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恋愛戯曲

2010年11月19日 | ら行 日本映画
書けなくなった若手の売れっ子(だった)脚本家の仕事。。。どうせ書けないのはわかっているんだから、引導を渡したい。でも、ネームバリューはあるから、そこだけは利用して、使い捨てにしちゃおう・・・というTV局の思惑がちらちらと見えます。

ギョーカイの裏側というか、何というか、一本のドラマを作るのに、結構な人たちがかかわっているんだなあということが見えて面白い。製作サイドに宣伝やら、営業やら、いろんな力関係があるのは、どこもおんなじなんでしょうか。

んなことやってから、日本のTV局はどんどんと程度が下がってるんだ・・・ということをコーカミさんが言いたいのかどうかは知りませんが、書いてもらうためにTV局が遣わした男が使えない社員の向井新米プロデューサー。

おべっか使えてなんぼの世界で、バカ正直にほんとのことを言っちゃう男。こんなんあてがっていいの?と思うとこですが、ここは、彼に書けなかった責任を負わせて、飛ばしちゃおう・・と。

さーーて、書けるか!書けないか!!!

ツウーことで、全編まったりモードで、なんだか話がもどかしい。フカキョンのキャラのような気もしますが、コメディと銘打ってるなら、もっとテンポのいい物語にしてもらいたかったなあ。

若くして成功してしまい、その後に不安を感じる才能ある人・・・という風はよーく分かるけど、仕事として受けたんなら、そこはキチンと責任をもたなあかんでしょう!と一番に感じた。いくら書けない自分がいるとしても、何かのせいにしたり、人に頼ろう、というのはどうなんでしょう。

ごちゃごちゃとやたら登場人物が多い気がしたのですが、そこをうまく整理してるのはさすがコーカミさんすかね。

◎◎○

「恋愛戯曲」

監督・脚本 鴻上尚史
出演 深田恭子 椎名桔平 塚本高史 中村雅俊(友情出演) 清水美沙 西村雅彦 井上順


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6 コメント

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Unknown (KLY)
2010-11-19 17:20:21
舞台が元らしいですね。まあ実際テレビ局はあんなもんです。私も何度右往左往したことか…現場が一番割りを喰います…。
とりあえずお話云々よりも深キョンが可愛かったのでそれでいいです。(笑)相変わらずちっとも上手いと思いませんが、やっぱりこの人持ってるオーラだけは違うなぁと思います。
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>KLYさま (sakurai)
2010-11-21 15:36:34
そうみたいですね。
舞台だと、インセプション状態のあの人たちは、違う人が演じてるんでしょうかね。
フカキョンさんは、ほんとにかわいいですね。
疲れたおばちゃんでも可愛かった。
でもなんかとっつきにくいです。
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切れ者 (バラサ☆バラサ)
2010-11-26 20:05:49
のはずのキャラクターなので、深田恭子のムードにはそぐわないのかもしれません。
切れ者のはずなのに、劇中劇は、最低レベルの脚本でしたが。

「富豪刑事」とか「下妻物語」など、らしい役柄で無いと進化を発揮できないのかも。

しかし誰が演じても、駄目な作品と思われなので、鴻上氏のセンスの問題なのかと。
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>バラサ☆バラサさま (sakurai)
2010-11-27 12:36:40
ときどき、コーカミさんの間延びした顔が思い浮かんで、気がそがれました。
フカキョンを愛でる映画なんでしょうね。
そこがない人には、ちょっときついもんがありましたわ。
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こんばんは (はらやん)
2010-11-28 19:51:09
sakuraiさん、こんばんは!

>もっとテンポのいい物語にしてもらいたかった
そうですねー。
物語が「インセプション」ばりに三重構造なので、テンポよくっていう感じはなかったですね。
あとでパンフレットを読むとそれぞれの物語の世界が現実、映画、舞台と異なっていたということなのですが、微妙に安っぽく感じてしまったりしました。
効果的だったのかな?
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>はらやんさま (sakurai)
2010-11-29 08:42:09
ずいぶんとまったりしてましたよね。
締め切りに追われてる・・にしては、マイペースで、そこがミソだったわけですが、もうちょっと緊張感があってもよかったかも。
真ん中のくたびれた主婦ゾーンが貧乏くさすぎましたかね。
舞台で見るとまた違った感じだったかもです。
この辺じゃ、舞台を見ることは難しいんで、映画で我慢します!
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