往年の名レスラー、ラム。20数年前の大活躍は、全米にその名をとどろかせていた。18番はラム・ジャム。ロープの上に高く登りつめ、相手めがけて飛び降りる。
しかし、それも今は昔・・・・ではない。ズタボロになりながら、ラムは健在だった。ひじ、膝はサポーターだらけ。ステロイドの筋肉は心臓をむしばむ。髪を染め、日サロで焼いて、頑健な体に見せるが、老いを隠すには無理がある。
トレーラーの家賃も払えないような収入しかないが、それでもラムはプロレスをやめることはなかった。そこしか自分の居場所がない。
何の取り柄も金も家族もないただの初老の親父・・・。でも彼がリングに上がったその瞬間、大歓声の中、哀れな男は消え、生きてる証を手に入れるのだ。
しかし、心臓発作を起こし、胸にぱっくり手術跡の切り傷を作ったラムは、引退を決意する。やむを得ない。細々と生きていくしかない。自分を振り返り、家族を取り戻そうとし、小金を稼いで生きていく自分。
それこそ年相応に、己をわかって、命を大事に生きていく道もある。それが普通だ。しかし、男にはそう生きていくことがどうしてもできないときがある。命より大事な何かがある。そのとき、男は何を選ぶのか・・・・。
ということで、前日の借りを返すべく、絶対に見るぞ!の決意のもと、映画館に。開始10分前だったが、既に今日も入っていると。メンズデイというだけでなく、おっさんたちが多いのは、これはもしかして「レスラー」の観戦ですか!!
いいぞお、ミッキー・ローク!!このおっさんたちは、きっと若いころあなたの「ナイン・ハーフ」を見て、どうやって女性を落とそうか、教授を受けた方々でしょう(たぶん)。
あなたは本当にかっこよかった。あんな男やったら、落されてみたい。女なら(おこがましくも)一度はやられてみたい(いろんな意味で)と思ったはず。
しかし、その後は本当に泣かず飛ばず・・・。どころか、再起不能とまで言われ、それこそズタボロの人生を送り、辛酸をなめてきた。哀れなんかじゃない。哀れさえも、通り越したような情けなさだ。
その情けなさも、悲哀も、カッコ悪さも、全部出せるのはミッキー・ロークしかいない!!そうつくづく思った。
後半から涙腺決壊で、べしょべしょになりながら見ていたが、まさかダーレン・アロノフスキーにこれほど泣かされるとは思ってもいなかった。というより、ミッキー・ロークに対するリスペクトと、応援する気持ちが痛いほどに伝わる映画だった。
そして、締めのブルース・スプリングステイーンの歌。いい。
肝心なところで絶対に失敗してしまう親父、娘の気持ちがわかると言いながら、真逆なことをしてしまう父、あたしがついたやんなきゃダメ・・・と思わせながら、その思いをよそに、自分の道を突っ走っちゃう男。やられました。
そんな男に惚れれば、自分が苦労をするのは目に見てるんだけど、つい惚れてしまうんだな、女は。
なんとワタクシ、こう見えて、スターの写真集とか、ほとんど持ってないのですが、なぜか20年前から本棚にあるミッキー・ロークの写真集・・・。発行年は87年でした。ワタクシ目に、思わず写真集を買わせた男、それがミッキー・ロークでしたが、マジにかっこよかったです。
それを全部かなぐり捨てた男が、いました。
◎◎◎◎○
『レスラー』
監督 ダーレン・アロノフスキー
出演 ミッキー・ローク マリサ・トメイ エヴァン・レイチェル・ウッド
しかし、それも今は昔・・・・ではない。ズタボロになりながら、ラムは健在だった。ひじ、膝はサポーターだらけ。ステロイドの筋肉は心臓をむしばむ。髪を染め、日サロで焼いて、頑健な体に見せるが、老いを隠すには無理がある。
トレーラーの家賃も払えないような収入しかないが、それでもラムはプロレスをやめることはなかった。そこしか自分の居場所がない。
何の取り柄も金も家族もないただの初老の親父・・・。でも彼がリングに上がったその瞬間、大歓声の中、哀れな男は消え、生きてる証を手に入れるのだ。
しかし、心臓発作を起こし、胸にぱっくり手術跡の切り傷を作ったラムは、引退を決意する。やむを得ない。細々と生きていくしかない。自分を振り返り、家族を取り戻そうとし、小金を稼いで生きていく自分。
それこそ年相応に、己をわかって、命を大事に生きていく道もある。それが普通だ。しかし、男にはそう生きていくことがどうしてもできないときがある。命より大事な何かがある。そのとき、男は何を選ぶのか・・・・。
ということで、前日の借りを返すべく、絶対に見るぞ!の決意のもと、映画館に。開始10分前だったが、既に今日も入っていると。メンズデイというだけでなく、おっさんたちが多いのは、これはもしかして「レスラー」の観戦ですか!!
いいぞお、ミッキー・ローク!!このおっさんたちは、きっと若いころあなたの「ナイン・ハーフ」を見て、どうやって女性を落とそうか、教授を受けた方々でしょう(たぶん)。
あなたは本当にかっこよかった。あんな男やったら、落されてみたい。女なら(おこがましくも)一度はやられてみたい(いろんな意味で)と思ったはず。
しかし、その後は本当に泣かず飛ばず・・・。どころか、再起不能とまで言われ、それこそズタボロの人生を送り、辛酸をなめてきた。哀れなんかじゃない。哀れさえも、通り越したような情けなさだ。
その情けなさも、悲哀も、カッコ悪さも、全部出せるのはミッキー・ロークしかいない!!そうつくづく思った。
後半から涙腺決壊で、べしょべしょになりながら見ていたが、まさかダーレン・アロノフスキーにこれほど泣かされるとは思ってもいなかった。というより、ミッキー・ロークに対するリスペクトと、応援する気持ちが痛いほどに伝わる映画だった。
そして、締めのブルース・スプリングステイーンの歌。いい。
肝心なところで絶対に失敗してしまう親父、娘の気持ちがわかると言いながら、真逆なことをしてしまう父、あたしがついたやんなきゃダメ・・・と思わせながら、その思いをよそに、自分の道を突っ走っちゃう男。やられました。
そんな男に惚れれば、自分が苦労をするのは目に見てるんだけど、つい惚れてしまうんだな、女は。
なんとワタクシ、こう見えて、スターの写真集とか、ほとんど持ってないのですが、なぜか20年前から本棚にあるミッキー・ロークの写真集・・・。発行年は87年でした。ワタクシ目に、思わず写真集を買わせた男、それがミッキー・ロークでしたが、マジにかっこよかったです。
それを全部かなぐり捨てた男が、いました。
◎◎◎◎○
『レスラー』
監督 ダーレン・アロノフスキー
出演 ミッキー・ローク マリサ・トメイ エヴァン・レイチェル・ウッド
確かにリアルタイムでは見てないのだけど、
ミッキー・ロークって本当素敵でしたよね~。
いやん、sakuraiさま、つくづく色男がお好きなのですね~(笑)
俳優さん達の演技を超えた深い味わいが良かった!です。
しかしかっこよかったんだよなぁ。あの頃のミッキーって…。ハリウッドスターを意識し始めたのはミッキーからだったように思います。私よりむしろ妹がミッキー大好き!で「ロードショー」とかの切り抜きを大切にしていましたねぇ。
ミッキーお帰り!って言いたかった作品でした。
こういうのを本当にHなやつっていうんだと思いましたもん。
「エンゼル・ハート」も好きだったわ。
ロバート・デニーロがとってもらしいんですよ。
ま、おっさん&おばさんの映画ということで。
20年も前のことなので、なんで買ったのかはよく覚えてませんが、ずっと本棚に並んでおりました。
あんときは、一種のカリスマでしたもんね。Hの?かな・・・。
いや、ミッキー・ロークでなければ、絶対にできない役だったと思いますです。
なんかポーっとしながら見てた覚えが・・・。
「エンゼル・ハート」も、結構好きでしたわ。
あのへんなめがねとか、印象的だったわ。
で、ついぞ忘れていた役者でしたが、つくづく彼ならでは映画でした。
やはり隔世の感が・・・。
でも、そんな彼でなければここまで感動的な
映画にはならなかっただろうと思うと
運命というかめぐりあわせというか、
なんともいえない感慨がわいてきます。
こういう映画もあるんですね。
ミッキー・ローク完全復活!!
私も好きな俳優さんのひとりです。
いやあ~昔のお写真だあ。こんなにかっこ
良かったのに(グスン)面影なくなって
しまいましたわ。そんなミッキーがすべて
を失ってどん底まで落ちてしまったわけですが
支えられた仲間のおかげで復活!
まるでミッキー自身そのものですよね。
これをばねにこれからも活躍してほしいと
願うのであります。コメント&TBありがとう
ございました!
ただのかっこよさじゃなくて、ミッキーのかもし出す空気は、そこだけ違う・・・みたいな感じもしましたよね。
まあ、そんなこんなで、絶対彼以外は考えられない映画だったと思います。
表現が難しいのですが、神経に引っかかって忘れられない人・・・そんな感じです。
で、その存在すらもほとんど忘れてましたからね~。
監督が、絶対ミッキー・ローク!!で、と言ったのはあたりでしたね。
もう、他の人じゃ考えられない。
いい意味で心の中をひっかきまわされたような気持ちを味わいました。