迷宮映画館

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ばしゃ馬さんとビッグマウス

2013年11月28日 | は行 日本映画
麻生さんが出るってだけで、この映画は当たりだろう・・・と思っていたのだが、上映しない?やば!と思ってたら、いつも行かない方が映画館で上映することになってた。今までの吉田監督の映画は、上映してたのに、なんでだろう。見逃すとこだったじゃないですか。アンテナ張っておかないと。

とっても来る映画です。いっか・・と思ってる方、見て損はないと思いますよ。

お話は、脚本家を目指してとにかく馬車馬のごとく頑張ってる34歳の女性、馬淵みちよさん。今どきの人に、馬車馬が通じるかは不明ですが、わき目も振らずに、髪振り乱して頑張っちゃう人のことを申します。ひたすら書いては応募し続けてますが、ことごとく落選。それでもめげずに。突き進むバイタリティに感服なのですが、とにかく好きなんでしょうね、脚本を書くことが。

ちょっと感じた限界を払しょくすべく、脚本学校に友達誘って通うことにしますが、そこでも、自分は頑張ってる、なぜに自分は評価されないのか、こんだけ頑張ってるんだから報われて当たり前!みたいな調子。

分かるなあ~。とにかく自分は頑張ってるんだから、その頑張ってる自分が可愛かったり、頑張ってる自分が好きなのね。この際、もしかしたら自分に才能がないのかも・・・と言うのは、彼女の辞書にはありません。

で、そこで出会ったのが、口ばっかり。人の作品には文句をつけ、自分のは完全棚に上げといて、批判ばっかりしている天童よしみ君!これま大阪弁が似合いすぎ。大概がこういうビッグマウスは、大阪弁がしっくりきます。

みちよさんを批判しつつも、彼女の行動をもどかしく思い、かつうらやましいと思ってる。あんだけまっしぐらに前を突き進む人を見たら、触発されないわけないでしょう。

なのですが、どっちも報われるか・・・と言うのと、そこは見ていただいて、結果は若干ほろ苦いものなのですが、ゴールに至るまでの道のりが納得のいくものだってのが大事なのですよ。自分がやってきたことは、単なる自己満足だったのではないか。プロとして、これで金をもらうという確固たる意識があったのか。甘かったり、半端だったり、過去にしがみついてたり・・・と言うのが、昔の彼との関係で分かったりします。

昔の彼の岡田君がいいです。かつての演劇青年。夢をあきらめたとあっさり言って、介護の仕事をしている。大人なように見えて、その実、心は夢にしがみついたまま。でも、現実を生きねばならない辛さがすんごいにじみ出てます。

たどり着いたのは、自らをむき出しにしてまで書く覚悟があったか!と言うことでしょうか。才能があったら、んなもん、ちゃっちゃっと書けるんでしょうか。いや、やっぱどんな人でも、身を削り、知恵を絞りだして、悩みに悩んで書くんですよ。それはどんな仕事でも同じはず。才能のあるなしは、人によって違うかもしれませんが、覚悟はだれにでもできるはずっす。

つうことで、半世紀も生きてしまった身としては、これから夢を!と言うのは、それこそ夢ですが、生きてく覚悟は持ち続けようと思い返した次第。きっろ、みちよさんは、これからも書き続けて、いい物作っちゃうんじゃないの~と思いたいです。

◎◎◎○●

「ばしゃ馬さんとビッグマウス」

監督 吉田恵輔
出演 麻生久美子 安田章大 岡田義徳 山田真歩 清水優

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2 コメント

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Unknown (ふじき78)
2013-12-29 02:01:39
「これから夢を」と思わなくもないんですけどね。だから、ブログやめらんないみたいな所もあるし。ああ、それにしてもご苦労様です。

そう、ツイートはその場だから出来るけど、ブログ記事は時間かかるんですよね。気合の問題かもしれないけど。
>ふじき78さま (sakurai)
2013-12-29 16:20:37
そうなんす。
だから何になりたいんだ?ってもなんとも言えないんですがね。

まさかここにきての骨折はソウテイガイでした。
掃除を勝手に自己免除。
みそかまで、のんびりブログアップでもします。

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