと迫力あるでしょうねええ。
上川さん!さすがでした。
「大地の子」で初めてお目目にかかってから、この人はなかなかの役者だなあと思ってましたが、やっぱ舞台だと映えます。
そして、うちのマチャト君ですから。
あの例の笑顔はピッタリでしたねえ。
で、何といってもすごいのは早乙女君でした。
見事、素晴らしい、見惚れました。
あのクマの人ですね。存在感たっぷりでしたから、ぜひとも元気に復活していただきたいです。
ゲキ×シネは観てませんが… (ナドレック)
2010-11-30 19:58:27
>舞台は、見ている観客とのやりとりがあって成り立つものだと思う。

おっしゃるとおり!
その意味では、ゲキ×シネは微妙な企画だと思います。
ただ、私は『蛮幽鬼』をナマで観ましたが、三階B席という厳しい場所で、古い作りの新橋演舞場だと役者さんがよく見えないんですね。
そういう支障が生じないのはゲキ×シネのメリットかと思います。
>ナドレックさま (sakurai)
2010-12-01 07:46:25
舞台に立ったことはありませんが、観客が一緒になって舞台を作り上げていく!というのはわかりますわ。
なもんで、スクリーンで見てると、寂しさと、あっちの世界でやってるもんを見せられてる・・・という思いが募ってきました。
それでも超アップの表情は、ものすごい迫力で、生で見れないあたしたちは、僥倖!と思うべきなんでしょうね。

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