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阪急電車 片道15分の奇跡

2011年06月29日 | は行 日本映画
阪急電車、残念ながら乗ったことはありません。阪神電鉄は、甲子園球場に行った時に絶対に乗るぞ!と乗りましたが、派手じゃない。地元にしっとり溶け込んで、ちょっとレトロな雰囲気を漂わせる片道15分の電車の様子。

いろいろいましたね。電車の中のことだけだったら、片道15分で、往復30分!どんな映画になるんだろう?と思っていたのですが、電車の中だけではさすがになく、さまざまな人たちの人生模様が見えました。

婚約者を寝盗られたOL。いますわな。でも、バリバリ仕事できそうで、聡明そうな女性が、あんな男にくっついているってのが不思議。究極の復讐ってのをやっちゃいますが、自分がみじめになっただけ・・・という気もするなあ。まあ、んなことしなくても、あのカップルは心から幸せになれるんでしょうかね。

超違和感ありありの様子で、電車に乗ってるときに、話を聞いてくれたおばあちゃんと孫の二人。このばあちゃん役の宮本信子さんがベストマッチ。もっと説教婆になってくれてもよかったなあ。

その様子を見ていたカップルは見た目だけはいい男だけど、中身はすかすかな乱暴男。女性としては、連れて歩きたい彼氏だろうけど、んな男はさっさと見切りをつけた方が身のためです。でも、ああいう大いなる勘違い男がいっぱいいて、今も起こるストーカーまがいの事件になるんだろうなあ・・と思ったら、ちょっと怖い。

そこに乗りこんできたのが、とにかくやかましい関西のおばちゃんたち。ランチに5000円って、一体いくら?みたいな。圧倒的圧力に押されて、ついついひっぱりまわされる中年女性。断れず、ランチ会に一緒に行くのですが、あれが一番違和感あったかも。ああいう人は、あんなおばちゃんたちには根本的に合わないっしょ。自然、離れると思うなあ。

関西大学に入りたい女子高校生と、大学生のカップルも加わって、いろんな人間模様がありましたが、動いている電車の様子と相まって、次々と流れて行く人生がうまく映されていたんではないでしょうか。いっぱい映したいというちょっと欲張った感じが、全体を少々薄目にしてしまい、もうちょっとどっかに焦点絞って、濃くしてもよかったかなあというのもありましたが、全体的に見た後、ニコッと映画館を出ることが出来ました。

拍手は、電車の全体から起こしてほしかったなあ。そのくらいの鉄槌があのおばちゃんたちには必要っすよ。勝地君、いいなああ。

田舎は電車網が発達せず、車ばっかで、電車に乗って、いろんなもんが見てみたいなあと言う気になりました。学生の時、友人と山手線に乗って、方言出しまくりの喋りまくり。そしたら、前の席に座ってた男の子が顔をあげてこっちを見て、知り合いだったことが判明。普通だったら、乗り合わせた人の顔は見ないようにするんでしょうが、聞きなれた方言につい顔をあげたら、同郷の知り合いだったと。んなことを思い出しました。

◎◎◎○●

「阪急電車 片道15分の奇跡」

監督 三宅喜重
出演 中谷美紀 戸田恵梨香 宮本信子 南果歩

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13 コメント

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sakuraiさん♪ (mezzotint)
2011-06-29 10:32:43
馴染みのある電車なんですが、、、。
映画観ていません(笑)
こちらでは、私鉄では京阪電車とこの阪急電車が京阪神のアクセスに利用されている主な
交通なんですよ。
特に阪急は神戸まで行ってますしね。
JRよりお手頃なので、この電車利用価値は
あります。電車でのいろんな人間模様は
この映画じゃないけど、ウォッチング出来る
ので面白いですが。
Unknown (cochi)
2011-06-29 18:13:57
ご鑑賞、おめでとうございます。
なかなかローカル色豊かな映画だったでしょう。全国的視点からみれば、何でこんなにたった15分の私鉄路線が、、、と思われるところ、ごもっともですが、この今津線は、沿線に関西学院大学あり、閑静な住宅街あり、そして終点に宝塚ありと、かなりオシャレ阪急イメージの濃い路線なんです。
お話はかなりベタなものでしたが、俳優のみなさんそれぞれに持ち味を出して、関西弁もナチュラルで、それなりに良かったです。宮本信子お婆さん、まだまだブツブツ周りを刺激して欲しいくらいです。ちょっとお上品すぎるくらいで、そこが同じ関西私鉄の幾つかとは違うイメージでしょうか。

まぁ、とにかくsakuraiさんに、ニコッと映画館を出ていただき、阪急を生活の一部としている地元民の僕としては、まずはほっとしております。
>mezzotintさま (sakurai)
2011-06-30 21:15:14
へええ、そうなのね。
よく京都行ってたから、乗れれたかもですが、ほとんどバスに乗ってましたね、そういや。
番号書いてるバス見て、「あぁぁ、これだこれだ」と、安心して乗ってました。
これは一度行ってみないといけませんね。
物語的には、限定されたもんではなく、普遍性も感じたのですが、また地元の方が見ると、違うのではと思います。
>cochiさま (sakurai)
2011-06-30 21:20:39
ありがとうございます。
鑑賞出来ました!
土地カンが全くないんで、どこからどこに行ってるんだ?とちんぷんかんだったです。
でもなぜかいいんですよね。
大学に、ちょっといい家に、庶民的な感じに、味わい深かったです。
宮本さんは、なんだかお久しぶりにお目にかかりましたが、そこがまた情緒たっぷりで、説教が似合いすぎました。

なんでしょ、さらっと、でもほこっと、やけにいい気持ちで見終われました。
違和感が・・・ (mariyon)
2011-06-30 23:21:16
阪急電車はときたま利用しますが、この沿線は1度くらいしか利用したことありません。でも、しょっぱなの喫茶店も知っているし、原作も読んでたので、わくわくして観たんですが、ちょっと違和感ありました。
胃の調子をくずすほどストレスをためる伊藤さんもだけど、わたしは、宮本信子のおばあちゃんがだめでした。神戸の友達が言ってたけどたしかに、あのファッションはありえない。若いのに老け過ぎ。原作とおり、おばちゃん軍団をやりこめるのは、カップルでも良かったきがしました。
一度乗りに来てください! (書記長社労士)
2011-07-01 09:46:01
原作を映画観賞後読みましたが、原作の世界観をうまく作り込んであったと思いました。
潔い作り方をしているところが結果観賞後の爽快感につながったのではないかな。

ちなみに自分は阪急電鉄の子会社で働いていて
阪急電車がほぼ職場なのです。
だから思い入れがあります!
>mariyonさま (sakurai)
2011-07-04 12:02:35
あ、あの喫茶店、雰囲気ありましたね。
きっと、あの辺知ってる人には、ニマニマでしょうね。
なるほど、微妙に原作と違うのね。
まったく知らなかったんで、それなりに楽しめましたが、読みたくなりました。
>書記長社労士さま (sakurai)
2011-07-04 13:48:06
電車を舞台にした映画はいろいろありますが、さりげない市井の様子が生かされた感じの作品はあまりなかったように思えて、新鮮でした。
あの路線を知ってると、また違った感慨があるでしょうね。

阪急といえば、山田・福本・佐藤よしのり・上田監督・・・黄金時代がよぎります。9430
原作も映画も~ (cyaz)
2011-07-23 09:02:57
sakuraiさん、こんにちは^^
大学卒業までは、阪急電車のお世話になってました!
今でも年2回は京都の実家に帰ってお世話になってますよ。
今津線は3年ぐらい前に乗りました。
本当に短い区間ですが、原作を読んで、
この短い時間の中に人々の“一期一会”がうまく
織り込んでありました。
言差も映画もお気に入りの作品となりました^^
こんにちは (はらやん)
2011-07-23 14:24:17
sakuraiさん、こんにちは!

原作の方はもっと登場人物が多いんですよね。
映画として成立させるためにカットしたのですが、カットした感じがしないでうまくまとめたのが上手だなと思いました。
勝地くんたちの大学生カップルが、有川浩作品っぽくて好きです。

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