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K-20 怪人二十面相・伝

2008年12月29日 | か行 日本映画
戦争を経ていない日本は、いまだ19世紀からの華族制度がきちんと存続し、厳然たる身分制度があった。

そんな時代に挑戦するかのように活躍していたのは怪人20面相!!神出鬼没!快刀乱麻とは、まさに彼のこと。

そのK-20を追っているのが、御存じ名探偵明智小五郎だった。脇に控えしは、言わずと知れた小林少年だ。さあ、K-20を捕まえるぞ!!

でも、明智が捕まえたのはサーカスのスター、遠藤平吉という鳩が好きな曲芸師だった。20面相にはめられた平吉は、警務局につかまり、20面相として扱われる。

じゃーーん!!大胆にも平吉を白昼堂々助けたのはサーカスの仲間だったゲン爺。ゲン爺から泥棒の指南を受け、本当の20面相とやりあって自分の濡れ衣を晴らさねばならない。

そんな泥棒修業中に出会ったのが、ウェディング・ドレスを着た女性だった。彼女を助けた平吉は、女性の素性を知って、二重の驚き。彼女は明智の婚約者、そして20面相が狙っている危ない機械の秘密を握る重要人物だったのだ。

はてさて、平吉は本当の20面相を捕まえ、世界を牛耳りそうな危ない機械を破壊することができるのかああ!!

とまあ、あんまり詳しく言っちゃうと、見どころが半減してしまうので、あとは見ていただくことにして、いやーーーー、おもしろかったです。久々に、日本のエンターテイメント映画で満足しちゃった。

まず何がいいって、タケちゃんが思いっきりかっこいいです。・・・あくまでもしゃべらない方がいいのですが。棒読みと滑舌の悪さは目をつぶりましょう。佇まいで魅せましたから。なんだあ、最近いいんじゃないのぉ。

スタントマンのマジなヤマカシも見ごたえ十分。顔はでなくても、あのスタントにも大拍手を送りたくなります。

でもって、とにかく本がうまい。無理がなく、納得が行って、展開がとってもスムーズ。そしてその見せ方に無駄がない。どのシーンもちょうどいいのです。ちょうどいいって難しいですよ。無駄に長いところや、ここは見せてって言う場面、そこは飛ばした方が絵的にすっきりしそう、というあたりの按配のうまいこと、うまいこと。見てて、どこにも引っかからないのです。どの部分も、すとんすとんと落ちていきます。

見たばっかりの「青い鳥」で、「お!可愛いじゃん!」と、ちょっとナイーブな役がぴったりだった小林少年が、なかなかピリッと効いてます。國村さんもうまかったし、ここでおいしかったのはマツちゃんでしたね。彼女がこんなにうまいとは知らなかった。こういう天然の役がぴったりかも。

そして何より良かったのが、いまや日本のジョン・ウィリアムスになりつつある佐藤直紀のスコア!全編ぴったりの音楽で、これもまた邪魔にならず、盛り上げ、見事なマッチングでした。

いまいちの日本映画が続いたもんで、これで口直しと思ったのですが、口直しどころか、とっても良かったですよお。いやーー、年の最後にいい映画が見れて、よかった、よかった。なんせ去年は「犬神家・・」でしたから・・・。

そしたらば、ちびすけがどうしてもこれが見たいと。渋い!と思ったのですが、渡りに船です。わーーい、もう一回見れる!!と言うことで、またいそいそと行ってしまいました。

うーーん、話を知ってみると、また見どころがたくさんあるんですわ。そこここにちゃんと布石が打たれてて、また膝を打ってしまいました。今度はどの音楽も聞き洩らさず、音楽にもひたれました。

2時間超えの映画でしたが、どうやらちびすけも満足しておりました。「おおお、そうだったのか!!」と感心することしきり。いやーー、よかった、よかった。

小学校の時にひたすら読んだ「怪人20面相」、「名探偵シャーロック・ホームズ」、「怪盗ルパン」!!!あの頃のわくわくして読んでた自分も思い出しました。今年の締めにふさわしい映画となりました。

一点だけ。第二次世界大戦を回避した・・といよりは、あすこは太平洋戦争かなと。いけない・・・目をつぶれよ!!オレ。

あ、もう一個だけ。結構20面相って、貧乏人に人気あったんじゃないかなと。で、とっ捕まった時、アケチコールが起きたのにちょっと違和感。・・・だまれえーー、オレ。・・・すいません、あと言いません。

◎◎◎◎○

『K-20 怪人20面相伝』

監督・脚本 佐藤嗣麻子
出演 金城武 松たか子 仲村トオル 國村隼 高島礼子 本郷奏多 今井悠貴 益岡徹 鹿賀丈史

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16 コメント

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Unknown (keyakiya)
2008-12-31 09:58:21
兎に角楽しかったー、嬉しかったーが感想です。へんなこだわりなく、スタッフ、キャストの「おもしろうしてやりまっせ」というサービス精神に溢れた作品でした。

場面場面が一コマ漫画のようで、これは、相当の気配りはしてあるなと思いましたが、そんな繊細な作業はほとんど感じさせず、むしろ大雑把でザクゥとした魅せ方がずぶとく感じ、これは楽しいと大満足です。音楽がいいんですよね。

この一年のラストムービーに良い選択でした。

来春の諸葛亮孔明はどうなるのでしょうか。愉しみとイメージの引きづりが気にかかるところ。

この一年TB、楽しいコメントありがとうございました。来る年宜しくお願いいたします。皆さん良いお年をお迎えください。
>keyakiyaさま (sakurai)
2008-12-31 17:13:14
痛快!という気持ちを味あわせてもらいました。
近年、こういうタッチの映画がなかったので、すっきりしましたです。
きっと、計算しつくした絵だと思いますが、そんな気負いも感じさせず、とってもバランスの良さも良かったです。
音楽もとっても合ってましたね。

タケちゃんはいろんな映画で見てまいりましたから、あたし的には大丈夫なんですが、このタケちゃんは、今までの中でも高位置ですわ。

こちらこそ、いろいろとありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えください。
来年もどうぞよろしく。
こんにちは (はらやん)
2009-01-04 16:13:38
sakuraiさん、こんにちは!

日本でもこんなエンターテインメント作品作れるんだなあと嬉しくなりました。
まさに冒険活劇という感じで。
二十面相、ホームズ、ルパン・・・、そうそうそういうのに夢中になった子供のときのワクワクした感じがでていましたよね。
>ジョン・ウィリアムスになりつつある佐藤直紀
たしかに!
最近邦画でいい劇伴だと思うと佐藤さんっていうことがよくありますよね。
この作品、続編期待したいです。
こんばんは (はくじ)
2009-01-04 23:52:18
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
TB、コメントありがとうございました。

娯楽作品としては、気軽に楽しめる内容でした。続編ができるようならぜひ観たいです。
>はらやんさま (sakurai)
2009-01-05 10:40:59
ほんと、ほんと。
同じTV系列で、これの前に頭抱える映画を観たもんで、ちょっと懸念があったのですが、吹っ飛びました。
よくできてた。日本もやるじゃん!と思いましたと。
音楽も映画の魅力を倍増させてたと思います。続編あるのかなあ。
誰を敵にしましょうね。
>はくじさま (sakurai)
2009-01-05 11:06:11
こちらこそ、どうぞよろしく。
突っ込みたくなるところも多々ありましたが、それを上回る出来だったなあと満足してます。
あの手首につけて、カッシャーーンとやるやつをうちの息子が欲しがってます。
元・少年には (narkejp)
2009-01-05 18:50:57
たいへん懐かしく、また面白かった!です。
トラックバックいたします。

ところで、息子さん、
>あの手首につけて、カッシャーーンとやるやつを
>うちの息子が欲しがってます。
なんか、実際に片手で木からぶら下がりそうですネ。体を鍛えてないと、肩から骨から外れるぞ、とおどかしとくのはどうでしょうか(^o^)/
>nakejpさま (sakurai)
2009-01-05 20:15:07
御無沙汰しております。
どうもありがとうございます。
とっても良くできてましたね。
元少女も、わくわく懐かしく見ました!

うーん、うちの息子は、ああいうアクションが、超似合うやつなので、できるかもです。
目指せ、千葉真一です。
今年最初の映画! (圭一朗)
2009-01-05 23:48:19
 正月休み最後の日に、やっと今年最初の映画を見てきました。

 あまり期待していなかったのですが、桜井先生の大絶賛に押されて見に行ったら・・・
これはこれは面白い映画でした。
日本映画にもこういう痛快大娯楽冒険映画ができるなんて、ほんと見直してしまいました。

壮大な?スケールに、謎解きの面白さもあるし、
そして、今のご時勢の格差社会への痛烈なメッセージ?も込められていて、これは見た甲斐がある映画でした。

それに、佐藤直紀の音楽もカッコいいこと。
この映画に合っていて、サントラが欲しくなるくらい気に入りました。

「怪人二十面相」「明智小五郎」「小林少年」「少年探偵団」・・・ああ、懐かしい!
ツッコミたいことはいろいろありますが、これは素直に楽しむ映画です。

今年の最初に、こんなに楽しい映画を見ることができてラッキーでした。
これもちろん続編は出ますよね。
大いに期待します。

最後に一言・・・
大好きな松たか子の、あの後ろ姿・・・、本物なんだって???
ああ・・もっとよく見ておくんだったなァ(笑)。
もう一回見ようっと(アハハ・笑)
>圭一朗さま (sakurai)
2009-01-06 10:20:22
気に行ってもらえて、よかった、よかった。
これは圭一朗さま好みの映画だと思いましたもん。
見る方の気持ちをきちんと汲んで作っていることがにじみ出てました。
そうそう、音楽がとってもよかった。
最近、音楽がいいなあと思うと、大体佐藤直紀ですね。
音楽をきちんと映画の一つの大事なアイテムにしているという姿勢がとっても良かったです。
続編はどうでしょうねえ。
安易に作ってもらいたくはないですが、この姿勢で作るんなら、大丈夫かなと。

はははは、松っちゃんですね。
これは絶対もう一回見に行かねばならないのでは!!

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