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9月のまとめ(2015年)

2015年10月11日 | 日記
あんなに暑い、暑い!と言っていたのに、いつのまにやら寒い秋風になってました。あまりの季節の激動に、体がついて行かない。

やってくる台風はどれもけた外れだし、とにかく極端な感じがします。普通でいいのに。って、この普通ってのは、何なんだろう・・・?と、ちょっと悩む。

さて、9月は何をしていたかというと、学校祭なるものがありまして、これまた半端ない忙しさ。生徒の皆さんはそれなりに働くし、スキルは持ってるし、アイデアも豊富。でも、それを活かして、表現するってのは、なかなか難しいっす。+、それなりの充実感はあったのではないでしょうか。問題は、出てくる膨大なごみですな。次の機会は、ゴミの出ない企画にしましょう、と固く誓いました。

今年の10月は、ドキュメンタリー映画祭のある年ですが、今年は少な目にしましょ。時間もエネルギーもないです。などと愚痴ってもしようがないので、9月のまとめをしちゃいます。

9月に見た映画。

①チャイルド44
  数年前にこのミス大賞をとったってんで、さっそく読んだ本が原作。いやーー、本はまじに面白かった。いかにもなソ連時代の黒歴史をうまーーく使って、残酷な犯罪が起きちゃう。で、それはこの社会主義の国家において、起きるはずがない!!としちゃうところ。3部作は、どんどんと尻つぼみになって、最後は読むのがえらく面倒くさくなってしまったけど、これは面白かった。でもって、当初から映画化の話があって、うーん、映像にするとどうなんだろ~の危惧があった。その危惧は当たった・・・って感じかな。
 
 一番気に障ったのが、ロシア語なまりっぽくしゃべる英語・・・・。そんなことする必要ないと思うのですよ。逆に嘘っぽくなること、この上ない。ロシアでは発禁らしい本だそうだが、その発禁な部分の闇の描き方が薄!一番の見せ場はそこだと思うんだけど。役者は頑張ってた。泥まみれになって体を張ってたけど、そこが見せ場になるってのは、なんか違うだろと感じた次第。普通めの話になってたけど、本はまじに面白いので、手に取ってみては!おすすめ。ただし、次回作まで。


② 悪党に粛清を
   マッツさんが西部劇?というんで、どんなシチェーションなんだろと思ってたら、なるほど、デンマークから移民してきたという設定が効いてる。まずアメリカに渡って、苦労してやっと手に入れた家と土地。家族を呼んで、さあこれから幸せに!!という時にとんでもないことが起きちゃう。家族が悪党に殺されてしまう。ここは、復讐でしょう。何をおいても復讐です。配役がとってもぴったり。兄役のミカエルさんがいいです。カントナはいつのまにやら、役者になっていたのね。さすがに華がある。


③ 神々のたそがれ
   アレクセイ・ユーリエヴィッチ・ゲルマンというロシアの最後の巨匠・・と言われてる人の奇蹟の作品、ということなのだそうで。そういう折り紙がついているのは、見ないわけにはいかないでしょう!!ということで鑑賞。ばんざいです。お手上げ。私の理解を超えます、てか、理解しようと思うこと自体が無理。きちゃない、くさい、汚物の連続。世のすべての常識を裏返す設定。それをなんらオブラートで包むことなく、おしげもなく、これでもか!!と流し込んでくる。でも、それが反吐が出るほどいやか・・・と言うと、そうでもないのが不思議です。まあ、こんな作品はめったにおめにかかることもないでしょうから、見た!ということだけでもすごい!ということにしたいと思います。


④ 真夜中のゆりかご
   きつい映画を撮らせたら、この人の右に出る人はいないと思われるスザンネ・ビア!!今回もやってくれました。うーん、こう来たか・・・。半分予想してたんだけど、当たってほしくないなあ~と思ったのが、ズドン!的中。当たっても、全然うれしくないこと、この上ない。
 幸せいっぱいの刑事夫婦の一家。やたら泣いてばっかりの赤ちゃんだけど、旦那が優しくしてくれるのが救い。一方で、ジャンキー夫婦の赤ん坊は、ほったらかしで、うんちまみれ。見るに堪えない。しかし、刑事夫婦の赤ちゃんが突然死。こっから歯車が狂っていく。絶対に死んだことを認めようとしない妻。なんとか妻の気持ちを救おうと、赤ん坊をすり替えちゃう。。。。でもでもでも・・・ということで、真実が見えてくるほどに、きつい現実が迫る。見たいのが映画、でも見たくなものも見せるのが映画。そこから目を離さないで!という慟哭を聞く勇気を持たないとならん。


⑤ ハイネケン 誘拐の代償
   予告でだまされたパターン。実際にハイネケンの社長(?)が誘拐されたとのこと。これは知らんかった。素人の集団が、百戦錬磨の社長に翻弄される、みたいなもんかと思ったら、別に翻弄されてなかった。やけに普通の話になってたのが、残念。実話をもとに、もっと大胆な脚色をしてもよかったのでは。せっかくの役者がもったいなかった。


⑥ キングスマン
   え?え?え?となっちゃった展開に、へーー、こんな描き方が許されるのね~と。英国紳士には、傘がよく似合う。その辺を利用したスタイリッシュなスパイ(?)映画。コリン・ファースがあんなに動けるとはにびっくり。いかにも続編ありそうな作りに、まあまあ楽しみ。


⑦ 天空の蜂
   東野作品って、映画になるとなんで話が安っぽくなるのか・・・。謎だ。いや、壮大な話だったわ。原発の上にヘリを落としちゃうという大胆な犯罪。でも、なんかいろいろと突っ込みたくなるんだな~、これが。本読むと、そういうことはないのだが、なんで?航空○衛隊のPVにいいかもです。


⑧ カリフォルニア・ダウン
   はったり利かせるなら、やっぱメリケン。このくらいの圧力で有無を言わせぬってのがさすがっす。ぐらぐらぐらとすんごい地震に津波。活躍するのはスーパーヒーローのレンジャー隊長。ここはドウェイン・ジョンソンですから、最強っす。まあ、ほぼ娘のため!で、いいんかい!!と言いたくりましたが、ま、いっか・・・と言わせる力があります。


⑨ アンフェア the end
   テレビはさっぱり見てなかったけど、映画だけ鑑賞してきた半端な見方。最後だけあって、事件の濃さよりは、どうやって片を付けるか、の方に重きが置かれた感あり。終わらせないとなんないから、いいのか。一つ注文を付けるとしたら、あの人はないでしょう。演技は下手だわ、セリフは棒読みだわ、ちょっとないでしょう。そう思いませんか?


⑩ ピクセル
   70年代の人間としては、見なくてはならないだろう~と思ったのですが、ちょっと時差があった。80年代の映画だったわよ。昔のゲームは、ゲーセンじゃないとできなかったのよ~ってのは、大事だったかもね。


⑪ しあわせはどこにある
   サイモン・ペグとロザムンド・パイクというとっても旬なお二人。毎日が変哲のない繰り返しの恋人同士。この変哲のなさと、日々の繰り返しが幸せだとおもっていたのところ、ちょいとだけ飛び出して、世界を見てみたい!青い鳥を探しに出てしまったのでした。さあ、見つけられるか??・・・なのですが、見つけようとしないと、見つけられないのですよ。その見つけようという気持ちを持てたか、どうかだったんだと。いろいろとセリフが効いてます。メモを取りたくなるくらいのいいセリフのオンパレードだったわ。もう一回、見てみたくなる秀作。



⑫ アントマン
   エドガー・ライトが手掛けたんですから、面白くないわけがない、てか、面白くなかったら、訴えるぞ!と。で、はい、面白かったです。満足。ポール・ラッドをヒーローにした時点で、あたりです。絶対にないやつを抜擢。でもなによりびっくりしたのは、マイケル・ダグラスの若い顔で賞。ナノの世界の描き方から、トーマスまで、お見事でした。


⑬ エレファント・ソング
   グザヴィエVSグリーンウッドの静かな戦い・・・って感じ。グザヴィエの勝ち。なるほど、練られた話で、ひねりが効いてます。やぱ、グザヴィエが、時折山田孝之に見えるわあ。この人がほかの人の作品に出てるのは初めて見ましたが、うまい役者だ。でもって、自分の映画には出ないほうがいいように感じます。


⑭ 小さき声のカノン
   冒頭の写真の映画です。「ミツバチの羽音と地球の回転」の鎌仲ひとみ監督の新作。福島のその後、ということで、文句を言うのも大事だけど、もっと建設的なこと訴える方も大事なんじゃなないかというお話。起きてしまった今の現実。戻せないんなら、これからをどうやって生きるべきか、生きていかねばならない人たちに、どう援助すべきか!!ということを考える道です。それは≪保養≫。夏休みなどの長期休暇に、放射能の心配のないところにゆったりと過ごすこと。食べ物も安心安全なものを提供して、心と体をリフレッシュさせようということです。うーん、大事なことだああと思いましたです。映画はともかく、監督のバイタリティあふれる姿にいつも感動します。今回も元気いっぱいでした。


⑮ 進撃の巨人 後編 
   一応、前編見たんで、一応納めないと・・・。これは新手の詐欺じゃないかと。正味3時間ない映画を前後編にして、二回で見せるって、どう考えてもおかしいでしょう。後編は5分くらいは前編の説明だったし。あ、映画?石原さとみに感動。彼女のすごさを見た価値があった。


⑯ S 最後の警官 奪還
   評判の悪さに見なくてもいいと思っていたのですが、時間があったのに、なんも見るもんがなくて、やむを得ず見た。いやーーー、今年のワーストは、「王妃の館」でゆるぎないと思ってたけど、それと双璧くらいだったわ。全編、ほぼ全シーンに突っ込みを入れたくなった。逆にすごいかも。いちいちひどい。こんだけ金かけてのひどさだから、こっちのほうがひどいか。いや、あっちはベルサイユ宮殿級のひどさだからなあ。。。やっぱ双璧。一番の突っ込みは、AED使えよ!!です。と、最後だな。なんで、あいつがなんで「ラスト・サムライ」状態?おかしいにもほどがある。だれか教えてあげないと。変だよって。


⑰ ビッグ・ゲーム
   スウェーデンの山中に落ちちゃったエア・フォース・ワン。落ちるんだ~ってのが、びっくり。んな、簡単に落ちないでしょう。そんなことはおいてといて、田舎で、世界一有名なはずの米大統領をよーしらんってのが効いてる。でもって、それを助けた少年は、イニシエーションの真っ最中で、一晩山で過ごして、獲物を捕らんとならん。ありえない二人の遭遇が、面白い展開に!!ということで、スケールがでっかいはずなんだけど、印象はちっちゃい不思議な映画。


⑱ サイの季節
   私の尊敬するバフマン・ゴバディ監督の新作。故郷に帰れない監督と、30年拘束されていたという詩人。。。監督と主人公の詩人が重ねあわされて描かれていくのですが、これがさすがに難解。。。私、詩はどうにも理解不能。自分の能力のなさが、情けないのであります。しかし、このようなつらい映画を撮るよりも、「ベルシャ猫・・」みたいな楽しい映画を撮っていたほうがそりゃいい。でもでも、これを撮らねば前に進めない!!ということだったとか。わかんないなりに突き刺さるものはありました。監督は帰れるんだろうか。今の西アジアの混迷を見ると、道のりはまだまだ遠し・・・。


⑲ 彼は秘密の女ともだち
   オゾンの映画に、そういやロマンはあまり出てなかったような・・・。あたしの大好きな胡散くさ男のロマンが、女装してるだけでもうテンション上がりまくり。もう満足!でもって、いつものように最後がうにゃむにゃ・・・。絶対に夫がイイ人だよ~。あんないい人は裏切らんやろ~~が、あたしの思い。


⑳ ピース・オブ・ケイク
   俳優の田口トモロヲが監督した作品。「アイデン&ティティ」の時は、監督が来場して、一緒にお酒を飲ませてもらった縁。そのとき、映画に対する愛情と、職人気質の監督の気持ちをがちに感じたのを思い出した。正統派のきっちりと描いた、なんとも胸きゅんの気持ちのいい話だった。こそばゆいような世界観をいいおっさんが描いてるってのがまたよい。きっとあたしらみたいな年代のほうが、純愛を知ってるかもよ。

ということで、見てないと思ってたのに、数えたら20本。結構見てたわ。あはは。 
   



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2 コメント

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残暑ってなかったですね (西京極 紫)
2015-10-14 22:05:45
台風一過、一気に涼しくなってしまいましたが、
風邪など召されてませんでしょうか?

では今月も僕の観た映画の一言レビューをば。

神々のたそがれ:僕も巨匠の感性にはついていけませんでした(苦笑)
キングスマン:これぞ貴族スパイ映画。続編が楽しみ!
ピクセル:ドラマとギャグがスベりまくりの期待外れ。
アントマン:ちっちゃくなれるヒーローってある意味最強!
進撃の巨人/後編:前後編合せて1本にせーよの意見に一票。それでも面白かったかどうかは別問題。
>西京極 紫さま (sakurai)
2015-11-06 11:31:31
神々・・・「もうこんな映画見られない!!」などと言われると、つい、みちゃいますが、なんかどっかにカタルシスが欲しかったですわ。長い時間がかかったら、安堵して終わりたいもんです。
キングスマン・・続編、ありですかね。コリンがいないのが、ちょっと残念。
ピクセル・・アダム・サンドラーな時点で、若干心配だったのですが、杞憂じゃなかったのが悲しいっす。
アントマン・・ほんと、最強でした。こういう描き方もあるんだって、納得でした。
進撃の巨人・・詐欺にあった感が、いつまでもぬぐえず。。。。

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