迷宮映画館

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デス・ノート 前編

2006年07月14日 | た行 日本映画
映画館は早くも夏休みモードに突入。ミニシアター系の上映が一気になくなり、大作、アニメ、連作ものがずらり、となってしまいました・・・。
見るもんがない。見事にないです。これは『デス・ノート』でも見るしかありません。シアターの中は、少数の大人ばっかり。無論ウィーク・デーだったので、当然なのですが、うーん、間違ってもこんな映画は選択しないだろうな・・・と思われるような年配の方やら、中年の方やらも見受けられます。かく言う私もその中年のおばさんですが。たぶん、選択の理由は私と同じだったのでは、と推察します。

映画を見る前に、なるべく先入観は持たない。前知識は入れない。期待感は持たない。そう自戒して見るようにしているのですが、それもなかなか難しい昨今。なので、最近は前情報も期待度もその映画の評価の一つになるのでは、という観点で見ています。見る前からの総合評価とでも言いましょうか・・・。

そんな中で、一切期待も持たず、というよりも何も知らない。予告を1,2回見たきり。「へーー、日本で初の前編、後編映画にすんのね~」くらいの感覚で見たのが本作でございます。さてさて、これが吉と出るか、凶と出るか・・・。

結論、吉でした。プロットがきちんとしている。さすが、ベストセラーとなった原作です。前の回にも書きましたが、日本の漫画のレベルは超高!ですから。下手な小説より、よっぽど面白くて、完成度が高いです。安っぽい、とってつけたような名前にだけは閉口しましたが、後はなかなかなんじゃないっすか。

暇をもてあました死神が落とした一冊のノート。そのノートに書き込むと書いたとおりに人が死ぬ。そのノートを拾ったのは、法に限界を感じていた将来法曹界で生きようとしていた天才、夜神月。どこまでも続くつかみきれない犯罪に法の限界を感じていた青年は、ノートに名前を書いて、正義の鉄槌を下す。世の人々は彼を救世主と持ち上げ、正当化する。しかし、官憲はそうは行かない。これは大量殺人事件だ。

悪人に裁きを下していた月は、自分に差し伸べられてくる官憲の手に今度は死をもたらす。自分に目をそらさせるために、時折悪人はやっつけるが、ターゲットは明らかに自分に向けられた官憲に変わる。あっという間に月が容疑者として目をつけるFBIの眼力には少々納得いきませんが、犯人を見つけようとする『L』との対決は、なかなかのやり取りです。

悪人に裁きを下して、自分が正義の判断者になっていたはずなのに、やはり殺人は殺人に過ぎない。罪を隠すために罪を重ねる。だんだんと陳腐な殺人者になっていってしまうあたりがいかにも人間らしいといってしまえば、人間ですな。

ということで子供だましに終わっていない、納得行く経過説明がいいです。半端でない描き方が好感度を上げてます。脇役陣もなかなか。Lの松山ケンイチ君がシュール!!グです。そして鹿賀丈史が秀逸でしたが、楽しめました。なんだか、何も考えずに、純粋に映画を楽しんで見たのって久しぶり。

『デス・ノート 前編』
監督 金子修介
出演 藤原竜也 松山ケンイチ 瀬戸朝香 香椎由宇 細川茂樹 戸田恵梨香 藤村俊二 鹿賀丈史

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6 コメント

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いまや (カオリ)
2006-08-20 23:15:00
漫画のほうが、勢いがあるのかな、などと。漫画だから・・・なんて躊躇してると、ものすごくもったいないことになるような気すらします。・・・かく言う私も漫画世代でして。

しかし、「文字の力」、これもおっしゃるとおり非常に大きなものだと思いますよ。こういうブログだって・・・やっぱり文字じゃないですか。文字でどれだけ伝えられるかなんですよね~。

公の場に自分の文章がUPされる。そこまで意識して書いてる人は少ないのかもしれませんが・・・。



あ、すみません、この作品、後編はとにかく期待大です!!
公言してますが (sakurai)
2006-08-21 11:37:32
うちにある漫画の数・・・・凄いですよ。天文学的数字です。今ある日本の漫画文化を築いたのが、私の敬愛する手塚治虫氏の功績だと信じておりますが、漫画大好きです。大学の時、心理学のレポート、『ブラックジャック』で出しました。評価は覚えてない。

漫画万歳です。んでもって、活字も万歳。

そうすると、その根っこにある漫画やら活字やらを、映画にする、そのことはいいことだと思うのですが、安易すぎやしないかと感じる昨今です。

作り手の意識なんでしょうけどね。



『花田少年史』見てきたとき、後編の予告やってましたが、ホホホ、でした。乞うご期待。
先日 (カオリ)
2006-08-21 20:35:03
東京から帰省したうちの弟が買って来た「少年ジャンプ」が家にあったんで、ついつい読んでしまいました・・・「デスノート」・・・しかし内容ははるか先を行ってるのでわかりませんでした(ほっ)



天文学的数字ですか・・・素晴らしいですねぇ。わくわくします。「ブラックジャック」は私も文庫本ですが持っていますよ。それでレポートとはすごいですね。私は卒論の「悔悛のマグダラのマリア」しか覚えてませんです。(それだけは手元にあるからですね笑)

まったくもう (sakurai)
2006-08-22 14:19:59
のうちの高校生は、毎週ジャンプの立ち読みは欠かせません。まったくです。立ち読みできないときは買っちゃうもんで、ガンガンにジャンプにたまる、たまる。

でもね、最近年取って感じたのが、絵と文と両方見るのって結構体力がいるんだということに気がついたのです。目がついていかないのよ。漫画読むのも体力と若さがいるんだということが分かりました。



教養の時のレポートだったのですが、幼少期の体験とその後の影響みたいな感じの中身だったような気がする。って言っても四半世紀も前のことですので、遠い、遠い昔の話になってしまいました。

『花田少年史』もなかなかいけてましたので、どうぞ。
確かALWAYS (カオリ)
2006-08-23 00:19:29
「花田少年史」オススメですか。私は「RENT」も見たいのですが、仕事で今日も行けず・・・無念。

しかも明日から金曜まで東京出張なんで今週の映画鑑賞は無理のようです。

映画(とモンテ)だけで過ごせる夢のような生活がしたいと思う今日このごろ・・・







Alwaysも (sakurai)
2006-08-23 08:03:05
よかったけど、『食いたん』のイメージが強い健ちゃんです。うちの長男と同じ年なんですよ。うーん、働く小学生だ・・・。無理してでも、という訳ではありませんが、『レント』は必見でしょう。

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